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物乞いできるカップ
雪が雨に変わってしとしと降る中、ハーレム125丁目を取材先へと歩く。


途中、とても侘しいマクドナルドに立ち寄ってコーヒーを買う。
(ハーレムに何軒もあるマクドナルド、場所によって客層および賑やかさ/侘しさがかなり異なる。)


そのコーヒーを持って歩いていると、銀行の入り口で勝手にドアマンをつとめて客から小銭をもらっている男性がいた。彼らは手に持ったペーパーカップに「施し」ではなく「チップ」を入れてもらうのだ。


その男性が私のコーヒーカップを見て、なんだか楽しそうに言った。
「オレのより大きなカップだな!」



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author:堂本かおる, category:ハーレム, 15:38
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サンダンス映画祭グランプリ「プッシュ」
PUSH

↑今年のサンダンス映画祭でグランプリに選ばれた「PUSH」の一場面。


詩人のサファイアが書いた同名のロングセラー小説が原作。(画面向かって左に日本語版をアップしてあります)


舞台はハーレム。


肥満体で、母親から虐待されて、HIVポジティブで、識字障害で、今、父親の子供を身ごもっている16歳の少女プレシャスが主人公。自分にはどうにも出来ない、親の無責任さゆえに絶望的な人生を生きる少女のサバイバル物語。


監督はリー・ダニエルズ。ハル・ベリーがアカデミー主演女優賞を獲得した作品「モンスター・ボール」のプロデューサーで、自身もハーレム在住。


主役はオーディションで選ばれた新人のガボーリィ・シディベ。ハーレム在住。母親役をモニークが演じ、マライア・キャリーがソーシャルワーカー役で新境地開拓。そして、なななんと、レニー・クラヴィッツがナイスなナース役で登場。


早く見てみたいものです。


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author:堂本かおる, category:映画, 12:19
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オバマ効果、早くも現る!
Richard Parsonsリチャード・パーソンズ
シティグループの新チェアマンに就任
元タイムワーナーCEO、チェアマン

頭がスーパー良いだけではなく、
超190センチのバスケプレイヤーにして
人柄の良さで知られるナイスガイ


オバマ政権下では各分野での黒人の高位登用が始まると予言したワタクシは正しかった。さっそくのニュースは、規模を拡大しすぎてどうしようもなくなって、ふたたび分割されることになったシティグループの新チェアマン。


……というか、この人の場合、実はオバマ効果でなくて、そもそもタイムワーナーのCEOを経てチェアマンという凄いポジションにあったんだけれど。


ブルックリン生まれのニューヨーカーで、かつては政界にも係っていた人。以前、ニューヨーク市長に押されたこともあるし、今回もオバマ・チームの一員で商業大臣候補でもあったらしい。シティグループの面倒を見なくちゃならないから、大臣にはならないと思うけど。


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K. Gillbrandクリスティン・ジルブランド
ヒラリーの後継・ニューヨーク州選出上院議員に選ばれたひと


ヒラリーが国務長官になったので、彼女の後がま(ニューヨーク州選出上院議員)を選ばねばならず、ニューヨークは大揉めに揉めていたわけだけれど、第一候補者だった JFKの娘、キャロライン・ケネディが理由を述べないままの突然の辞退。


その結果、ニューヨーク州北部の郊外地選出の下院議員、クリスティン・ジルブランドという人が、これまた唐突に選ばれた。多くのニューヨーカーにとっては「それ誰?」な、知名度ほぼゼロの人。


で、彼女が就任一日目の朝、最初の仕事としておこなったのが、ハーレムにやってくること。アル・シャープトンの事務所に来て、ハーレムの地元民とコミュニケーション。その後はクイーンズ区の、やはり黒人地区を訪れた。


すでに時代の流れが変わりつつあるように思うのは、時期尚早?


