RSS | ATOM | SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author:スポンサードリンク, category:-,
-, -
ハッピー・サンクスギビング、トランプ!

ハッピー・サンクスギビング、トランプ!


11月24日はサンクスギビングだった。由来はともかく、今では家族で集まりターキーディナーを囲む日となっている。日本のお正月やお盆の感覚だ。前日は帰省ラッシュが起こるし、この日にターキーを食べられないのは日本人がお正月にお雑煮が食べられないのに等しい。恵まれない人々には食材が無料で配られ、ホームレス・シェルターなどではターキー・ディナーが振る舞われる。

しかし、今年のサンクスギビングは家族との団欒を諦めた人もいた。ドナルド・トランプ支持/不支持を巡って家族と諍いになり、このまま集ってもせっかくの場で再度の論争勃発は免れないからと自宅に留まる人たちが出たのだ。

というわけで、アメリカ人にとってかけがけのない祝日まで台無しにしたトランプの、ここ最近のニュースをまとめてみる。内容は玉石混淆だが、要は選挙日以来ずっと気分が晴れないままでいる筆者の憂さ晴らし的まとめなので悪しからず。

■メディア・サミット

11月21日、トランプは主だったメディアのCEOやアンカーパーソン30〜40人程度を自身の本拠地、トランプタワーに呼びつけ、会合を開いた。内容はオフレコとされたがリークした情報によると、要は選挙戦中にさんざんトランプ・バッシングを続けたメディアへの憤怒の炸裂と、以後の報道姿勢への威嚇行為だったと思われる。ニューヨーク・ポスト紙はトランプが「我々は嘘つきの部屋にいる」と言い続けたとしている。

■天敵ニューヨーク・タイムズにも一撃

翌日にはトランプにとってメディア界最大の天敵、ニューヨーク・タイムズ紙の本社に自ら赴いてのミーティング。こちらは当日の朝にいったんドタキャンするも結局、その日の午後に開かれた。ミーティングは同席したタイムズ記者たちがツイッターで実況中継するスタイル。トランプはタイムズ社主に対して一応、温厚な態度で話を始めながらも、「選挙中はずいぶん粗っぽく、不公平に書いてくれたな」攻撃を4分間も続けた、首席戦略官&上級顧問に任命したスティーヴン・バノンが主宰する極右メディア、ブレイトバートを「単なるメディアだ」などと発言 (´・_・`)

■CNNの密かな報復

メディア・サミットに呼び出されたCNNのウォルフ・ブリッツァーが、ひっそり反撃を企てていた。22日にオバマ大統領から自由勲章を授与され涙ぐんだエレン・デジェネレスの番組での企画。先にも書いたように今年のサンクスギビングは家族の食卓が揉めるので、「予めTVの有名キャスターを仲介役にオーダーできます」というジョーク・ビデオを作ったのだ。

ある家庭に出向いたブリッツァーはいつもの沈着冷静なトーンで家族の言い争いを裁き、ファクトチェックも行う。やがて一家の祖母が「バラク "フセイン" オバマが窃盗を合法化したと聞いたわ」 ブ「それは全くもって間違っています」 祖母「じゃあ、私のメガネはどこよ?」 ブ「あなたの頭にありますよ」

オバマ大統領を「ケニア生まれ」「イスラム教徒」と言い続けたトランプおよび支持者を笑い者にしたのだ。

■気分はすでに大統領

オバマ大統領夫妻がターキーディナーの配膳ボランティアをしていたサンクスギビング前日、トランプは大統領による恒例のサンクスギビング・ビデオ・メッセージのコピーのような代物をアップしていた。ホワイトハウスっぽく見える背景に星条旗を配し、「アメリカはひとつになりましょう」とのたまった。このビデオがアップされた時点で、トランプはすでにフロリダ州パームビーチのリゾートに飛んでいたのだが。

■ニューヨークは1日100万ドルを払う

年が明けるとトランプはホワイトハウスに移るが、妻メラニアは10歳の末子バロンの転校を避けるためにニューヨークに留まると発表された。そのためニューヨーク市もトランプタワーや学校の警備を行わねばならず、かつトランプ自身も頻繁にニューヨークに戻ってくるため、警備の費用がなんと1日あたり100万ドルと算出された。ニューヨーク市民のうちトランプに投票したのはわずか18%に過ぎないが、そのニューヨーカーの、いわゆる血税がトランプ警備に使われてしまうのである。

