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マドンナ、2人目の養子 from アフリカ
Madonna+Davidマドンナと、アフリカのマラウイからの養子デヴィッド

去年の春の撮影らしいので、当時デヴィッドは2歳半


デヴィッド・バンダ、大きくなったなー。今は3歳半だから、もっと大きくなってるはず。マドンナが養子に取った時は赤ちゃんだったのに。今や英語をしゃべり、アメリカ イギリスのアニメを見て、アメリカ イギリスのご飯を食べて、すっかりアメリカン・英国キッドなのだろうな。


*忘れてた。マドンナはイギリスに住んでるんだった



現在、マドンナはデヴィッドと、実の娘(12歳)を連れて再びマラウイにいる。3歳の女の子、メーシーを養子にするため。(養女という言葉、ほぼ死語ですね。)


けれど今回もマラウイ政府はちょっと眉をしかめているらしい。マドンナの道徳観に問題ありと言うことで。2度の離婚歴があり(最初の夫は俳優&監督のショーン・ペン)、2人目の夫、映画監督のガイ・リッチーとの離婚調停中からアレックス・ロドリゲスと付き合い(マドンナ50歳、A-Rod 30歳)、今やその A-Rod とも別れ、22歳のダンサー、ヘスース・ルスと交際中。デヴィッドはガイ・リッチーを父親として引き取られたから、すでにダディを失ったことになる。少なくともすでに別居しているわけで。これがマラウイ政府には問題ありと写っているのだ。


↓マドンナ&ヘスース
↓彼女のライフスタイルを今さら、どうこう言っても仕方ないと思うけど、3歳のデヴィッドは「ダディ」が居なくなっちゃった理由を理解はしてないはず





それよりデヴィッドの時に問題になったのが、「金があれば何でも出来るのか?」ということ。


2年前に雑誌に養子特集を書いた時にもコラムにしたことなのだけれど、普通、海外養子はかなり時間がかかり、その国に行って子どもを選び、即日連れ出すなんてことは出来ない。煩雑な手続きも含めて待機期間が長い。なのにマドンナはルールを破って速攻で済ませてしまい、養親になろうと我慢強く待機中の人たちから非難を浴びたのだ。


加えて、「マラウイのような極貧国の施設で育つことに比べたら、アメリカのリッチな養親に引き取られるほうがはるかに幸せ」だとすると、貧しい国の児童福祉政策の究極は海外養子ということになる。「親がいない、または貧しい親を持つ子ども(*)は全て海外に出せ」ということで、結果的にデヴィッドやメーシーが幸せな「イギリス人」または「アメリカ人」に育ったとしても、国という社会単位の意味、その国固有の文化の存在などを考えると、かなり難しい問題なのだな。


* デヴィッドには父親がいるけれど貧しくて子どもを育てられずに施設に預け、養子に出すことにも同意した


それにしてもデヴィッド、凄い運命の変遷だ。
アフリカの極貧の村で生まれて施設で育ち、今や世界的スーパースターの息子。
大人になった時、自分の生い立ちをどういうふうに捉えるのだろう?



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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 04:16
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ルイール休刊!〜ひとつの時代の終焉?

↑ルイール最終号 2009年5月号(3/28発売)


ブラックファッションのパイオニアであり、B系ガールのバイブルと化していた雑誌ルイール(Luire)が、3月28日発売号をもって休刊となる。


2001年の秋、それまで季刊誌だったルイールが月刊となった時に始まり、以後去年の秋まで7年間に渡ってエッセイ「125th Street, Harlem」を連載させていただいた。7年間。う〜む、團伊玖磨の「パイプのけむり」にちょっと(かなり)足りないくらいの長期連載ではないか!(團伊玖磨って誰ってか?)


