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もしも、オバマが落選したら。
大統領選本番まで、あと5日。アメリカ国内中、もう騒乱状態といってもいいと思う。メディアは狂乱し、聴視者もテレビや新聞を必至に見つめている。(ハーレムの露店では海賊版オバマTシャツが花盛り。新作がどんどん増えている。あと5日で売り切らないと在庫になるから必死なのだ。)


Tシャツの話はともかく、これほどエモーショナル(感情的)な大統領選はかつて無かったと言われている。


世論調査、今日の時点ではオバマが7ポイントのリード。けれど8年前にフロリダで起こったことを皆、強烈に覚えていて、7ポイント程度では全然落ち着かないのだ。票の数え直しが行われたフロリダの州民たちだけではなく、ニューヨークでもオバマ支持者の多くが「今回も何か、起こりそうだ」と感じている。つまり、「白人政権は汚い手を使ってでも、黒人大統領の誕生を阻止するだろう」ということ。


怖いのは、オバマが落選した時の、人々の落胆の度合い。特に黒人コミュニティーが、どれほど落ち込むのか。「結局、この国は自分たちを受け入れない、認めないんだ」と、希望を無くすんじゃないかと、それが恐ろしく感じる。


「警察は、オバマが落選した場合の暴動の可能性を考えている」という噂もある。


まさか。


でも、事前調査でマケイン有利と出ているならともかく、オバマ有利とありながら負けると、それはやはり陰謀のせいだと怒りを爆発させる人々も出てくるだろう。


オバマの勝利でアメリカは希望を再び見い出してハッピーとなり、
オバマの敗戦では鬱のどん底に陥るのだろうか。




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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 09:48
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Art Flow Tokyo to New Yok
budda1

友人の 中村あきつ さんから展覧会のお知らせが来ました。ニューヨークの SOHO にあるギャラリーです。「和」をテーマにしているとのことなので、日本人以外のお友だちを誘えば喜ばれるかもですね。

http://www.seasonsintl.com/
http://www.urbanflow.jp/



budda2


ーーー転載ここからーーー

ソーホーのシーズンズ・ギャラリーで「和」をテーマにしたグループ展を行います。
5名の参加アーティストのうち4名は日本から、残り1名がハーレムからという構成です。絵画以外にもオリジナルTシャツの販売もあります。

31日のオープニングパーティーで日本酒がふるまわれます。飲めない方には、伊藤園からお茶が提供されます。

ギャラリーの方の話によると、ストローラーつきでやってくるお母さんが多いので、子持ちだからと遠慮なさらずお気軽にお越し下さいとのことでした。

ギャラリーの横には日本製品(食器類、お香系、ちょっとした小物)などが売っていて、なごみます。

開催期間中、もし近くまでいらっしゃっいましたら、お気軽にお寄りください。
お待ちしております。

ーーー転載ここまでーーー



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author:堂本かおる, category:その他, 04:56
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ハーレムのスーパーにて。(福祉小切手編)
今日の書き込み、カテゴリーは「アメリカ社会問題」。
そう、これは結構、深刻な問題だ。
食料クーポンの小切手 @ スーパーマーケット。


今日はそもそも急いでいたのだ。なのでスーパーで短い列を見つけて素早く並んだ。品数の少ない20代の女性が清算中で、その次はペプシの2リットル入りボトルだけを持った10代の女の子。そして私。楽勝だ。


いや、しかし。


ー第1章ー


女性は食料クーポンの小切手を2枚、取り出した。

あ”〜

あれ、なぜだか清算に時間がかかるのだ。
案の定、なんだかんだで5分は待たされ、その挙げ句にレジの女の子が言った。
「そのシリアル、安売りになってるのはアーモンド味だけで、ストリベリー味は除外よ」

あ”〜

女性客は「……そうなの」と生気のない返事。
レジ係が「アーモンドに変える? なら自分で取って来て」

あ”〜

20代とは思えない、活気のない超ノロい足取りでシリアルの棚に向かう女性。レジにはすでに長い列が出来ているのだけれど、そんなことに気兼ねをしたりはしないのだ。なんたって人生に疲れきっているのだ、彼女は。(勝手な推測。)