ちなみにバロンは来年6月に今の学年を終えるとワシントンD.C.に移るのか、それとも高校までのプライベート一貫校につき、そのまま通い続けるのか。穿った見方をすれば、英語力の面からファーストレディとして役不足になるであろうメラニアを意図的に遠ざけておくための策かと思えたりもするかもしれなかったりもするするのである。

■シークレットサービスは300万ドルを払う。トランプに。

こうして妻子がニューヨークに残るため、シークレットサービスがトランプタワーの2フロアを貸し切り警備。家賃が年間300万ドル。大家は言うまでもなくトランプ本人。

■149ドルのクリスマス・オーナメント

最上階にトランプが住むマンハッタンのトランプタワー、一階と地階は一般に解放されており、土産物屋がある。以前はトランプ印の金の延べ棒型の貯金箱など品のないモノを売っていたが、今は例の「Make America Great Again」(アメリカを再度偉大にする)aka #MAGA の野球帽が売れているらしい。ついでにその帽子のミニチュアで14金を施したクリスマス・オーナメントがアマゾンで149 ドル(!)で売り出され、すでにソールドアウト。しかし、商品レビュー欄が★ひとつのジョーク・レビューで溢れかえってしまった。



「もっとまともなオーナメント(ヒラリー)を注文したにもかかわらず、これが届いてしまった」「メイド・イン・チャイナだ」「買いたいがメキシコに支払わせるオプションがない」「(オーナメントによって)ツリーが私の妻にとても攻撃的になってしまった」etc.,

そして、トランプ・ストアのウエブサイトでは、すでに「第45代大統領」のロゴ入りグッズが多種多様売られているのである。OMG.

■授業には2回しか出席せず

トランプは当選後、ホワイトハウスでの機密情報会議に2回しか出席しておらず、これは歴代の次期大統領に比べると格段に少ないらしい。ケタ外れに外交知らないんだから出席しろ。というか、自分でやる気がないのである。担当長官に丸投げするつもりなのであろう。

■仇敵は土下座の上、召し上げる

トランプ組閣が進む中、国務長官には元ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニと、前回の大統領選で共和党候補となったミット・ロムニーの名が上がっている。しかしロムニーは今回の選挙戦中、トランプ絶対反対を唱え、結局、見つけられずに終ったがトランプに対抗する候補者を探すことまで行っている。

その "謀反" を鑑み、トランプ陣営はロムニーに「国務長官になりたければ、選挙期間中の非礼を公式に謝罪せよ」と通告しているとの報道があった。絶対に許さない人間というのはいるものだが、仮にロムニーが「ごめんなさい。ボクが悪かったです」と謝って国務長官になったとして、そんな関係性で政権はうまく機能するのだろうか。特に外交は国務長官に丸投げ予定なのに。

いずれにせよアメリカ、次はクリスマスである。クリスマス2016に幸あれ。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヒューマン・バラク・オバマ
第1回:父親としてのオバマ大統領〜「私はフェミニスト」
第2回:バラク・オバマは「黒人」なのか〜人種ミックスの孤独
第3回:マイ・ブラザーズ・キーパー〜黒人少年の未来のために
第4回:“二重国籍疑惑”の大統領候補たち〜「生まれつきのアメリカ人」とは?
第5回:ドナルド・トランプを大統領にしてはいけない理由
第6回:大統領はクリスチャン〜米国大統領選と宗教





ハーレム・ツアー(ブラックカルチャー100%体感!)
ゴスペル・ツアー(迫力の歌声を全身にあびる!)
スパニッシュハーレム・ツアー(ラテンカルチャー炸裂!)
ワシントンハイツ・ツアー(スペイン語の街 "In the Heights"はここで生まれた!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:堂本かおる, category:大統領選, 09:35
comments(0), trackbacks(0)
マイノリティは "トランプ大統領" を信用しない 〜選挙から一夜明けて
マイノリティは "トランプ大統領" を信用しない 〜選挙から一夜明けて


