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NY 公立47校が廃校に!
ニューヨーク市の教育委員会が、またまた「どうしようもないから廃校にする学校」のリストを発表した。今回は過去最大の47校。小学校、中学校、高校を含む。


マンハッタンは7校がリストアップされている。うち2校がセントラル・ハーレム、2校がイースト・ハーレム、1校がウェスト・ハーレム。残り2校のみがミッドタウン。マイノリティ人口の多いブロンクス、ブルックリン、クイーンズではさらに大量の廃校がある。けれどニューヨーク市内で唯一、白人が過半数を超えているスタテン・アイランドでは廃校なし。マイノリティ地区の教育的不憫さがよく分かるリストだ。

※ニューヨーク市は5区(マンハッタン、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、スタッテンアイランド)から成る


学校の質が低いのにはいろいろな理由があり、単に「生徒の質が悪い」ということではない。経済的に恵まれていない(=家庭教育が行き届かない)地区に限って、学校教育もダメという仕組みが出来上がっているのだ。つまり子どもにとっては内と外からのダブル・ネガティブ・パンチ。(親と先生の両方に子どもへの教育能力がないとどうなるか?→悲惨。ただし、教育能力の欠如は必ずしも愛情の欠如を意味しない。それがまた、コトを複雑にする)


廃校になると、近隣に規模の小さな公立校を作り、生徒を分散させる。チャータースクールを増やす。先生や職員はとうぜん、クビ。だから組合は必死で反対運動。


※チャータースクール=公立校として運営され、授業料は徴収しないが、カリキュラムを民間の教育者や団体に委託するため、私学並みに自由な教育方針を持つ学校。アメリカでは急増中。ニューヨークでは公立学校の質の低い低所得者地区に集中している


アメリカ、何事においてもキビシイ国。




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author:堂本かおる, category:ニューヨーク, 05:25
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We The People(NYプロジェクトに暮らす人たち)
私の友人でフォトグラファーの柳川詩乃さんが、ジャーナリストのリコ・ワシントン氏と組んだプロジェクト「We The People: The Citizens of Nycha in Pictures + Words」を紹介します。


これはニューヨークのプロジェクト(低所得者用の公団アパート)に暮らす人々へのリコ・ワシントンによるインタビュー+柳川詩乃による写真です。


現在、ニューヨークのプロジェクトの住人の大多数が黒人とラティーノであり、「ゲットー」「治安が悪い」など風評は決してよくありません。しかし、そこで日々をサバイバルしながら暮らす人々にはとてもつもない魅力があることも確かです。この「We The People」は、プロジェクトの住人たちを「ゲットーに住む黒人」と一括りにするのではなく、個々の物語を語ってもらうことにより、その奥深い表情を切り出し、写し出すプロジェクトです。


インタビュー相手には一般人に混じり、ヒップホップ評論家のネルソン・ジョージ、ミュージシャンであり、ラッパーNASの父親でもあるオル・ダラなど、多彩なフィールドで活躍する人々も含まれています。また、このプロジェクトには登場しませんが、ニューヨークのプロジェクトからはジェイ・Zやナズなどのラッパー、ジャネット・マクドナルドといった小説家など多くの文化人が誕生しており、彼らはプロジェクトで生まれ育ったことが自身のキャラクターと、作品の核になっていることが少なくありません。


「We The People」は、ニューヨークやヒップホップに限らず、広い意味での黒人コミュニティを理解するきっかけになる作品だと思います。現時点で日本での発表方法は決まっていないようですが、まずはこのプロジェクトを紹介させていただきます。柳川詩乃さんの、対象を温かい眼差しで写し取る写真、ぜひ、日本のみなさんにも見ていただきたいです。


ちなみにタイトル「We The People: The Citizens of Nycha in Pictures + Words」(私たちは人間:言葉と写真に見る NYCHA の市民)には“プロジェクト”という言葉が出てきません。ネガティブなイメージのみを付されてしまった project の代わりに NYCHA (ニューヨーク市住宅局)という言葉が使われています。


We The People 公式サイト
We the People フェースブック
柳川詩乃 公式サイト

We The People




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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 13:20
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君が黒人で男なら、マリファナをやってはイケない。
息子を公園で遊ばせている時に読んだニューヨークタイムズの記事。非常に興味深かった。