ー第2章ー


そんな彼女もやっと全てを済ませた。
そして、ペプシの高校生。
本日の価格は1ドル69セント也。
ブレイズの女子高生は、なんと、片手いっぱいに握りしめていた小銭をレジ係に渡した。

あ”〜

ペニー(1セント硬貨)もかなり含まれている。


2センチはある長いショッキングピンクの付け爪のレジ係は、ゆっくりと小銭を数え始めた。
25、50、55、56、57、58……
そして言った。「1ドル40セントしかないわよ」

あ”〜

「マミーがそれだけしかくれなかった」と、女子高生もまた人生に疲れきった無表情と、抑揚のないトーンで答えた。
「はぁ」 ため息をつくレジ係。
「しかたない。ちょっと、チップから26セント出して」と、袋詰係のメキシコ人の女性に声を掛ける。
「………」 無言でチップ入れから小銭を出すメキシコ人女性。彼女たちはチップで稼いでいるのに。


あ”〜


ハーレムのスーパーマーケットの日常の光景。
これは社会問題なのだ。
すべての客のその後の予定がダダ狂いになる。
私も清算後、目的地に向かって小走りにならざるを得なかった。



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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 17:17
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ガンズ・アンド・ローゼズ Guns n' Roses

Guns n' Roses - Sweet Child O' Mine

1987年
当時、世界を手中に収めたかのように見えたアクセル・ローズにも、どうしても手に入らないものがあったそうだ。




ガンズも含めて、すべてはここから始まったのだった。


Hanoi Rocks-Train Kept a Rollin' (live at the Marquee)


1980年にフィンランドで結成されたハノイロックスは
今年いっぱいで解散するそうだ。



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author:堂本かおる, category:音楽, 14:01
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求人:アフリカンキッズ(要・市民権)
wonder pets

これ、「ワンダーペット」という、幼児向けの人気番組。幼稚園でペットとして飼われている3匹が、放課後に子どもたちがいなくなってからこっそり幼稚園を抜け出し、「困っている動物レスキュー隊」として活躍するお話。子どもに「チームワーク」を教えるのが目的とかで、毎回、3匹で力を合わせて問題を解決するのだ。


声の吹き替えは子どもたち。他にも子どもが吹き替えしている番組は多くて、歌の多い番組なんてほんとうに関心してしまう。小さな子どもが毎週、こんなに「お仕事」してるんだーと。


さて、近々「ワンダーペット」にアフリカ人(じゃなくて、アフリカからやってきた動物か。)という設定のキャラクターが登場するらしく、アフリカ訛りのある子どもを募集している。アフリカンキッズ、ニューヨークにはいっぱいいるけれど、仕事として歌が歌えて、吹き替えをこなせる子どもは、それほど多くないだろうな。


しかもアフリカ訛りのある子どもっていうことは、親もアフリカからの移民。アメリカ人の親とちがって子どもの芸能界デビューにクレイジーではないと思うから、探すのは結構難しいのかも。さらに「市民権を持っている子どもが望ましい」って、そんな贅沢な。イリーガル(違法滞在者)だといろいろ雇用上の問題があるから無理なのは分かるけど、永住権保持者でも全然OKだと思うけど。


ちなみに、気になるギャラは1エピソードにつき795ドル。(私がやりたいぞ。日本訛りのキャラがあれば。)


ところで、アヒルのキャラクターの名前はミンミン。中国系っていう設定なのかしらん。訛りは無いからアメリカ生まれの二世チャイニーズ・アメリカンなのかしらん。



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author:堂本かおる, category:エスニックカルチャー, 00:00
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コリン・パウエル再び!(ハーレム生まれのブロンクス育ち)
colin powellコリン・パウエル元国務長官が
オバマ支持を表明。

コリン・パウエル
ジャマイカ移民の両親のもと、
ハーレムで生まれ、ブロンクスで育つ
公立大学出身、軍を経て
黒人として初めて
国務長官の地位に就く


すんまそん。あと15日と迫っているので選挙ネタばかり。

この国は今、歴史の大きな変わり目を体験しようとしていて、その期待感と不安が国中に広がっていて、私もそれに感染している模様。8年間も居座った史上最低最悪の大統領と、彼が振りまいた閉塞感、その象徴ともいうべきイラク戦争、移民問題、金融危機……。加えて、ブッシュを1度ならず2度も当選させた国民自身のおろかさ。それらが払拭される日が、ついにやってくる。しかも、その新リーダーは、人種問題の国アメリカにあって非白人。これは、やはり凄いことなのだな。