トランプの勝利演説の冒頭:今、アメリカは分断による傷を縫い合わせる時です。ひとつにならなければなりません。(中略)これまで私を支持しなかった人々、ほんの少数の人々ですが(観衆の笑い)、あなたがたの導きと助けを得たいのです。共に働き、我々の偉大な国をひとつにするために。

当選するや否や、いきなり「大統領らしい」演説となった。今後、トランプはこれまでのような、あからさまな女性/ラティーノ/イスラム教徒/黒人/障害者……への差別発言を控えるだろう。しかし、これまで散々傷付けられてきたマイノリティたちは一夜明けて急に掌を返したように「ひとつになりましょう」と言われても、トランプを信じることなど到底、出来ない。

トランプが大統領として機能し、これ以上の摩擦を避け、アメリカを偉大にしたいのであれば、トランプ自身がマイノリティを人間として扱う真摯な対応策を施行しなければならない。



ドキュメンタリー映画『トランプ・ランド』のマイケル・ムーア監督がトランプ勝利予知の記事を今年の夏に書いている。内容は驚愕の精度だ。

「ドナルド・トランプが大統領になる5つの理由を教えよう」

だが、天才マイケル・ムーアですら見逃しているポイントがある。人種問題だ。ムーアも「投票の列/貧しい黒人とかヒスパニックの地域だったら/うまく投票できないようにつくられている」「怒れる白人、最後の抵抗/俺たちに指図してきた黒人の男に8年間耐えなきゃいけなかったのに〜」と書いてはいるが、記事は製造業の衰退、低賃金/失業にあえぐ労働者の心情によりポイントを置いている。

他の多くの評論家や有権者も言うように、今回の件、これまで陽の目を見ること無く苦労ばかりを強いられてきた「労働者」の存在は非常に大きい。だが、彼らの怒りの底にはアメリカの人種問題が根深く横たわっている。労働者だけでなく、アメリカという国は「黒人の男に8年間も指図される」ことに耐えられなかった。それを当人が意識していたにせよ、無意識だったにせよ。



今回の一連の騒動はそこが出発点となっている。8年前の “史上初の黒人大統領” の誕生だ。そこに他の様々な問題が複雑に絡み合い、雪だるま式に膨れ上がった。しかし、人種問題はマジョリティ側にはなかなか見えない。昨夜、CNNのコメンテイター、ヴァン・ジョーンズの涙ぐみながらのコメントが話題となった。

「(差別主義者が大統領になったことを)子どもにどう説明するのか」

このコメントに対し、ある白人コメンテイターが「人種問題ばかり言っていても仕方ない」という主旨の返答をした。その時のジョーンズの「これほど言っても通じないのか」という絶望の表情。アメリカの黒人差別はいまだに「死」にすらつながっているという事実にマジョリティ側は気付かない。



以下はある黒人男性のインスタグラム。写真は「一筋の光もない暗闇」。今後の4年間を静かに忍耐強くサバイバルする決意が書き添えられている。

「これからの4年間、恐れはしても善良であるために邪悪さも憎しみもなく歩き通す」



黒人だけではない。ヒスパニック、イスラム教徒たちも戦々恐々としている。イスラム教徒の幼稚園児が他の子どもに虐められたという記述もすでに見掛けた。



NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズも同様の思いを抱き、しかし望みを捨てずにインスタグラムにケンドリック・ラマー『オールライト』をアップし、以下のコメントを添えている。

「親とリーダーたち、どうか子どもたちに、こんなことになった今も子どもたち自身がより良い世界に変えられると教えてほしい!」

選挙翌日の今日、カリフォルニア州の複数の高校から大量の生徒がトランプへの抗議のためにウォークアウトした。同州には親や家族、もしくは自分自身が不法滞在者であり、問答無用の強制送還による家族離散が起こり得るヒスパニックの生徒が少なからずいる。今、全米の不法滞在者は推定1,100万人。