黒人、ラティーノの若い男性は白人に比べるとマリファナ所持による逮捕率が異常に高い。これはよく知られた事実。マイノリティのほうがマリファナ吸引率が高いわけでは決してなく、実際は白人の方が高い。けれどマイノリティは警官にマークされる率が高いから逮捕率も上がる。警官は逮捕数に関して表向きにノルマはないものの、実際はある程度の数をこなさなければならない。


ニューヨーク州では、マリファナに関して個人使用の少量所持なら逮捕されない。交通違反のようにキップを切られて罰金。しかし、ここに落とし穴がある。「公の場でマリファナを見せる」と軽罪犯として逮捕される。警官は不審尋問をした相手をうまく誘導し、ポケットからマリファナの小袋を出させる。その瞬間に「公で披露した」として違反キップから逮捕へと扱いが変わる。


と言っても軽罪なので、大した罪にはならない。ところが逮捕回数が増えるなどすると、大学進学の奨学金やローン、住宅支援などいろいろな公的援助の受給資格を失う。親が子を経済的に援助できない低所得家庭出身であれば、何らかの政府支援は必須になる。それが得られないと、つまり、学歴→就職、まともな住環境を得られず、結果的に貧困スパイラルから抜け出す道を断たれてしまうのだ。


こうして男性が貧困にどっぷりだと、結果としてコミュニティ自体も荒廃する。


記事の著者はマリファナ吸引自体の善し悪しには触れていない。しかしマリファナ逮捕に起因するマイノリティの貧困スパイラルを断つために、マリファナ合法化を示唆している。時々、ハーレムやブロンクスのストリートや駅で警官に不審尋問されていたり、手錠を掛けられている若者を見掛ける。気付かないうちに、この貧困スパイラルに取り込まれてしまっている彼らを救うのはマリファナ合法化なのか?


私の息子も含めて公園で遊んでいる小さな子どもたち。子どもを連れて来てベンチに座っている父親。隣りのバスケ・コートでボールを追っている若者たち。彼らが災厄と、その後、永遠に続く貧困に足をとられない方法のひとつはマリファナに手を出さないことなのか。少なくとも合法化されるまでは。


Smoke and Horrors By CHARLES M. BLOW
http://www.nytimes.com/2010/10/23/opinion/23blow.html?scp=1&sq=smoke%20and%20horrors&st=cse



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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 16:20
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ニューヨークは本当に「デンジャラス」なのか?
前回、ハーレムでの銃撃事件について書いたけれど、今朝、同じマンハッタンのチェルシー14丁目のダイナーでも銃撃による殺人があった模様。詳細は報じられていないけれど、朝の5時。

10/22ブログ:人が死んで思うこと。〜ハーレムの銃撃、殺人


ハーレムの時と同じで、人は皆、今後も14丁目を歩き続けるし、そのダイナーで食事も続ける。私も必要があれば(たまたま空腹時にそこを通りかかるとか)、そのダイナーに躊躇なく、というよりそんな事件があったことは覚えていなくて入ると思う。


今月、フォーブス誌が「全米で最も危険な都市トップ10」を発表した。2009年の事件数、人口などから割り出したもの。この手のリストには「数字だけで治安を見極めることはできない」という異論が常にあって、それは本当。そもそも同じ都市の中に必ず高級住宅地とゲットーが混在していて、治安には雲泥の差があるし。それでも目安にはなるかもしれない。


全米最も危険な都市

1)メンフィィス(テネシー州)
2)セントルイス(ミズーリ州)
3)カンサスシティ(ミズーリ州)
4)デトロイト(ミシガン州)
5)マイアミ(フロリダ州)
6)タルサ(オクラホマ州)
7)ナッシュビル〜ダヴィッドソン(テネシー州)
8)インディアナポリス(インディアナ州)
9)オクラホマシティ(オクラホマ州)
10)ストックトン(カリフォルニア州)


ニューヨーク市は入っていない。カリフォルニア州でランクインはストックトンだけ。一般的に田舎っぽいイメージのあるオクラホマ州、ミズーリ州が2都市ずつランクイン。どれも意外だと思う。


