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私の記事が「言語データベース」に採録された。というお話し。
すっかり忘れていたけれど、昨年の秋頃、国立国語研究所というところから連絡があった。私が以前書いた雑誌の記事を「言語データベース KOTONOHA」に採録したいので許可が欲しいという内容だった。


最初は何のことだかさっぱり分からなかったのだけれど、現代の書き言葉を保存するために新聞・雑誌・書籍などから1億語を抜き出し、データベースにするらしい。ついては、論座2003年2月号に書いた「黒人にとっての9・11とブッシュ政権」
を使わせて欲しいと。(どんな内容を書いたのか、自分でも忘れていた。)


こう聞かされると、「あぁ! 私の書いたものが日本語として優れているので選ばれたのだ!」と思うわけです、やはり。けれど詳細をよく読んでみると、出版物の中から無作為に選んだ執筆物から、さらに無作為に1ページを選び、そのページの中からさらに無作為に1ヶ所を抜き出し、1,000文字だけデータベースに登録するとのこと。文章の内容や質は選択基準では全くないのであった。……なんだ、ちょっとがっかり。


それでも何となく嬉しい気分になったので、許諾書に採録OKのサインをした。すると、御礼として図書券がはるばるニューヨークまで送られてきた。……アメリカで図書券って使えるのかしらん???


というわけで、今も何だかよく分からないままですが、国語学に興味のある方は以下をのぞいてみてくださいませ。


言語コーパスとは何か、どのように役立つか
日本語をはじめとする言語を分析するための基礎資料として、書き言葉や話し言葉の資料を体系的に収集し、研究用の情報を付与したものを言語コーパス (language corpus)と呼びます。コーパスは1960年頃から言語研究のために構築されるようになりましたが、近年では狭い意味での言語学の領域を超えて、幅広い研究領域で利用されるようになってきました。また学術目的での利用だけでなく、産業界でも利用されています。

国立国語研究所/言語コーパスKOTONOHA



※「黒人にとっての9・11とブッシュ政権」、読み返してみると、ビミョウに日本語がおかしい箇所があった。それでも採録されてしまったわけです。ははは。
論座2003年2月号掲載「黒人にとっての9・11とブッシュ政権」




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author:堂本かおる, category:その他, 15:16
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5,000ドルのバラと、1ドルの施し
今週は仕事でニューヨークのトップレベルのフラワーアーティストのスタジオに連日、詰めていた。カルバン・クライン、オスカー・デラレンタ、ベラ・ウォンといったデザイナー、ファッション雑誌、マーサ・スチュワートの番組などで活躍してきたマイケル・ジョージという人。高級花専門のアレンジを手掛けていて、パーティ会場のテーブルセッティングやデコレーションを頼むと、「はぁ〜」とため息の出る金額になるらしい。


花にはそれほど関心のない私も、一流のプロの仕事を間近で4日も見ているうちに多少のテクニックは学んだ。本人はとても気さくな人で、エスペランスとかいう大輪のバラをおみやげにいただいた。家でマネして生けてみて驚いた。キッチンテーブルが華やいで豪華に見えるではないか。

マイケル・ジョージ(フラワーアーティスト)

* * * * * * * 


その翌日、いきなりツアーでサウスブロンクスへ。あの辺り、世帯所得年収が20,000ドル(200万円)くらい。大きなパーティーをマイケル・ジョージに頼むとこれくらいの金額になるかも……などと、道を歩きながら思わず考えてしまう。


ツアーが終わってマクドナルでコーヒー休憩。(スタバなんて無いから)


するとラティーノの青年が物乞いをして回っていた。英語とスペイン語を使い分けて「アイム・ソーリー、少しでもいいから恵んでください」と。大抵断られていて、私も最初は「No」と頭を振った。その後になって、多くのアメリカ人には「アジア人は英語できないだろう」とか、「ケチだ」とかいう先入観があって、物乞いにすらスキップされることがあるのに、そんなことも構ってられないほど困ってるのかな……などと考える。


私の向かいのテーブルに座っていたラティーノの男性(いちいち書かなくてもラティーノしかいない場所なんだけど)は物乞い青年に向かって、「オレも一文なしなんだよ。保護観察中だからよ」ときた。あぁ、ゲットー。