さて、本題。
日曜の朝の爆弾発言。
コリン・パウエル元国務長官が、オバマ支持を表明。


これがなぜ爆弾かと言うと、パウエルはブッシュ政権の最初の4年間、国務長官を勤めたのだ。コンドリーザ・ライスの先輩。つまり共和党。それが民主党候補のオバマを公式に支持表明。


といってもパウエルがオバマ支持なのは分かっていたこと。でも立場上、正式表明は普通は許されないでしょう。共和党から強烈にバッシングされること必至だから、すごいリスク。ただし、日曜日のインタビューの最後にオバマ政権の閣僚入りについて聞かれ、「40年も政府に仕えたからもう十分。でも大統領に頼まれたらイヤとは言えないでしょ」と、お茶目というか、やはりまだまだ現役意識なのね、なお答え。オバマの背後をコリン・パウエルとヒラリー・クリントンが固める政権って、なんか、凄いなぁ。


ところでパウエル自身、1996年の大統領選に出馬を期待された人。でも黒人大統領なんて、まだまだ大勢いる白人至上主義者に「暗殺してくれ」と言っているのも同じ。なので出馬しなかった。


あれから12年。暗殺の可能性は今も無くなってはいない。オバマが大統領になったら今以上の警護が付くだろうし、それは家族も同じ。ミシェルと二人いる娘も、シークレットサービスにがんじがらめになると思う。子どもたちがまだ小さいのは幸いかも(身長は異様に高い子たちだけど)。ティーンエイジャーだったりすると、自由が無くて、かなり辛いんじゃないかと思う。


話が逸れた。


コリン・パウエルのガッツにちょっと感動。
という話なのでした。


↓必見!
イギリスで開催されたイベント、アフリカ・ライジングで踊りまくりのスーパーファンキーなコリン・パウエル。クール。



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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 12:32
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ウィル・スミスがオバマを演じる?
will smithobama ear


以前、オバマとウィル・スミスが対談した時、「オバマ映画を作るなら、主演はウィル・スミス」で意見が一致したそうだ。理由は、どちらも「耳夫くん」だから(笑)


そんなしょーもない冗談を交わしていた割りには、ウィル・スミスはちゃんと計算もしていて、オバマの勝利が確定しないうちは出演決定はしないとも言っていたそうな。で、オバマの当選がかなり濃厚になってきた今、どうやらウィル・スミス主演で映画化が決まりそう。


デンゼル・ワシントンでもいいかと思えるけど、ちょっとフレッシュさに欠けるなぁ。ドン・チードルは、あまりに顔が似てなさ過ぎだし。やはりウィル・スミスが妥当なのかな。


fresh princeベルエアーのフレッシュ・プリンスも、いつのまにか40歳。若さと経験の両方がミックスされる、いい案配の年齢だ。ちなみにオバマ本人は47歳。



他のキャスト予想も出ている。ミシェル・オバマはジェイダ・ピンケット・スミスとか。「アリ」に続いて、また夫婦で共稼ぎ?


マケイン役は? ヒラリー役は?
予想表を作ってお楽しみくださいませ。


そして。


このオバマ映画に関係なく、今後もアメリカ大統領が登場する映画、ドラマはたくさん作られるはず。その際、大統領を演じる俳優の人種は??? ちょっと興味深いですな。(オバマが大統領になることを前提に話してますが。)


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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 13:33
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アメリカは私の国なのにガイジンが働いている。
ハーレムツアー終了後、ダンキンドーナツでトーステッドアーモンドコーヒーを飲んで一休み。


