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- 子どもの頃からブラックミュージック浸け〜 Halloween に寄せて
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2011.10.29 Saturday今日は息子の学校のハロウィンパーティだった。今年のハロウィン本番は月曜日なのだけれど、学校は大体どこも金曜日に済ませてしまう。
いったん下校した子どもたちはコスチュームに着替えて保護者と一緒に再登校。6時から8時まで体育館にDJを入れて、仮装した子どもたちがひたすら踊り、ホットドッグ、カップケーキ、スウィートポテトパイなどを食べるだけ。学校のイベントなのでトリック・オア・トリートは無し。
これは女の子。プリンセスやニッキー・ミナージュになる子が多い中、おっとこ前やなーと思ってぱちり。
毎年、同じことを書いてるような気がするけど、ある種、感動する。5歳、6歳、7歳だけじゃなく、その弟妹のよちよち歩きの子たちまで、皆、「フツー」に踊るのだ。
今日の選曲はカリ・スワッグ・ディストリクト「ティーチ・ミー・ハウ・トゥ・ドギー」、リアーナ「オンリー・ガール(イン・ザ・ワールド)」、リル・ウェイン「ハウ・トゥ・ラブ」、ピットブル「ギブ・ミー・エブリシング」、ウィロウ・スミス「ウィップ・マイ・ヘア」、(後は忘れた) 子どものパーティなのでリリックは安全なものばかり。あと、ここハーレムでは「ハーレム・シェイク」「エレクトリック・スライド」の2曲は必須。
3歳の白雪姫がドギー踊ったり、忍者やてんとう虫やキャプテン・アメリカがピットブルでアゲアゲになったり、全員で「エレクトリック・スライド」を踊ったり。この子たちは生まれる前からお腹の中でこういう音楽を聴いてきているものだから、もう肌に馴染んでいるとしか言いようがない。全員が上手いわけではないのだけれど、上手くてもヘタでもナチュラル、気負いゼロ。これには毎回、本当に驚かされる。(家庭で親子一緒にどんだけBETやMTV観てんだ、という憂慮もあるけど。家で「安全」な曲しか聴いてないとは思えないので)
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- 子どもを守って射殺された母親と、残された12人の子どもたち
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2011.10.27 Thursday10月21日(金)午後2時30分頃に、ニューヨーク市ブルックリン区ブラウンズヴィル地区の小学校付近で銃撃事件が起こった。以下は複数の報道からの抜粋を元にまとめたもの。
ちょうど下校時刻に当たり、現場周辺は小学生と、迎えに来ていた保護者で混み合っていたところを、犯人はビルの屋上から12発を発射。子どもを迎えに来ていたズラナ・ホートン(34歳)は自分の子どもと他の子どもを守るために覆い被さり、顔と胸を撃たれて死亡。(事件直後に妊娠中と報じられたのは誤り) 他に11歳の女児と31歳の女性が負傷。
犯人は逃走したが 12,000ドルの懸賞金が掛けられ、目撃者からの情報提供により後日逮捕。主犯はアンドリュー・ロペス(18)。弟のクリスチャン・ロペス(17)、異父兄ジョナサン・カラスクイロ(22)も共犯として逮捕。3人は地元のギャング・メンバーであり、銃撃の理由はライバル・ギャングへの報復。ズラナを含む被害者はいずれもターゲットではなく、流れ弾に当たって死傷。
被害者のズラナには1歳〜18歳の12人の子どもがおり、その多くは祖父母(ズラナの母親と、その再婚相手)に引き取られる予定。ズラナの夫またはパートナー、子どもたちの父親は報道に一切現れず、ズラナはシングルマザーだったと思われる。
ズラナの2人の兄も1991年、2010年にそれぞれ銃暴力により死亡。
犯人の3兄弟には、それぞれ複数の逮捕歴あり。主犯ロペスのもう1人の異母兄、イスマエル・カラスクイロは2008年に起こした殺人事件で懲役20年の量刑を受けて現在、服役中。
12人の子どもを残して亡くなったズラナ・ホートン
被害者と加害者、どちらも複雑な家庭環境であることが分かる。親が離婚再婚をしている、シングルマザーであることなどは「複雑」のうちにはもはや入らないが、暴力事件、殺人事件への深い関与が目を引く。
ブラウンズヴィルのようなゲットーでは実の親に育てられようが、一定の割合の子どもたちが、やがて犯罪を犯し、刑務所に入ることになる。銃撃事件によって親を亡くした12人もの子どもが祖父母に育てられることは、一体何を意味するのか。この子どもたちが暴力の連鎖に巻き込まれないことを切に祈る。
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- NYの里子 14,459人
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2011.10.23 Sundayニューヨーク市 里子に関する統計 (2011年6月付)