これはシカゴのある学校の教室に貼られたメッセージ。

親愛なる滞在資格のない生徒へ、この教室には壁はないよ
親愛なるメキシカンの生徒へ、君たちはレイプ犯でも麻薬密売人でもない
親愛なる黒人の生徒へ、この教室では君たちの命も大切だ
親愛なる女生徒へ、男は君の身体をつかんだり出来ない
親愛なるムスリムの生徒へ、君たちはテロリストなんかじゃない


子どもたちはすでに始めている。
この国はオールライトだ。
そう信じたい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヒューマン・バラク・オバマ
第1回:父親としてのオバマ大統領〜「私はフェミニスト」
第2回:バラク・オバマは「黒人」なのか〜人種ミックスの孤独
第3回:マイ・ブラザーズ・キーパー〜黒人少年の未来のために
第4回:“二重国籍疑惑”の大統領候補たち〜「生まれつきのアメリカ人」とは?
第5回:ドナルド・トランプを大統領にしてはいけない理由
第6回:大統領はクリスチャン〜米国大統領選と宗教





ハーレム・ツアー(ブラックカルチャー100%体感!)
ゴスペル・ツアー(迫力の歌声を全身にあびる!)
スパニッシュハーレム・ツアー(ラテンカルチャー炸裂!)
ワシントンハイツ・ツアー(スペイン語の街 "In the Heights"はここで生まれた!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 08:44
comments(0), trackbacks(0)
欅坂46とクリーヴランド・インディアンズの「ワフー酋長」〜人種民族仮装

欅坂46とクリーヴランド・インディアンズの「ワフー酋長」〜人種民族仮装

今年、アメリカのハロウィンは特に大きな問題が起こることもなく無事に終了したが、背後では例年どおり「他の人種や民族の仮装はNGか否か?」が論じられた。時を同じくしてメジャーリーグではクリーヴランド・インディアンズ対シカゴ・カブスによるワールドシリーズが佳境に入っており、インディアンズのキャラクター“ワフー酋長”が「差別的か否か?」の論争が巻き起こっている。


クリーヴランド・インディアンズのキャラクター、ワフー酋長

人種仮装といえば、顔を黒く塗って黒人を真似るブラックフェイス(黒塗り)がよく知られている。ブラックフェイスは現在のアメリカでは完全にタブーだが、だからこそ人種差別主義が意図的に行ったり、もしくは歴史や経緯を知らない若い芸能人が悪意なくカメラの前でやってしまい、批判されて謝罪する事例がたまに起こる。差別目的で行う者は悪質だが、黒塗りが意味するところは十分に自覚している。逆に好意的な理由で、もしくは知識も悪意もなくやってしまうケースが問題を複雑にする。

日本では昨年2月にラッツ&スターとももいろクローバーZの黒塗りが大きな議論となった。この件、日本国内では「黒人へのリスペクトなのだからいいのではないか」という声が少なからずあった。

今、議論されているインディアンズのキャラクター、ワフー酋長についても、アメリカ国内でも「戦闘のイメージ、勇猛果敢なイメージだからいいのではないか?」との声がある。ワフー酋長のイラストは「真っ赤な肌」「鉤鼻」「剥き出した大きな歯」とインディアンのステレオタイプをとことん誇張したものだ。黒人を「真っ黒な肌」「真っ白な白目」「真っ赤で分厚い唇」に描くのと同じ。加えてインディアンには「普段は無口で神秘的」だが「戦闘時には勇猛果敢で残虐」、黒人なら「間抜けで陽気」で「歌やダンスが上手い」という、やはりステレオタイプな人種民族描写がある。ちなみにアジア系の場合は外観は「黄色い肌」「つり上がった細い目」、昔はここに「出っ歯」が加わり、キャラクター・イメージは「英語がヘタ」な「移民」だ。


“赤塗り”でワフー酋長となっているクリーヴランド・インディアンズのファン


黒人の肌の色は(白人に比べると)濃い。黒人は音楽とダンスの豊かな文化を持ち、それは白人のものとは異なる。インディアンの肌の色も(白人に比べると)濃い。(白人の視点では)インディアンは(占領者としてやってきた)白人に対して残虐に闘った。