ブラックファッション&ミュージックの雑誌なので、その背景=ニューヨークのブラックシーンのリアルを書いて欲しいというリクエストを当時の編集の方からいただいたのが始まり。ファッション雑誌で7年も連載をさせてもらえることなんて、まず有り得ないので、いくら感謝しても仕切れない。


で、休刊の理由はなんなんだろう? 携帯&ネットの普及と不況による活字離れ、雑誌離れが言われて久しいけれど、大きな理由は、いわゆるブラックカルチャーの日本での受け入れられ方の変化ではないかしらん。7年前は「ブラック」または「ブラックテイスト」であることがファッションにおいても、音楽においても強烈な個性になっていたと思う。


そのインパクトあるヴィジュアルが一冊の雑誌に凝縮されて店頭に並んだ。エッセイのためにインタビューした人(多くはブラック・ニューヨーカー)にルイールを見せると、女性はもちろん、男性であってもファッション業界の人であれば、たいていは「これ、1冊もらえないかな?」と言った。(アメリカの雑誌に比べると日本の雑誌は中身が濃くて分厚く驚かれるのだ。)


その後、ブラックカルチャーはどんどん日本のカルチャーに取り込まれていき、独自の Japanese/Black のミックススタイルが発達した。今ではそれが黒人文化由来であることも分からないほどに浸透している。


同時に、それがどんなジャンルであれ、雑誌には一定のサイクルがあって、全盛期には文化の牽引役になり、やがて社会の変化に伴って引退時がくるものだと思う。


ルイール、8年間ほんとうにありがとう。そしてお疲れさまでした。




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携帯サイト「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」更新しています。
今回はB系ファッションにまつわるウンチク話。ほんと、変わりましたね、ファッションも。
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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 23:28
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告知:NAKA NAKA ジャパニーズ・コンテンポラリー・アート&カルチャー
naka naka

ニューヨーク在住の方、ちょうど旅行中の方、
日曜日に面白いイベントがありますよ。

naka naka ~ Celebrations in Contemporary Japanese Art & Culture


3月29日(日曜日)午後7時〜

 和太鼓&笛:Kaoru Watanabe
 パーカッション:Adam Rudolph & Brahim Fribgane
 ベリーダンス:Nahoko Sugiyama, Kazumi Kitamura & Lale Sayoko
 オープニング・マジックショー:Rich Kameda


10ドル(着物を着ていくと無料!)

DOROM
85 Avenue A (Bet. 5th & 6th Streets)
212-777-1157
www.DROMNYC.com



皆さん、お誘い合わせのうえ、ぜひぜひ〜。



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author:堂本かおる, category:音楽, 22:28
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オバマ、お疲れの様子。でも頑張れ。
Obama African dressハーレムにある西アフリカの生地屋の店先。

西アフリカって生地の一大生産地で、大きなイベントのために特注の生地をプリントしたりする。だからオバマ柄だって当然あるのだ。

それにしても、これ、本当に着る人がいるのだろうか。



久々のオバマ・ネタ。


今夜、オバマの記者会見が1時間、生中継された。経済危機からパレスチナ・イスラエル問題、そして最近、急に報道され始めたメキシコ・アメリカ国境あたりでのメキシカン・ギャングの大暴れ問題について。


特に新しい問答は無かったように思う。けれど、AIG のボーナス問題がとりあえずは終着しそうだし、「このへんで一度、国民に挨拶しとかなくちゃ」という感じでしょうか。それにしても、いやはや、お疲れの様子でした。


ま、そりゃそうだろうなあ。何日も AIG のボーナス問題に振り回され、でも失業問題、医療保険問題、アフガン問題、メキシコ問題、教育問題……も同時にこなさなくちゃで聖徳太子状態。もちろん、それが大統領の仕事なので当然なのだけれど。(ブッシュにはこれが出来なかったわけさ。)


ところで、AIG。巨大保険会社 AIGの倒産を防ぐために巨額の公的資金注入をしたのに、幹部はとんでもない額のボーナスを受け取ったのだ。これにはアメリカ国民総出で怒り爆発。AIG 社員に脅迫状まで出る事態に。これ、なんとかしなくちゃオバマの支持率もガタ落ちになると思われた。で、「ボーナスの90%は税金で取り返す」という強行策に。結局、多くの幹部が全額を返還したそうだ。でも〜結構な人数のイギリス人幹部はアメリカの法律適用外なのをいいことにで返還しないらしい。
あ”〜〜〜金持ちってどこまでどん欲なのでせうか。