by ACS(The New York City Administration for Children's Services)
里子の人数 14,459人
居住場所
・里親宅 7,026人
・親族宅 5,032人
・施設 1,302人
・治療資格/経験を持つ里親宅 843人(HIV、問題行動などのある子ども)
・医療施設 256人
6月に新たに里子となった人数 576人
6月に里子から脱した人数 668人
・家族の元に戻った 408人
・養子として他家に引き取られた 162人(a)
・他 98人
里子のうち、養子に出せる子どもの人数(実親の親権剥奪済み) 1,674人(b)
※ b-a=1,512人の子どもが養親を待ち望んでいることになる
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- チャイナタウンの英語 〜 移民と1.5世と二世
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2011.10.23 Sundayチャイナタウンに行く。
マッサージ屋の女性は30代に見える。英語をほとんど話さない。30分コースかと指を3本立てて尋ね、客の肩が凝っていると「コンピューター、エブリデイ?」と訊く。
帰りに寄った新し目のベーカリー&カフェの店員はティーンエイジャーの女の子。アメリカ育ちの英語を話す。もしかすると1.5世かもしれないけれど。(1.5世=子どもの頃に移住し、アメリカで教育を受けた移民)
チャイナタウンからミッドタウンに向う地下鉄に乗ると、目の前に20代前半のカップルが立つ。男性は中国語訛りのない完全なニューヨーク・イングリッシュ。女性は中国語訛りのある、けれどアメリカ育ちの英語。しかも今時の若い女性特有の語尾を上げる話し方。
マーサッジ屋の女性とベーカリーの店員、特にマッサージ屋の女性はほとんどチャイナタウンを出ずに生活しているはず。カップルはチャイナタウンに暮し、チャイナタウン以外にある学校に通い、仕事をしているように思える。
中国系に限らず、ラティーノであれ、ウェストインディアンであれ、西アフリカ系であれ、どこから来ようと移民と移民がアメリカで生んだ二世たちの話す英語と暮しぶりは、とんでもなく多様性に満ちている。
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- 執筆PR:HIP HOP INSIDER 10月号「アーバンワールド・フィルム・フェスティバル」
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2011.10.14 Fridayヒップホップ・インサイダー10月号
「アーバンワールド・フィルム・フェスティバル」
今回は毎年ニューヨークで開催されるブラックムービーの祭典「アーバンワールド・フィルム・フェスティバル」をリポート。興味深い作品がぎっしりみっちり上映された中、クラック・コカインとヒップホップの密接な関係をガチに描いたドキュメンタリー「VH1 Rock Docs: Planet Rock」のプレミアもあり、これは若いヒップホップ・ファンも必見でした。
オマケ:スパイク・リー大先生は、ハリケーン・アイリーンで中止となったマイケル・ジャクソン・バースデー・バッシュのTシャツを着て参上。お流れになったことが、よほど悔しかったのでしょう(笑)
クリック:『vh1: Rock Docs: Planet Rock』 トレイラー
ヒップホップ・インサイダー10月号 表紙はドレイク。
10月10日より店頭に出ています。
フリーペーパー HIP HOP INSIDER ウエブサイト
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- 執筆PR:雑誌インサイト「20代の息子を心臓発作で亡くして活動開始」
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2011.10.13 Thursday
雑誌インサイト(自分を思いどおりに動かすための知的情報マガジン)2011年10月号の『ニューヨークを生きる〜パワーと多様性の都市をサバイバル』は、若者の心臓発作を防ぐ活動を続けるアリスタさん。
アリスタさんの心身ともに健康な26歳の息子チャドさんは、アメフトの試合中に急死。誰もが想像し得なかった心臓発作だった。以後、アリスタさんは前触れなくやってくる若者の心臓発作を防ごうと全米と世界を駆け回っている。
アリスタさんのもうひとつの顔は「女優」。アジアとラティーノのミックスであるアリスタさんは、マイノリティ俳優の活動の場を増やすことにも情熱を傾けている。
もう1本の連載コラム:
「ビッグアップルの芯(コア):選挙は「ドヤ顔」で勝つ〜流行語の日米事情」
雑誌インサイト10月号
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- 『プレシャス』がエディ・マーフィーと共にカムバック!