日本のメディアでは、日本人にとってなじみのある都市のみが、既成のイメージでのみ延々と報道され続ける。たとえばニューヨークは「最先端」&「危険」。なので犯罪に限らず、日本の人がイメージするアメリカと、アメリカの実態はかなり乖離している。


これ、「ニューヨークみたいな危険な都市に行ってはダメ!」と反対するお母さんを説得する材料に使ってください(笑)





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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 01:59
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人が死んで思うこと。
一昨日、ハーレムYMCA の入り口前の歩道で男性が撃たれて死んだ。午後8時20分。こういう事件が起きるには早過ぎる時間。


翌日、その付近で知人にばったり出会った。30歳前後の黒人男性。「久しぶりだね」「元気?」と言い合ったところで、知人に「YMCA で銃撃があったって知ってる?」と訊くと、なんてことのない顔付きで「あぁ、その時、YMCA の中にいたんだ」と言う。


YMCA の体育館ではメンバーなら誰でも参加できるバスケットボールの時間があって、チーム制などではないけれど、常連がやってくることが多い。犠牲者もその1人だった。途中で抜けてYMCA を出た途端に待ち伏せしていた犯人に撃たれたとのこと。


ハーレム育ちの知人にとって、これくらいは特に珍しいことではないのである。知人は淡々と事態を説明してくれて、それから「じゃ、家族のみんなによろしく!」と歩き去っていった。


* * * * * * * * * * * *


その翌日、仕事でつながりのある人に、近々ニューヨークに行くので安いホテルを教えてほしいと頼まれ、特にハーレムYMCA を薦めたわけではないけれど、「マンハッタンにはミッドタウンやハーレムも含めてYMCA が複数あり、個室の割りに安い」といった旨の返事をした。その時、2日前に起こった銃撃事件のことは全く考えていなかった。


なぜなら、ハーレムも含めて黒人コミュニティ(というより低所得者コミュニティ)なら、事件はある一定の頻度で起こる。しかし、その多くが深夜から未明にかけて起こる。午後8時に起こることは少なく、まして昼間にはほとんど起こらない。だから事件現場を歩くことを私自身、今もまったく躊躇しない。さらに言えば、自分が銃撃のターゲットになることはあり得ない。


だから「2日前に殺人があったから、ハーレムYMCA は止めておくほうがいいですよ」という思考に至らなかったのだ。


ある意味、ハーレム育ちの知人と感覚が似てきたのだと思う。


ただし、人が死ぬことによって周囲の人間が破滅する事態には慣れることができない。犠牲者には16歳の息子がいるそうだ。その少年の今後の人生を思う。



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author:堂本かおる, category:ハーレム, 15:38
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NY「家賃がくそったれ高過ぎるぞ党」に投票する?
ニューヨーク州知事選迫る。候補者のディベート見てて「大丈夫なのか、ニューヨーク?」とかなり不安になった州民、多いと思う。新聞は「サーカス」と書いていた。


政党の名前が「家賃がくそったれ高過ぎる」The Rent Is Too Damn High Party の党首の主張は正しいんだけど。「ニューヨークは家賃が高過ぎるから両親揃って働きまくることになり、子どもとの時間を過ごせず、子どもは荒れていく」
Damn という言葉が政党名に使えるとは知らなんだ。
Rent is too damn high


前々州知事のエリオット・スピッツァーは高級娼婦を買っていたことが判明して辞任するはめになった。彼が使っていたエスコートクラブ(娼館)のマダムも立候補。「買春の合法化」を訴えているんだけれど、違法の買春業を営んでいたのに逮捕もされず、知事に立候補できるとは。
Kristin Davis


本命は民主党のアンドリュー・クオモで、対抗馬の共和党カール・パラディーノは勝てないから、それほど心配することもないんだけど。パラディーノはディベートの前にだめ押しの墓穴掘ってるし。前回のブログに書いたゲイ拷問事件の直後、「いえね、ゲイがどうこうってことじゃないんですけどね、子どもにですね、ゲイに関して洗脳するのはどうかと思うわけですわ」とか。数日後に謝罪させられてたけど、「洗脳」に関して。
A. Cuomo
A.クオモ 多分、この人が次のニューヨーク州知事