そうそう、記者会見では最後に人種問題についての質問があった。「就任後、ずっと人種の壁がない状態で政策を執り行ってきましたが……」とかなんとか。オバマのお答えは「宣誓式では人種について祝賀したけれど、今は経済危機に集中している。国民もその手腕についてボクを評価するしね」とクール。うーむ、正直なところ、人種なんて語ってるヒマはないねって感じであっさり流したというか、語りたがらなかったというか。(本人、こだわてっる部分はあるのに。)


とにもかくにも、オバマ大統領には今後も大車輪でがむばってもらいませう。私たちのセーカツを少しでも楽にしてもらうために。


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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 11:07
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麻薬密売人はどこへ?
最近、ハーレムのストリートからドラッグディーラー(麻薬密売人)の姿が消えつつある。以前は道の角という角、とくにボデガと呼ばれる小さな雑貨屋の前には必ずといっていいほど2〜3人ずつ固まって立っていたのに、近頃さっぱり見掛けない。もちろん皆無というわけではなく、時々はひとりでぽつねんと淋しく(?)立っている若造もいるけれど。


この激減の理由はなんなんだろう?


不況でお客もドラッグを買うお金すら工面できなくなったのか?


そういえば、つい2〜3年前まで「NYPD、麻薬組織を壊滅」というニュースが頻繁にあった。おとり捜査官が何ヶ月もかけて組織に潜入捜査し、トップや幹部を一網打尽に逮捕、蓄えてあった麻薬、現金、銃をまとめて押収するのだ。けれど最近はそんなニュースも減っている。


理由は分からないけれど、とにかく良いことだ。犯罪統計を見ても殺人事件も減っている。と言うか、今年、セントラルハーレムではまだ殺人は起こっていない。ただし不況のためなのか、携帯やiPodのひったくり、家宅侵入強盗は増えている模様。


それにしても今年の春は日本人観光客が激減した。街を歩いていてもあまり見掛けない。代わりにヨーロッパ人観光客がとても多いように思う。昨日も有名な教会の前に3ブロック近い長蛇の列で、ほとんどヨーロッパ人。最後尾の人は満席で入れなかったのではないかと思うほどの数だった。


日本の不況も厳しいのですね。




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携帯サイト「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」とっくに更新してました。
今回はたのしい黒人英語と、ゆったりのんきな道端でのおしゃべりについて。
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author:堂本かおる, category:ハーレム, 21:48
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「リアーナが悪い。クリス・ブラウンが可哀想!」
↓ 先週の金曜日にアップされた記事

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今回はちょっと真面目に、リアーナ×クリス・ブラウンのDV問題について考える。
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この件、こちらではまだまだ続いていて、今日のニューヨークタイムズにもとても興味深い記事が掲載されていた。ティーンエイジャーの女の子たちの事件に対する反応。大方の声を要約すると「クリスがかわいそう! 確かにちょっとやり過ぎだと思うけど、そもそもはリアーナが悪いのよ。それに彼は二度と DV を繰り返さないわ」


これについて識者がいろいろ解説していたけれど、要は「クリスに夢中な十代のファンは、事件前からリアーナに嫉妬していたわけで」ということらしい。加えて、マッチョな(暴力も含めて肉体性の誇張を良しとする)ヒップホップ文化の影響もあるとか。中には「もし彼に殴られたら殴り返せと、ママもパパも言ってるわ」と言う女の子すらいた。……それって、いくらなんでもどうよ。身体のサイズでハンデがあるんだから、反撃は女性に不利に働くことのほうが多い。男がエスカレートして取り返しがつかないほど殴り返されたらどうするんだろう。実際にそういう目に遭った女性を知っているし。


多くの女性 DV 被害者には「きっと自分に非があった」「彼は二度と繰り返さない」という思い込みと、「警察に訴えると、彼の将来が台無しになる」という、加害者への気遣いがあると言う。ところがタイムズの記事が証明したのは、被害者になる前から多くの女性(それも10代)が同じ考えを持ってることだ。


この記事を読んだDVカウンセラーたちは頭の痛い思いをしていることだろう。
DV 克服への道のりは長い。



ところで、タイムズの記事には「人種を問わず、十代は一様に同じ反応を見せた」とあるけれど、ホイットニ−・ヒューストンがボビー・ブラウンと結婚して凋落していったことについて、黒人女性の反応に驚かされたことがある。以下はその時に書いたもの。