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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 21:39
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マーシーハウス Jay-Zのホームタウン
昨日はブルックリンのベッドスタイ地区にあるプロジェクト、マーシーハウスに行って来た。今、書いている書籍のための原稿に添える写真を撮るため。特にマーシーハウスについて書いているわけではないのだけれど、プロジェクトについて言及しているので。


いつも思うことだけれど、どんなところでも実際に行ってみないと分からないこと、たくさんあるのだな。なので気付いたこと、考えたことなど来週の「携帯サイト:ソウルトレイン/ニューヨークの壷」に書く予定。


ということで、マーシーハウスでロケされた懐かしいビデオ、
Jay-Z [99 Problems] をどうぞ。




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携帯サイト「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」更新!
いちばん人気のある黒人の赤ちゃんの名前とは? で、そんな名前がアニメのキャラクターにも付けられたりして、隠れブラックカルチャー・アニメがオンエアされてたり。

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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 21:40
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サウスブロンクスの未来とグラフィティ
TATS CRU
↑肝心のピンクパンサーが電柱で見えない


今日はサウスブロンクスに写真撮影に出た。またブロンクス。なんでブロンクスばっかり。


サウスブロンクスの中でも特に荒涼としたエリアを歩いていたら、突然にヴィヴィッドなグラフィティに遭遇。周囲の風景とショッキングピンクの壁が妙なコントラストを醸している。ここは泣く子も黙るグラフィティ・ユニット、TATS CRU の地元だから、実はあちこちに彼らの作品が描かれている。侘しい道でこんなにハイクオリティーなアートに出会えると、ほっとする。


とはいえ、先週の雪がまだ路肩には残っていて、そもそも淋しい風景がさらに荒んで見える。こんな日にもボデガの前には必ずドラッグディーラーたちが佇んでいる。ハーレムで彼らを見掛けても、もうさほど何も思わなくなってしまったけれど、ブロンクスだと、なぜかため息が出る。


2人の若いディーラーが立っている店から1ブロック歩くと保育園があって、小さな子供たちが今からお散歩なのか、それとも帰ってきたところなのか、門扉の内側にいて、無邪気にぴーちくぱーちくとおしゃべりをしていた。


今から10年経てば、この子たちは14歳。12年で16歳。14年で18歳。
この保育園の子供の中から、その年月の間に1ブロック東に移動してドラッグを売る者が、確実に出る。


サウスブロンクスとは、そんなことを思わせる街。


TATS CRU は、だから街中に明るいグラフィティを描いているのかも。



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author:堂本かおる, category:ニューヨーク, 12:19
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オバマ就任式を、ブロンクスの裁判所で見た。
就任式の瞬間、またもやブロンクスの裁判所にいたんですなー。裁判所といっても家庭裁判所なので、待ち合い室にはテレビが設置してある。(刑事裁判所だとテレビなど当然置いてない。)


結構、広い待ち合い室が、あの瞬間はかなり混んでいた。ブロンクスという土地柄、ラティーノと黒人が圧倒的に多くて、弁護士には白人も多いけれど、アジア系はほぼ皆無。


11時45分頃、画面にオバマが登場すると、拍手が起こった。宣誓が終わった瞬間には、さらに大きな拍手が巻き起こって、「オバマ!」の掛け声もあった。ふだんはこんなふうに騒げないし、大声を出したりしたら廷吏(というより、コートオフィサーといって法廷専門の警官とも言える。銃を持っているし、防弾チョッキを着ている者も。)に注意されるはず。ところが今日はコートオフィサー自身が画面に見入っているのだ。ちなみにコートオフィサーもほぼ全員が黒人かラティーノ。弁護士や裁判所職員も分厚いファイルを抱えたままテレビを見つめている。


演説が始まると、あちこちから「シーッ!」の声が上がった。オバマ大統領の言葉に無言でうなずきながら聞いている人も多い。


そんな中、複数ある小さな法廷ではそれぞれ裁判が進行中で、一件終わるたびにドアが開いて、廷吏が「イサベラ・モラレス!」とか、次の件の当事者(家庭裁判所なので「被告」ではない。)の名前を叫ぶ。それでも他の人たちは画面のオバマを見つめ続ける。