アメリカを支配した白人はマイノリティをコントロールし、社会の底辺に置き、その外観とキャラクターをステレオタイプ化し、笑い者にした。時には「勇猛果敢」など称賛もあったが、ほとんどの場合、インディアンをインディアンであるというだけの理由で見下し、黒人を黒人であるというだけの理由で見下した。マイノリティは支配者層が作り上げたステレオタイプに押し込められ、それ以外の個性を認められることはなかった。マルコムXが子どもの頃、弁護士になりたいと言うと、白人の教師が「黒人だから無理だ。大工になりなさい」と言ったのは有名な話だ。2016 年の現代においても機内で急病人が出た際、黒人医師が「医師です」と名乗り出てもフライトアテンダントが信じなかったという件が連続して報じられている。

アメリカでの『チビクロサンボ』絶版も同じくステレオタイプに由来する。『チビクロサンボ』が物語として優れているのは言うまでもない。筆者自身、子どもの頃はトラが溶けてできたバターで焼いたパンキーキを食べたくてしかたなかったという思い出がある。しかし、チビクロサンボは「トラに何度も何度も騙されて身ぐるみ剥がされるほど間抜け」なキャラクターとして描かれている。

チビクロサンボが白人であれば問題は起こらなった。白人は白人であるというだけの理由で貶められた経験を持たないゆえに、時に間抜けなキャラクターや醜いキャラクターとして描かれても笑って見過ごせる。しかし間抜けで醜いとしか描写されてこなかった、そして今もそう描写されるマイノリティはそうしたステレオタイプを払拭していかねばならない。そうでなければ「医師」と名乗っても信じてもらえない社会のままであり続ける。


アメリカインディアン国民会議によるクリーヴランド・インディアンズのキャラクター抗議広告。架空の「ニューヨーク・ユダヤ人」「サンフランシスコ中国人」はダメだと誰でも思うが、「クリーヴランド・インディアンズ」が良しとされるのはなぜかを問うている。


日本の人がこうしたステレオタイプの描写の害を理解し辛いのはアメリカの人種にまつわる歴史を知らず、知識として知ってはいてもそれが当該グループや個人、社会にどういった影響を与えてきたか、今も与え続けているかを生で見る機会がないからだ。欅坂46がナチスの制服にそっくりな衣装を着てステージに立ててしまうのも同じ理由だ。ある意味、仕方ないとはいえ、グローバル化した現代にあって「仕方ない」はもはや言い訳になり得ない。欅坂46について「当人たちは衣装を着せられているだけ」と擁護する声もあるが、平均年齢18〜19歳は大学生に相当し、アメリカで仮に大学生であれば退学処分も検討されるだろう。

クリーヴランド・インディアンズのワフー酋長については過去に何度も抗議運動や訴訟があり、現在、チームはワフー酋長を全面には押し出さないようにしているが、今もユニフォームやグッズに使われている。今、インディアンズはワールドシリーズに勝ち、チャンピオンになりそうな勢いだ。(これを書いている今、ワールドシリーズ第6戦が行われている)インディアンズが勝てば、ファンはワフー酋長のイラストを振りかざして優勝を祝うだろう。

MLBのコミッショナーは、ワールドシリーズ終了後にインディアンズのオーナーとワフー酋長について話し合うと発表している。---END---

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヒューマン・バラク・オバマ
第1回:父親としてのオバマ大統領〜「私はフェミニスト」
第2回:バラク・オバマは「黒人」なのか〜人種ミックスの孤独
第3回:マイ・ブラザーズ・キーパー〜黒人少年の未来のために
第4回:“二重国籍疑惑”の大統領候補たち〜「生まれつきのアメリカ人」とは?
第5回:ドナルド・トランプを大統領にしてはいけない理由
第6回:大統領はクリスチャン〜米国大統領選と宗教





ハーレム・ツアー(ブラックカルチャー100%体感!)
ゴスペル・ツアー(迫力の歌声を全身にあびる!)
スパニッシュハーレム・ツアー(ラテンカルチャー炸裂!)
ワシントンハイツ・ツアー(スペイン語の街 "In the Heights"はここで生まれた!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 11:48
comments(0), trackbacks(0)