女性に厳しい黒人社会
ホイットニー・ヒューストン&ボビー・ブラウン




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author:堂本かおる, category:Hip Hop, 22:23
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モスデフ in 小児科
息子の具合が良くなく、ハーレムにある小児科クリニックへ。


待合室の壁はきれないクリーム色やライムグリーンに塗られ、子どもの絵をコンピュータ処理した大きなパネルが貼ってあったり、いくつか著名人の名言らしきものが書かれていたり。


そのひとつが、これだった。


Shine your light for the world to see - Mos Def-
世界を見るために君の光を照らせ ーモスデフー



小児科にモスデフ。


ちなみにこの曲、以下のように続くのである。


Want black people to be free, to be free, to be free
ブラックピープルに自由になってほしい、自由になってほしい、自由になってほしい



ハーレムの小児科でも
さすがにこれは書けなかったか。


※本物のモスデフが小児科にいたと思って読んでくれた人、申し訳ないです。
 モスデフ、ハーレムでやたらと見掛けるけど。
 ブルックリンの人なのに、ハーレムで何やってんのかと思うくらい。
 でも、今回は違いました。
 って彼、今、日本ですよね。



↓ モスデフ「Umi Says」




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author:堂本かおる, category:ハーレム, 01:29
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ハーレムの銃〜自らの命を絶った21歳
以下はメルマガで発行したものです。


ハーレムの銃〜自らの命を絶った21歳


U.S.FrontLine 2006年7月4週号掲載


 「怖い目に遭ったこと、ありますか?」
 アメリカの“最も有名な黒人街”ハーレムに住んでいると、よくこう聞かれる。答えはご期待に添えず、「ノー」だ。近年のハーレムは昔と違い、いたってのん気な街なのだ。


 そういえば、ひったくり犯と警官のチェイスを見たことはある。両者が全力疾走で私の脇をかすめていった直後に、誰かが「Get down!(伏せろ!)」と叫んだ。警官が拳銃を抜いたのだろう。通行人たちは瞬時にかがむか、手近な店の軒先に一斉に駆け込んだ。そのスピードといったら!


 結局、銃声は聞こえず、ハーレムの人々の銃に対する反応の素早さに感心して終わった出来事だった。


 ハーレムのとなり町、スパニッシュハーレムはラティーノのコミュニティだ。ここで建物の壁に描かれているグラフィティを撮影しようとしていた時、何をするでもなく壁にもたれていた男に警官が走り寄り、「壁に手を付け!」と命令した。


 男がうすら笑いを浮かべながら「オレは何もしてねぇよ」と言うと、若い白人警官はいきなり銃を抜き、それを振りかざしながら、男を壁に押し付けた。


 絶好のシャッターチャンス到来にも関わらず、カメラはまだバッグの中だった。しかし、私はカメラを取り出すよりも、とりあえずは10メートルほど後ずさった。好奇心はネコをも殺すというではないか。男がポケットに銃を持っている可能性、前後の見境もなく警官に反撃する可能性がゼロだと、誰に断言できようか。


 もっとも、あれしきのことで警官が銃を使うことに疑問が残ったことも確か。きっと警官はルーキーで、悪名高いスパニッシュハーレムでの勤務にびびり過ぎていたのだろう。


 実のところ、これまでで最も「怖い」と思った事件は、すべてが終わってから現場を通り過ぎただけのものだ。


 昨年(2005年)の夏のこと。午後4時頃だったか、ダウンタウンからハーレムに戻って来ると、そこら中に無数のパトカーと警官があふれていて、道路が封鎖されていた。空には何機ものヘリコプターが舞っていた。


 交差点に佇んでいた年配の男性に何事かと尋ねると、「ポリスが撃たれたんだよ」とのこと。それは確かに大事(おおごと)だ。警官が撃たれると、警察組織は躍起になるのが常だ。


 結局、その場ではそれ以上の詳細は分からなかったものの、ニュースによると事件の成り行きは以下のようだった。


 プロジェクトと呼ばれる低所得者用アパートの前を、1人の若者が、両手に持った2丁の銃を撃ちながら歩いていた。駆け付けた警官隊と激しい撃ち合いになり、2人の警官が負傷。やがて追いつめられた犯人は、プロジェクトの14階にある叔母の家まで階段を一気に駆け登り、そこから母親に電話をかけている。