オバマが「責任」という言葉を出した時も人々は真顔で聞き入っていた。横にいた夫がささやいた。「ここにいる人たち、家族に対する責任感がないから(問題になって)、呼ばれてるんだよね」。


オバマのスピーチの最中、わたしの横でテレビを眺めていた若いラティーノの女性のところに官選弁護人らしき年配の女性がやってきて、ちょっとした打ち合わせをしていた。話の内容から、若い女性は自分の子供に対する親権を放棄するらしいことが分かった。


極度の貧困(が原因の育児遺棄)や犯罪、またはアルコールやドラッグなど何かしらの問題を抱えて子育てが出来ない親は、家庭裁判所にひっぱられて親権を剥奪されることがある。裁判への出廷命令が出て、どう考えても親権保持の可能性がないと思われる場合、自ら親権放棄を申し出ることがある。


その若い女性は新しいおもちゃの箱を抱えていた。きっと子供への最後のプレゼントなのだろう。子供自身は裁判には出廷しないけれど、関係者に頼めば渡してもらえるはずなのだ。


彼女は、いったいどんな思いでオバマのスピーチを聞いていたのだろう。


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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 14:28
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オバマ就任式 ハーレムも今からうきうき
雪。降る、降る。


でも、雪くらいじゃ明日のオバマ大統領就任式に対するみんなの期待感はうすれない。今日、ハーレム125丁目を歩いたら、すでに明日の屋外中継にそなえて NYPD のフェンスが積まれていた。(就任式はD.C.でおこなわれるのに、ハーレムにも警察の柵が必要になるのだな・笑)


相変わらず、オバマ・バッジやTシャツ、カレンダーが売れていた。そうそう、息子にオバマの伝記絵本を買わなくちゃと思って書店に行ったら、すでに売り切れだった。「午後には再入荷するわよ」「明日はきっともっと売れるから」ということなので、1冊、取り置きしてもらうことに。


MMミュージック・マガジン2月号(本日1月20日発売)に、「オバマ大統領就任で促進される米国各部ニャでのマイノリティーの登用」という記事を書いた。


ホワイトハウスのスタッフにも劇的にマイノリティーが増えたと書いたら、今週号のニューヨークタイムズ・マガジンにスタッフのポートレイト集があった。しみじみと眺めてしまう顔ぶれだった。


ここをクリック!
ニューヨークタイムズ・マガジン「Obama's People」(ホワイトハウス・スタッフと内閣メンバー)



ところで、ミュージック・マガジンの記事のタイトル、わたし的には「オバマ世代の子供たち〜変化するアメリカの人種観」なのだった。読んでもらえれば分かるけれど、ポイントは現在の大人ではなく、オバマ・ジェネレーションとして育つ子供たちが将来、築いていくであろうアメリカなのだ。


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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 09:27
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黒人に間違われた白人が襲われたという話。
昨年11月4日、言わずと知れた大統領選の日。午後11時にオバマの勝利が報道された瞬間、ハーレムなんて歓喜の騒乱状態になったのだけれど、違う意味で盛り上がってしまったばか者もいた。


ニューヨークのスタテン・アイランドでは人種差別主義者のグループが、いわゆる黒人狩りに出掛けた。スタテン・アイランドはニューヨーク市にあって白人人口のとても高い区だけれど、一部、黒人居住区がある。4人はそこを「ニガータウン」と呼んでいたそうな。


友だちの家で選挙速報を見てから自宅に帰る途中の17歳の黒人少年が襲われた。犯人は「オバマ!」と叫びながら少年の頭をバットで殴り、重症を負わせた。他にも黒人のグループに嫌がらせをし、ラティーノの男性にもちょっかいを出し。そして、最後にフーディーをかぶって歩いていた男性を車で轢いた。被害者は45日間、昏睡状態にあってから意識を取り戻し、以後もリハビリが必要らしい。