物乞い青年は、やはりよほど困窮しているのか、店内をひととおり回った後に2巡目を始めた。あぁ、ゲットー哀話。さすがの私も、わざわざサイフを開けて1ドル札を渡す。とても感謝された。


マイケル・ジョージのスタジオから、このマクドナルドまで、地下鉄乗り換え無しで20分くらいで来れるのよ。





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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 15:37
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じ〜んときた。オバマ、アゲイン。医療改革法案可決
日曜から月曜に日付が変わろうとする頃、
医療改革法案が可決。


アメリカにとって、これは天変地異の凄いこと。
よくやったなぁ。


同胞民主党議員にも反対派がいたのだ。その理由は「中絶」。医療保険で中絶をカバー、つまり税金を中絶というキリスト教の教えに背くことには使えないと。


議会で、これは共和党議員だったらしいけれど、「ベイビー・キラー!(赤子殺し!)」と叫んだ輩がいる。あぁ・・・。


とにもかくにも、記念すべき瞬間だった。でも、これは最初の一歩。最終的にはユニバーサル・ヘルスケア(公的医療保険制度)にするべきだと思う。そう考えるのは国保で育った日本人だからなのかしらん。アメリカ人にはピンと来ないコンセプトらしいけれど、年金なんて政府がやってるから、実は彼らが社会主義と呼ぶシステムをアメリカもある程度は導入しているのに。





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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 22:23
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子どもが飢えている都市、ワシントンD.C.
医療保険改革に反対している共和党員ってすごい。


オバマがもっとも力説しているのは「既存症のある人間は保険に入れない」ルールを撤廃すること。だって病気の人に限って医療費全額負担→破産→それでも払い切れないから治療停止、または最初から治療を受けないという、あり得ない現象が起こっているのだ。他にもシステムの隙間に挟まって保険に入れない人も加入できるようにしようとしている。政府の支出は当然、今より増える。


この改革案に反対している共和党員が、その理由を訊かれて
あっさりひとこと、「財源が無いから」


財源が無いから、じゃ、「すでに病気の人、保険に入れない人はこれまでどおり、死になさい」と。「自分は保険に加入しているから、貧乏人に加入されて自分への恩恵が減るのヤダし」と。


凄い。


今日、改革反対運動を行っている白人が「ニガー」とか言って逮捕されたらしい。彼らは「ニガー大統領と、それを支持する一般ニガーがアメリカを破壊しようとしている」と、本気で信じている。


* * * * * * * * *


ところで今日、仕事のためにアメリカ国内の飢餓率(正確には「必要なだけの食料品を買うことが経済的に困難」な人の率)を見ていて驚いた。首都ワシントンDC の世帯のうち、子どものいる家庭に限ると、その40%が「必要なだけの食料品を買うことが経済的に困難」となっていた。


DCは実はチョコレートシティと呼ばれるほどの黒人の街。ホワイトハウスと議事堂あたりだけに首都機能が集中していて、他のエリアのことが報道されることは少なく、ハーレムツアーの時にたまたまそんなことを説明すると、たいていのお客さんはとても驚く。


オバマ一家も「DCの子どものいる家庭」だけど、彼らは当然該当しないわけだけど、その周辺の40%の家庭の子どもたちが、満足な食料を得られていないとは。


アメリカ。どうにかせんと。ほんま。




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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 12:43
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インタビューのダイナミクス。
インタビューはやはり一番おもしろい仕事かもしれない。インタビューする側と、される側のダイナミクスがあって。


そのインタビューもいろいろやり方があって、最近、新しい方式にチャレンジした。相手と向き合っての一対一ではなく、相手が普通に立ち働いている横に付き、話を聞くというスタイル。難しかった。相手はインタビューに同意してくれているので、どんどん話してくれるけれど、仕事をしながら、つまり注意も手元も仕事に向いているので、時々話が途切れる。周囲の人も用事があればインタビュー相手に話しかける。しかも忙しいリズムで働いている最中なので、立ち入った質問がしにくい。


テレビ取材でもインタビューをしたけれど、これはプロデューサーの代行インタビュー。なので質問の内容はプロデューサーが考えたもの。とは言え完全な一問一答ではなく、相手の答えによっては突っ込みの質問をアドリブで入れる。インタビュー相手には私の顔を見て話してもらうのだけれど、私は「存在しない存在」なので、テレビカメラの横にできるだけぴったり張り付き、体勢はかなり窮屈。壁とカメラに挟まれる体勢の時もあったし。そもそもテレビの仕事はあまりしないので、カメラさんにゴーサインを出されると急に緊張するし。