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2011.10.12 Wednesdayエディ・マーフィーがついにカムバック。
ベン・スティーラーとエディ・マーフィーが、マンハッタンはセントラルパーク沿いに建つ超高層&超高級マンションから大金を盗み出すアクション・コメディ映画『TOWER HEIST』に主演。
あの『プレシャス』のガボレイ・シディベもメイド服でキュート(?)に登場。他にケーシー・アフレック、アラン・アルダ、マシュー・ブロデリック、ジャド・ハーシュ、ティア・レオニ、マイケル・ペーニャと、なんだかお馴染みな顔ぶれで安心感はたっぷり。その反面、期待を裏切るフレッシュさはあるのかがちょっと心配。
クリック:『Tower Heist』 トレイラー
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いずれにせよ、今年50歳となったエディ・マーフィー、ついにファミリー映画から戻って来てくれたのが嬉しい。思えば 2006年『ドリームガールズ』でアカデミー賞を取るはずが、不条理&無情にも外されてしまい、その後はヒットに恵まれなかった。『シュレック』のドンキーは当たり役の定番キャラとなったけれど、あくまで吹き替え。ちなみにこの人、意外なことにブルックリン出身。
エディの得意とするスマート、スリーク、マシンガントークな犯罪者。1982
映画俳優としての第一絶頂期。1984
スランプを経てファミリー路線でカムバック。1998
プロジェクトを舞台としたクレイアニメ『The PJ's』は、エディ・マーフィが発案&吹き替え。面白かったけれど、スパイク・リー大先生などから「黒人のステレオタイプ化」とクレームが出た模様。1999-2001
歌って踊れて喋れるマルチタレント。2006
なんといってもエディ・マーフィ、そもそも 1980-1984の『サタデーナイトライブ』で、今ではちょっと考えられない過激な黒人vs.白人ネタをやっていたのだ。
クリック:レゲエ:白人を殺せ
クリック:オレはビートルズのメンバーだった(2番目のコント)
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- アフガニスタン紛争、10年
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2011.10.10 Mondayアフガニスタン紛争(War in Afghanistan)開戦から10年
開戦:2001年10月7日
9.11テロの約1ヶ月後に始まり、ついに10年。
被害者数
■多国籍軍
死者 2,670人(米1,719、英382、加157、仏75、他)
負傷者 2万人以上
■契約警備要員
死者 1,764人
負傷者 5.9万人
■アフガン治安部隊
死者 9,374人
■アフガン北部同盟
死者 200人
ーーーーーーーーーーー
■タリバン+反乱軍
死者 3.8万人以上
負傷者 不明
ーーーーーーーーーーー
■アフガン民間人
死者 1.4〜3.4万人
en.wikipedia.org
*Casualty numbers from the US Dept. of Labor for Contractors are combined for Iraq and Afghanistan.
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- PR: bmr 11月号『2010年代ヒップホップを象徴するナイスガイ:DRAKE』
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2011.10.09 Sunday※月刊誌としての bmr はこの号を含めてあと2回。2011年12月号で最後となります。その後の展開は……本誌でお読み下さいませ!
bmr No.399 / 2011年11月号
10月8日発売 780円
前号で表紙を飾った「南部の(小さな)帝王」ことリル・ウェインが発掘した天才ラッパードレイクが表紙! ガラの悪さは400%減!