 「警官がやってきたら、オレは飛び降りるよ」
 その直後、犯人は言葉通りに14階から飛び降り、死亡した。


 犯人は殺人未遂も含め、かなりの前科があった。3日前に同じプロジェクト内で犯人自身が何者かに撃たれており、復讐のための犯行だった可能性もあるといわれている。しかし目撃者によると、犯人は特に誰を狙うということもなく、ランダムに銃を撃っていたそうだ。


 犯人の名前はタイレル・ハリス、21歳。タイレルが子どもの頃から何度も何度も犯罪を繰り返してきた理由は何なのだろう? タイレルは何故、撃たれたのだろう? 何故、タイレルは白昼堂々と銃を持ち出したのだろう? そしてタイレルは、何故、自ら命を絶ってしまったのだろう?


 道を埋め尽くしたパトカーと飛び交うヘリコプターを今でも思い出す。その映像に、会ったこともない1人の若者の数奇な運命がかぶさる。


 本当に「怖い」こととは、誰かの人生をこんな風にねじ曲げてしまう、目には見えない素因と偶然の重なり合いなのだ。



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author:堂本かおる, category:ハーレム, 22:01
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今度はボブ・マーリー
先日、ギャングスタ・ラップを幼稚園で口ずさんで先生に怒られた息子(4歳)。


今朝、ジーンズをはかせようとして「Stand up.」と言ったら、
いきなり

♪ Get up
♪ Stand up
♪ Stand up for your rights

立ち上がれ
立ち上がれ
自分の権利のために立ち上がれ

と歌い出した。


ボブ・マーリーである。


しばし考えた。
これも歌唱禁止にするべきか。
いや、前回の「Shorty, get your money.」と違って何も悪いことは言っていない。
それどころか人権擁護の歌だ(笑)。
幼稚園で歌っても叱られる理由はないだろう。


ということで、何も言わずにスクールバスに乗せた。


レゲエの神様ボブ・マーリー「ゲットアップ スタンドアップ」




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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 12:43
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カルデロン強制送還:「人情」と「人権」の違い
ノリコ・カルデロンの両親がフィリピンに帰ることに同意し、娘のノリコ(13歳)だけが親戚宅に留まるという記事を読んだ。この件に関する一般の人の書き込みも併せて読んでいて、移民問題に関する日本とアメリカに置ける受け取り方の違いに気付いた。


娘だけは引き続き日本に居られるという裁定について、ブログなどへの書き込みには「人情」という言葉が多く使われていた。同様のケースであれば、アメリカなら「人権」という言葉が多用されるだろう。「日本生まれの娘までフィリピンに帰す(または、親子離ればなれにする)のはかわいそう」というのが人情だけれど、アメリカでは「それは人間の基本的人権に反する」となる。


もうひとつの違いは、日本とアメリカでは移民の数が違いすぎるので、国民の「慣れ」の度合い。特にニューヨークのような移民都市では、「ワケわからんことやってるイリーガル(不法滞在者)はダメだけど、自分の意思ではなく連れてこられた子どもで、しかも真面目に勉強して成績優秀なら強制送還はヒドい」という意見が出る。それが「悪い先例を作る」とはならない。もっと悪い先例がいくらでもいるからだ。


特に昨日のブログに書いたセネガル人の少年は、貧しく、ゆえに学校のレベルも極端に低いイーストハーレムに居ながら、高校のチームがロボット・コンテストの決勝戦進出を果たした。これ、公立校のレベルが「リッチなエリアは高く、ゲットーは滅茶苦茶」が基本のニューヨークでは凄いこと。ほとんど地元のヒーロー扱い。なのでニューヨーク市の公立教育を仕切っている市長のブルームバーグはもちろん、ハーレム選出の大物下院議員や、当時はニューヨーク州選出の上院議員だったヒラリー・クリントンまで少年の強制送還阻止のために動いている。


もっとも、彼のケースは特別で、移民収監所には不法滞在で捕まり、官選弁護人も付けてもらえず、ひたすら「刑務所暮らし」を続けている移民たちもいる。



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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 22:40
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