で、驚きの事実は、轢かれた男性が実は白人だったということ。「ニガータウン」をフーディーをかぶって歩いていたので、犯人はこの男性を黒人だと思ったのだ。


さらに驚いたのは、犯人のうちリーダー格はイタリア系の18歳の少年なのだけれど、なんとラティーノの青年も含まれていたこと。ラティーノが白人とともにマイノリティー差別グループに参加して、黒人だけではなく自分と同じラティーノまで襲ったということになる。この青年の心理がとても気になるのに、このことについて詳しく報道しているメディアがない。


* * * * * * * * * * * * 


その直後、昨年12月にも勘違い差別事件がブルックリンで起きている。


エクアドルからの移民の兄弟が、バーからの帰りに肩を組んで歩いていたところを、3人の黒人の若者が「ゲイへの蔑称、ヒスパニックへの蔑称を叫び」ながら襲った。結果、一人が亡くなってしまった。


ところが、この兄弟はゲイではなかったのである。ラティーノたちは家族愛が強く、男性の家族同士でも肩を組んだりする。アメリカ黒人の場合、男性同士ならこぶしを突き付け合うとか、一瞬お互いの背中に腕を回すようなハグをするものの、肩を組んだまま歩くことはまずない。だから犯人たちは兄弟をゲイと思ったのだ。


仮に兄弟がゲイだったとしても、それを理由に襲うのはやはり許されないことだけれど、犯人にラティーノの習慣に関する知識があれば……。いや、ラティーノであること自体が差別の対象だったのだから同じことか。この事件、犯人たちはいまだに逮捕されていない。


黒人大統領が誕生したからといって、こういう事件がいきなり皆無になることはない。それどころか、「オバマ殺害」をウエブに告知したばか者が、また逮捕されてるし。(今のところオバマ暗殺計画がバレて逮捕されているのは個人か2〜3人のグループで(皆、頭が弱そう。)、本格的な組織によるものはない。)


けれど今の子供たち、つまり本当の意味でのオバマ・ジェネレーションが大人になる頃には少しずつ変わっていくものと思う。



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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 03:51
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映画「グラン・トリノ」マイノリティ・ギャング
Gran Torino最近、オバマのことばかり書いているので、たまには映画について。


「グラン・トリノ」
クリント・イーストウッド監督主演作
デトロイトに住むガチガチの人種差別主義者の老人と、隣りに越して来たアジア系移民一家の物語。

日本ではゴールデンウィーク公開

クリック 映画「グラン・トリノ」
日本版公式サイト





ウォルト・コワルスキー(イーストウッド)は、かつて朝鮮戦争に出兵した退役軍人で、その後は長年、自動車工場に勤め、今は隠退して悠々自適の身。けれど息子一家とはうまくいかず、最愛の妻は亡くなってしまった。おまけに、かつては「アメリカ人」の街だった地元から白人はどんどん出て行き、移民たちが大量流入。ウォルトの隣りにもモン族の一家が越して来て、ガンコな人種差別主義者のウォルトは、ますます面白くない。


モン族とは、本来は中国に暮していたところを政府によっておもにラオスに追い出され、ベトナム戦争時に大変な思いをした挙げ句、一部がアメリカなどに移住している民族。ウォルトの隣家もアメリカ生まれの10代の子供たちと、英語を話さない両親、祖母が同居。


物語のバックグラウンドになるのが、モン族のギャングたち。貧しい移民の子供として貧ち、高等教育を受けてそこねた彼らは、黒人やラティーノの若者と同様にギャング団を作り、お互いに反目し合っている。そのギャングが、ウォルトの隣家の息子タオにちょっかいを出し、それを偶然にも救ってしまったウォルトに、隣家が一家総出でフレンドリーになり、ウォルトは辟易してしまうのだ。このあたり、なかなかユーモラスなシーンもある。