紙媒体やテレビ(録画)なら編集ができる。ヘタなやり取りになった部分はカットできる。そう考えるとテレビの生放送や、スタジオ公開で観客の前でインタビューをしている人たちが、いかに熟練の技を持っているか分かる。


失敗は出来ず、視聴者を惹き付け、理解してもらい、飽きさせないテンポと内容でインタビューしなければならないのだから。「えーと」「あのぅ…」の類いすら言えないわけで。しかも私の場合、まだまだ不完全な英語でやることが多いわけで。


ほんと、モノゴトを極めるには長い長〜い道のりをひたすらに歩み続けるのみ、なのである。(いつかパーフェクトなインタビュアーになれる日が来るのであろうか??? ……がむばります。)





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author:堂本かおる, category:その他, 12:27
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ハイチ地震、その時、NYブルックリンでは。
宣伝でもあるのですが、ニューヨークのハイチ系コミュニティについて記事を書きました。ニューヨークのブルックリンには世界最大のハイチ系コミュニティがあり、多くの移民、アメリカ生まれの二世たちが暮しています。

今回のハイチ地震直後、電話も不通となった中、彼らが本国の家族とどう連絡を取り、どう支援しているかを雑誌 Insight 3月号に「特別レポート:デジタルインフラはハイチを救い得るか」として書きました。

ブルックリン在住、ハイチ・テレソンでワイクリフ・ジョンと共演したハイチ人ミュージシャン、ブルックリンにあるハイチ音楽専門のレコード店などを取材しています。興味のある方は目を通してみてください。


Insight雑誌インサイト3月号

雑誌インサイト編集長ブログ



寄付:日本赤十字社 ハイチへ支援金

寄付:「ウィ・アー・ザ・ワールド25」




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author:堂本かおる, category:ハイチ地震, 13:25
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マクドナルドのマネージャースペシャル
今週はファッションブランドのオーナーにインタビューして、イーストハーレムの服屋さんに取材に行って、テレビロケ同伴の仕事して、ブロンクスツアーして、翻訳の仕事して、今日はハイチ系の家庭におじゃましてハイチの家庭料理をいただきました。忙しかったけど、最後は美味しかった。


でも、昨日はゆっくり昼食をと取る間も無く、でも劇的に空腹だったので仕方なくマクドナルドへ。


この不況の中、ハーレムのマクドナルドやダンキンドーナツは「マネージャースペシャル」なる、その店独自のセットを売り出している。フランチャイズなので本部の企画したセット以外はダメだと思うんだけれど、これほど売り上げが減っては規約違反も知ったことかって感じ。


で、何も考えずにフィレオフィッシュ・セットを頼んだら、フィッシュバーガー2つとフレンチフライが出て来た。改めて壁のメニューを見上げると「マネージャースペシャル5ドル」とあり、飲み物にコーラを頼んだら 1380カロリーと書いてあった。恐ろしい。そうそう、別の日にサウスブロンクスのバーガーキングでコーヒー(S)だけ頼んだら(スタバなんて無いから)、砂糖の小袋が10ヶ付いてきた。私は砂糖は入れないけれど、もったいないので持ち帰り、夫に使わせている。


恐怖の高カロリー・マネージャースペシャルに比べ、今日のハイチ料理の美味しかったことよ。満腹になり、とんでもない暴風雨をものともせず夜中に帰宅したら、帽子が突風に吹き飛ばされて頭から消えていた。それから1時間後には、いきなり夏時間になってしまった。家中の時計の針を1時間進めなければならない。




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author:堂本かおる, category:ハーレム, 16:59
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鬼母モニークがアカデミー受賞!
モニークが下馬評どおり、アカデミー賞助演女優賞を取ってしまいましたなぁ。受賞に十分、値する迫真の演技だったので、これは誰もが納得。


「プレシャス(Precious: Based on the Novel ‘Push’ by Sapphire)」は全6部門にノミネートされていて、脚色賞(ジェフリー・フレッチャー)も受賞。受賞ステージでは、フレッチャーさんも感無量って感じだった。

