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- 生活保護の是非〜シングルマザーと映画「プレシャス」
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2009.11.28 Saturday映画「Precious」新聞広告
公開劇場数が600しかないのにボックスオフィス6位。上位ランキングの作品は劇場数が3000〜4000だから相当な健闘。ニューヨーク市限定ランキングだと4位。
これからしばらくはサンクスギビングで焼いたターキーを食べ続けることになる。けれど今年は美味しい焼き方を習得したし、クランベリーソースも手作りすると缶詰とはまったく違ってデリシャス、しかも本当に肉に合うのだ。
さて、サンクスギビング当日。うちにやってきた親戚や友人のうち、女性は全員がすでに「プレシャス」を観ていた。18歳、20代、30代、60代の黒人女性たち。
一通り感想を語り合ったあと、話題は「生活保護の是非」に移った。プレシャスの母親は生活保護に頼って生きている。これは黒人社会では当たり前に見られる現象。けれど生活保護の安易な支給は経済的な独立意識を人から奪う。それどころか生活保護を得ることを前提に生活設計を立てる者もいる。たとえば、「今、子供が2人いるけれど、もう1人欲しい。収入が××ドルで、家族数が●人に増えると、これと、あれと、あの福祉が受けられる」という具合。で、それは子供が成人するまで続く。そういった家庭環境で育った子供は、それを当たり前だと思い込む。
サンクスギビングの会話中、大卒で、そこそこ良い収入を得ている独身・子供なしの女性は福祉をカットするべきだと言った。「どんな状況であれ、生まれた子供は親が面倒をみるべき」というのが理由。ちなみに黒人社会では「独身・子供あり」の女性のほうが多数派かもしれない。
その場にいた夫が「じゃ、たとえば知り合いの女性のケース。中南米からの移民で、英語がまだうまくない。母国で高校を卒業していないために、アメリカでは仕事が見つからない。そこで高卒検定を受けようと補習クラスに申し込むと『検定補習を受けられる英語力がない。英語クラスを受け、その後に検定補習クラスに移るべき』と言われた。これでは高卒検定に受かるまで3年はかかるだろう。しかし、すでに子供がいる。この女性は生活保護なしには生きて行けない」。女性の子供はアメリカ生まれ(=アメリカ国籍保持者)なので、母国に帰ることは選択肢にない。
社会的に無力であり、自分の選択で人生を選べない子供には最低限の生活・医療・教育を与える義務が社会にある。子供にそれらを与えるためには当然、親も同じレベルの生活をすることになる。「この食料クーポンは子供名義で支給されているから、親は食べない」はあり得ない。「子供だけまとまもなアパートに住んで、親は近所のあばらやに住む」も不可能。
つまり行政は莫大な数の親子に生活保護を支給しており、それが行政予算を圧迫している事実がある。
私自身、周囲で福祉を受けている人たちを見ると、個々によってケースがまったく異なり、「福祉を受けて当然」と思うこともあれば、「福祉をアテにして生きているだろう」と思うこともあり、一言で福祉の是非を語れない。
そもそも全てが個人の責任とされるアメリカでは、明日、急に何かが起こって一文無しになり、福祉の世話にならざるを得ない可能性が誰にでもある。自分がそうなった時に、果たしてどう考えるだろうか。アメリカに於ける福祉政策、本当に難しい。
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- 大阪弁をしゃべるモーガン・フリーマン(マンデラを演じる)
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2009.11.26 Thursday昔々、黒人大統領が誕生するなんて誰も夢にも思わなかった1998年、映画「ディープ・インパクト」で黒人大統領を演じて世界を驚かせたモーガン・フリーマン。(あれから10年で実現してしまったのだな。)今度は「Invictus」という作品でネルソン・マンデラを演じていて、予告編を見た時にはびっくりしたなぁ、もう。
1995年、釈放されたマンデラは大統領選に臨み、
ラグビーの世界選手権が南アで開催される。
クリント・イーストウッド
モーガン・フリーマン
マット・デイモン
かなり強烈な取り合わせ
まだ生きている偉人を演じるのって勇気というか、根性がいる。だから感心したんだけれど、本当はモーガン・フリーマンのしゃべっている南ア訛りの英語に驚いたのだ。
きっとすごく感動的な作品なのだと思う、監督がクリント・イーストウッドだし。でもでもでも「サタデーナイト・ライブ」のギャグかと思った。まるで東京の役者が無理矢理、大阪弁をしゃべっているような。あのモーガン・フリーマンがギャグやってます、みたいな。
「これはちょっとキビしいな」と思っていたら、やはり南アの人が「この訛りは許せるか」みたいなブログを書いていた。「ボクたちが必要な時に、シャーリーズ・セロンはどこにいるんだ?」ともあって笑えた。
(彼女は南ア生まれの「アフリカ人」。)
公式サイトでトレイラーが見られます。
映画「INVICTUS」公式サイト
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- 映画「プレシャス(PUSH)」、アカデミー賞?