* * * * * 


ウォルトはポーランド系で、友人にはイタリア系、アイルランド系がいる。皆、白人ではあっても、白人ヒエラルキーの中では下層に置かれたエスニックなので、おたがいに「ポーランド野郎」「サノバビッチ・イタリアン」と荒っぽく罵り合いながらも仲が良い。


ウォルトは隣家と仲良くなった後もアジア系を蔑称である「gook」と呼び続け、名前が覚えられないものだから、「ミス・ヤムヤム」などと勝手にでっち上げたあだ名で相手を呼ぶ。これはリアリティーだと思う。生まれてからずっと70年間も人種差別主義者でマイノリティーと交流したことのない者が、いきなりリベラルなマナーを身につけることは出来ないわけで。


結末は、ここには書かないけれど「ビミョウかな」と思った。これは映画なので、つまり現実に基づいたストーリーであっても、しょせんファンタジー(架空のお話)なので、そういう意味ではとても良く出来た結末だと思う。


ただし、モン族に限らず、黒人であっても、ラティーノであっても、地元の質の悪いギャングをなんとかしたいと思っている人たちにとっては、「ギャング駆逐には、これしか方法がなかったのか?」という、もや〜んとした思いを抱かされる結末。しかも、ヒーローはやはり白人なのね。う〜む。


とはいえ、映画としてはとても面白い。モン族の少年タオと、その姉スーを演じた二人がとても良いし、ギャングの面々はファッションや顔立ちが日本のヒップホップ少年と類似していて笑える。あと、ウォルトの飼っている犬のデイジーがとても芸達者で泣ける。


ちなみにクリント・イーストウッドは共和党員なので、オバマではなくマケイン支持だったそうな。
(ついでに、5人の女性との間に7人の子供を作ってます。)



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author:堂本かおる, category:エスニックカルチャー, 02:17
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週末はオバマ・イベントだらけ
OBAMA INAGU←オバマ・イベント@ハドソンリヴァーカフェ in ハーレム


毎日にようにオバマ、ミシェル、副大統領バイデンに、その妻からメールが来る。もちろん本人が書いたメールじゃなくてオバマの事務所からだけど、ほぼ毎日。オバマがいかにネットを有効に使っているかの証拠だな。



最近ではミシェルから「19日のキング牧師デーには地元で恵まれない人のためにボランティアをしましょう。私たち一家もワシントンD.C.でおこないます」という内容。


昨日は大統領就任式の総責任者(弱冠31歳!)から「今週末のイベント情報」。

HBO


●18日(日曜)
 リンカーン記念公園で無料コンサート「the We Are One concert」
 ウィル・アイアム、ジョン・レジェンド、ボノ、ブルース・スプリングスティーン、ビヨンセ、他
 HBOにて中継 2:30pm
 http://www.hbo.com/weareone/


●19日(月曜)キング牧師デー
 地元ボランティア・デー
 http://usaservice.org/page/content/calltoservice/

 ミシェル主宰 キッズ就任式コンサート
 Miley Cyrus, the Jonas Brothers, Bow Wow and others
 (バウワウはまだ子供向けライブやるのか)


●20日(火曜)
 大統領就任式 生中継 10:00am
 タイムズスクエアやハーレムにビッグスクリーン設置
 アレサ・フランクリン、ヨーヨー・マ

 全米各地で The Neighborhood Ball
 ABCチャンネルにて中継 8:00pm
 musical performances by Beyonce, Mary J. Blige, Mariah Carey, Faith Hill, Jay-Z, Alicia Keys, Shakira, Stevie Wonder and Nick Cannon (as DJ).
 http://www.pic2009.org/page/content/neighborhoodballparty


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こちらも、ついにやって来るオバマ大統領就任式と、そのプレ・フィーバー振りについて!

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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 21:37
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