アメリカの選挙ではゲイの結婚を認めるか否かが常に大きな論争になる。あと中絶の可否も。ちなみにパラディーノは、これも大きな論争となったグラウンド・ゼロ付近のモスク(イスラム寺院)建設にも「あそこには我が国を攻撃した者の記念碑ではなく、戦争記念館を建てるべき」と発言。「一般のイスラム教徒=テロリストではない」という寺院側の主張を丸っきり無視した発言。


「ゲイもイスラムも大嫌い」という人間、実はニューヨークにも多い。けれど、それをあからさまに出すのは、特に政治家としては賢くない。クオモは戦局を有利にするためにゲイの結婚に対して“強い”賛成を表明した。このあたり、まさにゲーム。


そういえば高級娼婦を買って辞任したスピッツァーは将来は大統領の座も狙っていたであろう(今もあきらめてない)野心家で優秀だった。なのにスピッツァー辞任後、副知事から昇格したパターソン知事は、うちのご近所さんなので(黒人初のNY州知事、しかも盲目)贔屓にしてたけど、二世政治家特有のぼんくら振りで全然ダメ。続投しないと決めた後は開き直り、先週は「サタデーナイト・ライブ」で盲目ネタの自虐ギャグ演じてたし。
D. Paterson
盲目なのでカメラの位置が分からず、その真ん前に立って世間話をするというギャグ

大丈夫か、ニューヨーク。





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author:堂本かおる, category:ニューヨーク, 22:18
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前代未聞のアンチ・ゲイ事件 in ニューヨーク
今、ニューヨークで大きな注目を集め、政治問題にも発展しつつある事件。


10月3日、ブロンクスで9人のギャングがゲイを公表している男性(30歳)と、男性と付き合いのあった17歳の少年2人の計3人を拷問。11日までに犯人の全員が逮捕された。


以下、事件の全貌はまだ不明ながら、かなりショッキングな内容。


10月3日(日曜)の午前3時半、犯人グループは自分たちがパーティ会場に使っている空家に、ターゲットの男性と交際のあった17歳の少年を拉致。


少年は殴られ、裸にされ、カッターで切られ、トイレのプランジャー(吸引器)の木製の柄でレイプされた。犯人グループは少年に、本来のターゲットである男性と性交渉をおこなったか問い詰め、少年が「イエス」と答えた後に解放。


同日の午後8時半、犯人グループは男性と交際があった別の17歳の少年を空家に拉致。暴行を加えた後に男性との性交渉を尋ね、「イエス」の答えを引き出す。


その頃、犯人グループはターゲットの男性を「パーティだから来ないか」と誘い、信じた男性は発泡酒10缶を持参して空家にやってくる。犯人グループは男性をイスに縛り付け、17歳の少年に殴らせ、タバコで乳首と性器を焼かせる。次いで犯人グループも男性を数時間に渡って殴り、チェーンでむち打ち、小型バットでレイプ。途中、男性が持参した発泡酒10缶(通常の缶ビールの2倍の容量、アルコール度数10〜12%)を全て男性1人に飲ませる。


同時に犯人グループのうち5人が男性の自宅アパートの鍵を持ち出し、アパートに侵入。在宅だった男性の兄(40歳)に暴行を加え、現金、クレジットカード、テレビを盗む。


ガムテープで縛られていた兄は3時間後に自力で部屋を出ることに成功し、隣人に助けを乞い、警察を呼ぶ。この時点ですでに月曜の朝。警察が到着した際、拷問から解放された男性は自宅に戻っていたが、大量のアルコール摂取のために意識を失っており、警察は男性が事件に関与していることに気付かず、強盗事件のみを捜査。