アカデミー賞6部門ノミネート

作品賞
監督賞:リー・ダニエルズ
主演女優賞:ガボーリー・シディベ
助演女優賞:モニーク
脚色賞:ジェフリー・フレッチャー
編集賞:ジョー・クロッツ


日本では4月公開なので、ハーレムや黒人社会に関心のある人は観てみてください。主人公のプレシャスのように考えつく限りの虐待をフルセットで全て体験する子どもはさすがに少ないかもしれない。けれど「この部分は私も体験した」「あれとこれは、私も親にやられた」というケースは、今も珍しくない。


時々、ハーレムを歩いていて子どもたちを見掛けると、「一体どれほどの子どもが、どれほどの逆境に暮しているのだろう」と思う。さらにソーシャルワーカーの事務所で見掛ける子どもたちであれば、必ず何かの問題を抱えているわけで。(そうでなければ、そこには居ない) 同時に、ハーレムにも親に愛されてすくすく育っている子どももたくさんいて、そのギャップの大きさは想像するしかないわけで。


ノーメイクでソーシャルワーカーを演じたマライア・キャリーは、あの「疲れ具合」がリアルだった。虐待家庭の面倒を見ることが毎日の仕事であるソーシャルワーカーは、あんなふうに燃え尽きてしまうことも多い。


とは言え、もっとも酷い虐待部分はさすがに映像には出来ず、映画ではセリフとして語られる。あと、原作のポイントは、当初は読み書きの出来なかったプレシャスが徐々に文才を発揮していく日記の文体と、間違いだらけのスペル。これが作品のフレーバーを定める、とても重要な部分であるにも拘わらず、当然ながら映像にすることは不可能。原作でのみ味わえる部分。


「Precious」公式サイト(英語)

「プレシャス」公式サイト(日本語)


ベストセラーとなった原作小説「PUSH」の邦訳版



原書





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author:堂本かおる, category:映画, 01:52
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オバマ(大統領) Jay-Z(元麻薬密売人) R Kelly(児童性愛者)
jay元ドラッグディーラー


r児童性愛者


diddy元ドラッグディーラー
レコード会社員をイスで殴打
クラブで銃撃(無罪釈放)


昨日、息子の学童保育でブラックヒストリー・イベントがあった。黒人史にまつわる歌、ダンス、朗読などで、でも幼稚園〜小学生なのでレベルは学芸会。女の子たちのアフリカンダンスは、かなり練習したみたいで上手だったけれど。踊れる子は本当に踊れる。リズム感と身体の動きのキレが良くて。(黒人が皆、歌とダンスが上手いわけではないので、念のため。ダメな人は可哀想なくらいダメ・笑)


本題。


テーマが「黒人史」なので、ハーレムの詩人ラングストン・ヒューズとか、信号を発明したといわれるギャレット・モーガンとかをフィーチャー。けれど、これは日本の子どもにとっての石川啄木だったり、野口英世だったりと同じで結構退屈。だって「100年前の偉人さん」であって、リアリティ・ゼロ。子どもだけではなく、20〜30代の親と先生にとっても同じ。唯一、同世代として親近感を持てるのがオバマ。


だから最後に年上の子どもたちがヒップホップのパフォーマンスをすると、これが一番盛り上がるわけ。最初に「ヒップホップ史」のスライド上映があって、ジェイ・Z、ディディはアーティスト兼アントレプレナーとして賞賛されて、BGM はR・ケリー、子どもたちはエミネムで踊ったりして。……全員、犯罪者なんだな、これ。R・ケリーに至っては未成年とセックスしてたわけで。ここは学童保育所なんだけど……。


帰宅後、5歳の息子が「リル・ウェインが好き」と言うから、ちょっと考えてから事実を説明した。「彼はかっこいいラッパーだよね。でも、ドラッグとガンでつかまっちゃって月曜日から刑務所に入るんだよ」 息子は「えー? ドラッグとガンは悪いことだよ」 黒人コミュニティに暮していると、この年齢でもドラッグと銃について教えておく必要がある。実際のところ、5歳でどれほど理解できているのかは不明ながら「ダメなこと」という認識だけはすでに植え付けられている。


これが黒人コミュニティとヒップホップの、奥の深い深い深い関係。


追記:オバマ大統領はジェイ・Zの大ファン(ほんとの話)
   実は私も結構好きなんですけど、困りますね、子どもへの説明が



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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 23:35
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