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2009.11.25 Wednesdayこのブログに何度もしつこく書いてきた「プレシャス(旧題PUSH)」が、ついに一般公開されている。
1987年のハーレム。性的虐待・肉体的虐待・精神的虐待・教育的虐待・食物的虐待……考えつく限りのすべての虐待を受けて育った16歳の少女プレシャスは、父親の子供、しかも2人目を妊娠したことから学校を追われ……。
新聞のレビュー記事の見出しが「人々はこの作品に耐えられるか」。
これほどの虐待フルセットを抱えている子供は、さすがに少ないかもしれない。けれどゲットーには何かしらの虐待を体験して育っている子供が多い。主人公のプレシャスが実在の人物だとすると、現在38歳ということになる。今、ちょうど子育てをしている最中の世代が、これほど過酷な過去を背負っているのだ。しかも、それはプレシャスの世代だけではなく、その親の世代、子供の世代と連鎖している。
この作品をハーレムの映画館で観た。エンドロールが始まってふと気付くと、あちこちからすすり泣きが聞こえていた。トイレに行くと、若い黒人女性が涙ぐんでいて、でも明るい声で話しかけてきた。「あなた、この作品をどう思った?」
プレシャスを虐待する母親役のモニーク、渾身の演技でアカデミー賞のノミネートが囁かれている。
■サンダンス映画祭グランプリ「プッシュ」
■こんな映画って有りなのか。「プレシャス(PUSH)」
■1980年代のハーレム 荒廃の彼方に。
■「Precious - Based on the Novel 'PUSH' by Sapphire」公式サイト
ベストセラーとなった原作小説「PUSH」の邦訳版
原書
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- 「ユー・アー・ベリー・ハンサム・ブラックマン!」
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2009.11.22 Sunday先日、夫が地下鉄に乗っていると、ある駅でフランス人の中高年観光客の団体が乗り込んできたそうな。座っていた夫が、座り損ねた60代くらいの女性に席を譲ろうとしたところ、最初は「ノー、ノー」と遠慮されたとか。それでも「まぁ、そう言わずにどうぞ」と重ねて勧めると、女性はいきなり夫のヒザの上に座るフリをして周りを笑わせたという。観光客にありがちなアドレナリンの急上昇症候群。日常生活では絶対にやらないことを、旅先ではやってしまうのである。
夫も驚いたものの、そのままカタコトの英語で話しかけてくる女性の相手をしていたら、女性はニコニコしながら、こう言ったそうだ。「ユー・アー・ベリー・ハンサム・ブラックマン!」
これ、アメリカ的に見るとかなりスゴい発言なんだけれど、フランスというか、ヨーロッパの白人的には悪気無く飛び出すフレーズなのだろうか。
相手が白人なら、わざわざ「ホワイトマン」とは言わないわけで、相手が黒人であることを意味なく強調している……じゃなくて、そのフランス人女性にしてみれば「黒人」という部分にかなり意識が集中していたわけだ。(本人は気付いていなかったはずだけど。)
これは黒人に限らず、すべてのマイノリティが時々体験すること。アジア系はアメリカでは黒人以上のマイノリティだから、私たちアジア系は黒人も含めたアメリカ人から、意味なく「アジア系」「ジャパニーズ」ということを強調されてしまうことがある。いちいち気にしていたらキリがないので、ほとんどの場合は聞き流すけれど。
「ヒザの上」「ブラックマン」の2連発に夫もびっくり仰天したものの、「相手は観光客だし、英語もカタコトだったし、なにより『ベリー・ハンサム・ブラックマン』って事実だからね」と、余裕で笑ってましたわん。
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- NHK「ハーレムで勝負!日本人ヘアスタイリスト」
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2009.11.22 Sundayハーレムにサロンを持つ日本人ヘアスタイリストの北島美穂さんが、今夜、NHK-BS1「ニューヨークウエーブ」に登場します。私も以前インタビューをさせてもらったことがあり、彼女のヘアエクステンションのテクニックとハーレムでビジネスを展開するパワーに花マルびっくり、ほんとです。そのガッツにいつも気持ち良くインスパイアさせてもらっています。ぜひぜひ、観てみてください。
オンエア・スケジュール:
BS1 22日(日)18:30-50、 23日(月) 18:10-30、 24日(火) 9:15-35
BShi 28日(土)17:30-50
NHK BS「ニューヨークウエーブ」サイト
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- アーティスト募集:ハーレムのアートギャラリー
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2009.11.21 Saturdayハーレムにあるアートギャラリーが 11/30〜12/6 に行われるエキシビション&イベントに作品を出展するアーティストを募集しています。本来はブラックアート専門のギャラリーですが、今回は「日本人ア−ティストも大歓迎。和風の作品だと嬉しいが、どんな作風もOK」とのことです。
●出展は無料。作品が売れた場合は利益をアーティストとギャラリーで分配。
詳細は直接ギャラリーのオーナーにお問い合わせください。
●イベント時にギャラリー内で演奏するミュージシャンも募集中。
ジャンル不問。謝礼は出ません。
STRAIGHT 7 ~ ART SHOW
2009/11/30(月)〜 12/6(日)