その後も犠牲者全員が犯人グループからの報復を恐れて警察に通報をおこなわず、捜査は遅れるが、事件は徐々に発覚。現場前で通行人の1人が警官にメモを渡し、情報を密告。


水曜日に警察が事件現場の空家に踏み込むと、室内はペンキを塗り替えられ、漂白剤が撒かれていた。犯人グループが自身のDNAと犠牲者の血痕を消すためにおこなったもの。


以後、犯人は順次逮捕され、11日の月曜日に最後の1人が逮捕された。犯人たちは集団暴行、性的暴行、強盗、武器所持、(ゲイへの)憎悪罪で起訴される。


犠牲者、犯人ともに全員がヒスパニック。


犠牲者の男性は中南米からの移民。17歳の少年のうち、1人はプエルトリコからの移住者。


犯人グループは「ラテン・キング・グーニーズ」というギャング団を名乗っているが、警察によると本家ラテン・キングとの繋がりは無く、ギャング団というよりチンピラの集まり。リーダーは23歳、メンバーは23歳、22歳、21歳、17歳が4人、16歳。


犯人グループもアメリカ生まれと、中南米からの移住者の混成。
17歳の1人は15歳のガールフレンドが妊娠中。





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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 15:58
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PR: 精神疾患ホームレス・シェルターCEO @ NY インタビュー記事
Insight雑誌インサイト10月号
インタビュー連載:ニューヨークを生きる
第3回 ジーン・ニューバーグ:精神疾患ホームレス・シェルターCEO


記事の詳細と購入はこちらから


今回はハーレムにある精神疾患ホームレス専用シェルターを運営しているウェストン・ユナイテッドのCEO、ジーン・ニューバーグ氏へのインタビュー。4ページの長編インタビューです。

Jean Newburg

ウェストン・ユナイテッドは精神疾患(統合失調症、躁鬱病、鬱病など)を持つホームレスに生活訓練と住居を提供し、自立を促すことを目的としたNPO。同団体がどのような入居者にどのようなプロセスを課すのか、CEOのニューバーグ氏はどういった経緯で同団体のCEOとなったのか、そして彼女と入居者が真に理解し合うキッカケとなった出来事とは……。


ニューバーグ氏(記事中の写真の女性)はとてもシャープで、なのに朗らかでおしゃれ好き。入居者の中にもめちゃくちゃハンサムな若者がいて、取材時にまず彼を撮影したのですが(笑)、彼以外の入居者もちょっと話をしてみる分には全く“普通”。けれど精神疾患を抱えていることに間違いはなく、彼らの自立には大きな困難があります。また、本人のコンディション以外に法的、経済的な問題もあります。


無数の複雑な問題をパズルのように組み合わせて団体を運営しているニューバーグ氏には、本当に感服いたしました。




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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 12:53
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サグ・イメージはすでに古いのか。Black Russian
Black Russian
ウォッカ
ブラック・ロシアン
グレート・ウォッカ、適正価格
←(笑)


久々に「アホやなぁ」と思った広告。ブラック・ロシアンというのはウォッカ+コーヒーリキュールのカクテルらしく、そこから派生したイメージがこの写真。もっとも、ウエブサイト↓を見るとかなりジョークの要素が入っている模様。

http://www.welovewodka.com/
We've never seen a Black Russian but Blacks created cool and Russians are badass - whoever named this one must have been one hip hop lovin' Commie. Mix WÓDKA™ and Coffee Liqueur; put about half as much coffee liqueur as WÓDKA™ in a small glass over ice. Hold your drink high, know you're cool and enjoy feeling like a badass.


本気かジョークかは別にして、この大看板を見た時に「古臭い」とも思った。最近はB.o.B.、キッド・カディ、ルーペ・フィアスコあたりのジーンズやや細い系(?)ラッパーが続出しているので、こんな王道サグ系ファッションが古く感じられたのだ。でもよく考えてみるとハーレムとか、まだまだサグ系たくさんいるから完全にアウトなわけでもなく。


メディアの作るイメージ、現実、それを逆手に取る手法とか、なんとなく「ふ〜ん…」と考えてしまったので。それだけなんですけど。ま、これはやはり単なるジョークということで。



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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 13:58
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「ヒップホップ・フェスティバル」in ニューヨーク
今日はかなり強烈なフォーラムに参加。