●[表紙&巻頭特集]
『2010年代ヒップホップを象徴するナイスガイ:DRAKE』
〜メンフィス刑務所でオツトメを命じられたこともある黒人ミュージシャンの父と、ちゃんとユダヤ教寺院に通うユダヤ系カナダ人の母のあいだに生まれたハイブリッドMC、ドレイク。カナダの人気ドラマで少年俳優としてキャリアをスタートし、カナダR&Bを代表する少女シンガーとちゃっかり交際もしていたドレイクが、なぜアメリカの音楽シーンで成功したのか? それどころかヒップホップのイメージを「ジェントル」なものに変えるほどの影響力を持ったのはなぜか。カナダの優しい巨人、ドレイクの全てがここに!
●[気合いの入った魂歌唱!]
『BOYZ II MENと、歌える男たち』
〜あの輝かしいデビューから20年。円熟期を迎え、再び人気が盛り上がりつつあるのがボーイズIIメンだ。そんなボーイズIIメンの復活からわかるとおり、R&Bシーンに必要なのは「歌える男たち」! いま再び注目したい男性ヴォーカル・グループ特集。今こそ男の歌ぢからを!
●[編集者転じてプロデューサー! 松尾潔の大先輩?]
『ゴードン・チェンバース』
〜名門女性雑誌の名物編集者から、ソングライター/プロデューサーに転身、ついには自らアーティストとしてデビューを果たした男、ゴードン先生。物書きから転じて音楽プロデューサーになった松尾潔の先達、といえるか? いや、松尾潔はアーティスト・デビューしてないから、ゴードンのほうが偉いぞ! そんなゴードン先生に直撃インタヴュー。グラミー賞受賞曲誕生までの秘話も、ここで遂に明かされる!
●[黒人音楽史を彩れなかった「迷宮入り」のアルバムたち]
『LOST IN HISTORY』
〜新作リリースを宣言してから何年も延期を続けるヒップホップ界の大物。新レーベルの第一弾アーティストとして鳴り物入りデビュー!のはずが、闇に葬られた女性シンガー。こんなヤツらを筆頭に、ブラック・ミュージック界は「未発表」「お蔵入り」作品が異常に多い。本当に多い。そんな「迷宮入り」アルバムをめぐるてんまつをプロファイル! 心に刺さったトゲのように「あのアルバムはどうなったの?」と気になってた音楽ファンの溜飲を下げる企画。
●[この人 研究]
『スピルバーグより稼ぐ男、タイラー・ペリー』
〜あの『フォーブス』誌の長者番付・映画部門で、なんとスピルバーグをおさえ堂々の1位に輝いたのが、黒人プロデューサー/監督/俳優のタイラー・ペリー。日本を含めアメリカ外ではほぼ無名の黒人男性が、なぜこんなに成功しているのか? その人気の秘密に、日本のメディアとしては初フォーカス!
● [インタヴュー掲載]
JOE/MANN/RAZAH/ジェイソン・デルーロ/DJ KOMORI
クリック:bmr 公式サイト
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- 黒人ゾンビ映画「The Dead」
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2011.10.09 Sunday新しいゾンビ映画「The Dead」の広告を見ると黒人のゾンビが。これは珍しいと思ったら舞台がアフリカ。どうりで。ただし主人公は白人男優ですが。
The Dead ↑男前ゾンビ ↑爺さんゾンビ
米軍用機がアフリカ沿岸に不時着。たった1人生き残った米兵がアフリカのビーチに這い上がってみると、いきなりアフリカ人ゾンビに囲まれ得るという物語。私はホラー映画は一切観ないのでなんとも言えないけれど、前評判は「ユニーク、ビューティフル」と良いようです。
多人数出演のアクション映画やホラー映画で登場人物がひとりずつ殺されていく王道パターンの場合、真っ先に殺されるのはたいてい黒人。「黒人は5分で死ぬ」のハリウッド・セオリー。だけど今回はゾンビだから、最初から死んでいるわけです。あはは。
それにしても、黒人俳優がたくさん雇われて良かった。最近はギャングやサグ役すらラティーノに取られがちで、黒人俳優は苦労しているはずなので。もっとも、アメリカ人俳優なのか、現地アフリカの人を雇ったのかは不明ですが。あ、本当にアフリカで撮影したとは限らないですね。
クリック:The Dead 公式サイト
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