Noon〜7pm
@ H&M Art Gallery of Harlem
17 E. 125th St. (Bet. 5th & Madison Aves.)
New York, NY 10035
地下鉄 2/3 4/5/6 125th St.
Owner: Mahmut Mavruk
212-831-9176
7seven7arts (at) gmail.com
主催:H&M Art Gallery of Harlem / Harlem Arts Alliance
※日時が迫っているので、興味のある方は早急にオーナーにお問い合わせをお願いします
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- 16歳が15歳を銃撃。ブロンクス。
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2009.11.19 Thursday
銃撃の流れ弾に当たって重体の少女(15歳) 銃を撃った少年(16歳)
今週、ニューヨークで報道され続けている事件。
月曜日の午後3時半、サウスブロンクスのある高校付近で銃撃事件があり、下校中だった15歳の少女(写真)が頭を撃たれて昏睡状態。銃撃のターゲットだった19歳の青年も撃たれたが、こちらは回復に向かっている。
水曜日に16歳、18歳、19歳、21歳、23歳の5人の青少年が容疑者として逮捕された。19歳と21歳は兄弟。
実際に銃を撃ったのは16歳の少年(写真)とされている。
銃撃の理由:ターゲットとなった19歳の青年には2人の兄がおり、共にライカーズ刑務所に収監中。その兄たちが刑務所内でライバルグループとケンカをしたため、報復として弟である19歳の青年が狙われたのではないかと警察は推測。
警察が5人それぞれのアパートに向い、逮捕、連行する際のビデオを見ると、16歳の実行犯は呆然自失。18歳は無言。19歳&21歳の兄弟と23歳の男は報道陣に向かって「オレはやってねぇ!」などと叫んでいた。
以下は推測。16歳が銃を撃ったのは、年上の男たちにそそのかされてのことではないか。捕まれば長期刑となる殺人犯にはなりたくないがゆえに、16歳を言いくるめたのではないか。「未成年だと刑期が短くて済む」などと言って。
けれど重罪の場合は未成年も成人として裁判にかけられるのが常だし、特に今回は被害者が罪のない15歳であるため、警察の息が荒い。逮捕時、少年は普通の手錠ではなく、腰に付けられたベルトに手錠が装着されているものを使われている。見せしめの要素も大きい。そもそも5人それぞれの逮捕現場にメディアが招集されていた。
被害者である15歳の少女は脳を撃たれているため、命を取り留めても言語障害や記憶障害が残ると医師の発表。
ゲットーにいつまでも根強く残るギャングカルチャーが15歳の罪のない少女と、道を踏み外しつつあった16歳の少年の人生を握りつぶしてしまったのだ。
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- ハーレムのブラザーは女子高生。
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2009.11.18 Wednesday不況の嵐吹き荒れる中、ハーレムにアップルビーズという、いわば日本のファミレスの原型のようなレストランがオープンする。その求人面接が先週おこなわれ、会場には結構な人数が並んでいた。
今日も駅で、アップルビーズだったのかは分からないけれど、とにかく絶対に就職面接帰りだと分かるブラザーを見掛けた。カジュアルだけど割ときちんとしたレザージャケット+グレーのパンツ+黒い靴。「割りときちんと」してはいるけれどノーネクタイなのでオフィスワークではない。手には丸めた書類。これが面接会場でもらった書類だ。
彼、面接帰りなものだから、すでに腰パン状態になっていた。ジーンズじゃなくてスラックスなんだけれど、でも腰パン。
そういえば夏に友人と IKEA に行ったとき、出口に立っていた警備員(コーンロウの若いブラザー)も、紺色の制服なのに腰パンだった。
女子高生があれこれ工夫し、先生の目を盗んで制服を改造するがごとく、ブラザーも上司のスキを見て腰パンにしてしまうのだ。
面接帰りの腰パン・ブラザー、仕事が決まることを陰ながら祈る。
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- ヤンキーズ・チャリティ Go! Go!