ヒップホップ・シアター・フェスティバル
 パネル・ディスカッション:クラック時代からオバマ時代における児童福祉



↑↑↑ これがなぜ「ヒップホップ」なのか、以下を読んでみてください。↓↓↓



司会は元ソーシャルワーカーの作家。職場での経験を元に、里子となった少女を主人公にした小説を執筆。パネルは小児病院のソーシャルワーカー・マネージャー(虐待児童のケア専門)、ボランティアにより運営されている里子支援団体の職員、子どもの頃、親から虐待を受けて里子に出され、後に麻薬中毒となり、刑務所に入っていた時期もある女性。現在はかつての自分と同様の環境にある女性を支援する団体で活動。(全員、女性)


重要なトピックのひとつは、児童福祉のシステムがうまく機能しておらず、親に虐待されて児童福祉局によって親から引き離された子どもが逆に不幸のサイクルにはまってしまうこと。これは広く知られている事実であり、ゆえに行政から独立して子どもの支援を行える団体を立ち上げる有志が出てくる。パネルの1人が所属している団体もそういった理由で設立されている。


児童福祉局の管理下に於かれた子どもは実親の更生を待って実親の元に戻るにせよ、実親が立ち直れずに養子に出されるにせよ、家庭裁判所を通しての結果が出されるまでひたすら時間がかかり、その間、里子として他人の家に暮す。そのままティーンエイジャーとなり、やがて成人して児童福祉システムから放り出され、行き場を失う。


まさにデンゼル・ワシントンの初監督作品「アントワン・フィッシャー」に描かれていた物語であり、フォーラムには同作品で主人公の少年に性的虐待を行う里親の娘を演じていた女優も参加していた。


上記のボランティア団体は、子どもの人生を破滅させるこの残酷な現象を阻止すべく、ボランティアが相当な訓練を受けてソーシャルワーカーとほぼ同等の仕事をし、子どもの行方を定めるプロセス期間を短縮すると言っていた。


11歳でドラッグ中毒の母親、アル中の父親から引き離された女性は、子どもの心情を語った。「父はアル中で私たちを殴り続けたから、親から引き離された時にはほっとした」「母親のことはいつも恋しかった」「しかし面会日に来てくれないことも多かった」「当時、生後3ヶ月の弟、5歳の妹は養子にもらわれた。すでに11歳で、於かれた環境に怒りを感じて荒れていた私を欲しがる人はいなかった」「成人してから再会した妹は怒りを抱えていて話をすることもできなかった」「ドラッグ中毒は病気。なりたくてなるわけではない。しかし更生は困難」「だから誰かが支援しなくてはならない」


参加者の若い男性が質問した。
「2人の娘を持つシングルファーザーです。娘たちの母親が子育てを放棄したので私が育てています。娘は今も母親を恋しがっていすが、母親のことを何と説明すればいいのか。娘たちに母親のことを悪く言ってはならないことは知っているが、実際はとんでもない女性なので」


若い女性の質問。
「ソーシャルワーカーたちは、どうしてあんなにひどい態度(無気力)なのですか」


自分で里子支援団体を立ち上げたベテラン・ソーシャルワーカーのコメント。
「虐待やネグレクトの通報が来て調査しても、すぐに里子に出す手続きを私はしませんでした。一度、里子に出すとシステムの機能不全に子どもが飲み込まれるからです。私のやり方に上司は不満でした」


フォーラム主宰団体の若い男性のコメント。
「癒しになりました、ソーシャルワーカーのことがいろいろ分かって。子どもの頃、家庭にソーシャルワーカーが介入することが多く、彼らのことが嫌いだったので」


このフォーラムは、現在ニューヨークで開催中の「ヒップホップ・シアター・フェスティバル」の一環として開かれた。黒人とラティーノには、かつてヒップホップを作り上げた世代であれ、現在ヒップホップを実践している世代であれ、<児童虐待 → 里子・養子 → ドラッグ中毒・犯罪・ホームレス → 死> の、負の定番パターンに取り込まれる者が多い。ヒップホップとは、こういった家庭環境、社会環境があるからこそ生まれたカルチャーだとすら言える


現在、ニューヨークには里子16,000人、対して里親は12,000人
DJクール・ハークは、かつて自分が預けられた里子斡旋事務所のキャンペーン・ポスターに登場していた。「もっと里親が必要です」



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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 15:30
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