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2009.11.12 Thursdayヤンキーズのタトゥ
手のひらより小さいサイズ、60ドル也
先週のメルマガに「優勝したヤンキーズは地元ブロンクスにもっと貢献しろ」と書いたけれど、ある程度はやってるんですな。
ヤンキーズとフィリーズは、どちらが勝ってもシリーズ終了後に10トンの食料品を寄付し合う取り決めをしていたそうな。ヤンキーズからの寄付はフィラデルフィアの、フィリーズからの寄付はニューヨーク市の、貧困者援助団体に届けられた。
企業の寄付には宣伝と税金対策という目的が、もちろんある。ヤンキーズからのトレイラーはヤンキーズの旗で飾られ、ドライバーはヤンキーズの帽子を被ってフィラデルフィアに乗り込んだとか。そもそも10トンもの物資をお互いに寄付し合うなら、運送料のとんでもない無駄ではないか。
と、とってもとっても資本主義の匂いがするけれど、これがアメリカの寄付の在り方。恩恵を受ける人がいるのだし、お祭り気分も盛り上がるし、全然OKなのだ。実は「インサイト」という雑誌に「ニューヨーク・オブザベーション」という連載エッセイを書いていて、ちょうど12月号にそういう内容を書いたばかり。
そうそう、メッツのカルロス・ベルトランはプエルトリコ出身で、昨日、ニューヨークのプエルトリカン・コミュニティ、スパニッシュ・ハーレムの子ども野球プログラムに個人で5万ドルを寄付。良い話です。
ついでに宣伝。
こんな新雑誌、出てます。
その名もズバリ「ディスカバー・ジャパン」
この日本のお酒特集号に、すごく小さな記事を書いてます。ニューヨークならではの、酒バーには見えない酒バー紹介。ミクロな記事なので、それを読んでくださいというより、こんな雑誌出てますよってことで。
クリック:雑誌「ディスカバー・ジャパン」
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- 「オー、シット、コレクターズ・アイテムだよ」ハーレムの郵便局
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2009.11.11 Wednesday日本に荷物を送る場合、家の近所の郵便局は使ってはいけない。国際郵便を扱いなれていないので、非常に手際が悪いのだ。ハーレムのメインストリート125丁目にある局なら多少はマシ。でも、ついつい出不精で近所の局を使ってしまう。
昨日は東京と大阪に、異なる種類の荷物(箱詰めで普通郵便扱い、大型封筒でエクスプレス)を同時に出そうとしたため、局員のおやじが大混乱。愛想が良いのが唯一の救いだったけれど、私に自信たっぷりにまちがった宛名ラベルを渡して記入させたことに気付いて「オー、シット!」。その後、果たして彼が正しいラベルをくれたんだか、もう私にも分からんわん。
ま、それもなんとか片付いたけれど、その後にさらなる難関があった。日本のある団体から「この書類を記入、返送してください」というモノが送られてきて、そこに「国際返信切手券」なるものが同封されていたのだ。初めてみるものだったけれど、これを使うと国際郵便が出せるらしい。つまり、送料向こう持ち、ということ。
でもハーレムだし、こんな小難しそうなもの多分ダメだろうなぁ……と思いながらも窓口のおやじに「これ、使えますか?」と「国際返信切手券」を差し出すと、おやじは驚いた顔付きで受け取って「オー、マイ・ゴッド! これ、まだ使われてたんだ!」。さらに同僚の方を向いて「おーい、シンディ、ちょっとこっちに来いよ!」「ほら、これ、見たことあるかい?」「どうやって使うんだったっけ? オレ、忘れちゃったよ」ときた。わざわざ席を立ってやってきた“シンディ”も、「まぁ、そんなの何年も見てないわ」と、おやじに同調。
このままだと永久に郵便局から出られないと思ったので、「大した金額じゃないし、別にいいです。普通に料金払うから」と言うと、おやじは「そうかい、ほら」と、あっさり国際返信切手券を返してきた。そして、最後にこう言い放った。「それ、大事に取って置きな。コレクターズ・アイテムだよ、ははは!」
ハーレム良いとこ、一度はおいで。
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