今日はちょっと寒かったな〜などと思いながら雑誌を読んでいると、背後から大きな声の独り言が聞こえてきた。ちょっとマトモではないトーン。中年の黒人女性。


「ここは私の国なのに。ここはアメリカなのに。あんたたちは働くことを許されてるのよね。ここは私の国なのに。ここはアメリカなのに」


一瞬、わたしのことかと思ったけれど、ハーレムも含めてニューヨーク周辺のダンキンドーナツはほぼ全店がインド/パキスタン系の経営で、この店も然り。女性はきっと、3人いた店員のことを言っているのだ。


何気に店内を見回すと、さっきまでかなり込んでいたのに、いつのまにか空いていた。あれ。客は私と、ラティーノの中年のカップルと、白人だけど中南米系かなと思える観光客と、携帯で話している若い黒人女性だけ。そして南アジア系の店員が3人。


ハーレムなのに黒人がマイノリティーになってるよ。



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author:堂本かおる, category:ハーレム, 13:18
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オバマ大統領、確定(の気配。)
vibe決戦まで、あと18日。



連日の選挙ネタですが。


オバマ勝利が確定済みかのような報道になってきた。両候補の獲得選挙人数予想、メディアによって数字にバラつきはあるものの、一様にオバマ圧倒的優位となっている。(当選には270必要)

ニューヨークタイムズ オバマ277 マケイン185 浮動76
CNN        オバマ277 マケイン174 浮動87
ワシントンポスト   オバマ207 マケイン158 浮動173


どのメディアも全米の地図を使い、民主党は青、共和党は赤に塗り分けている。
大統領選・予想図


人口が多い=選挙人数が多い東海岸、西海岸、五大湖周辺州が民主党地盤でオバマが優位なのだけれど、大陸の真ん中はごっそり赤い。この地図を眺めていると、人口はともかく、面積的には共和党地盤のエリアがいかに広大かを思い知らされる。特にテキサス、オクラホマ、カンザス、ネブラスカ、サウスダコタと、大陸の中央を南北に貫く幅広のベルト。黒人だけじゃなくて、アジア人にも暮しにくい土地柄だろうなぁ……なんて思ってしまう。


そして、8年前にゴア/ブッシュの票数再カウントで揉めに揉めたフロリダは今回も「まだ、はっきり分からん」の黄色。だもんでコメディアンのサラ・シルヴァーマンが、フロリダに暮らすユダヤ系へのキャンペーンを展開中。


ニューヨークには経済的に成功したユダヤ系が多く、引退後は気候の良いフロリダに移住する。彼ら年寄りユダヤ人はコクジンと折り合いが悪く、どう説得してもオバマに投票しそうにない。そんな爺婆にもっとも影響力を発揮するのが、サラ・シルヴァーマン本人も含め、ニューヨークなどの都市部で生まれ育ったリベラルな孫たち。


爺婆に目に入れても痛くないほど可愛がられていることを武器に、「オバマに投票してよね。じゃないと今年はフロリダまで会いに行かないから!」と脅迫しようというのだ。プロモビデオは、ユダヤ系の自虐ギャグ満載で笑える。


great schlepThe Great Schlep
「引退してフロリダに移住したユダヤ系の祖父母に『オバマに投票しなかったら会いに行かないからね!』とダダをこねよう」キャンペーン



もっとも笑えたのが、「若い黒人男性と、ユダヤ系爺婆の共通点」。答えは「友だちがどんどん死んでいくこと」。高齢な爺婆は病気や老衰で亡くなっていく。黒人男性は、銃で撃ち合ったりで死んでいく。ははは、強烈。


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携帯サイト「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」更新!
今回はハーレムに星の数ほどある、ゲットーコンビニこと「Bodega」について。

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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 14:13
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オバマ(勝)/マケイン(負)討論会
sourceオバマ/マケイン最終討論会
大方の予想通り、オバマ優位に終わり
オバマ大統領誕生の可能性が益々高まった



ディベートの内容はニュースで読んでいただくとして、しばらく休暇を取っていたヒラリーが現場復帰している。ビル・クリントンと夫婦でオバマをバックアップするため。


「あたしの助けがいるですって? 仕方ないわね。その代わり閣僚ポストを保証してよね」ってことでせうか。


さらに話変わって。


ディベートでは人種問題はもちろん出ない。でも一昨日のブログにも書いたようにメディアは人種問題で持ち切り。オバマ本人は黒人として大統領になろうとしているわけではないにも関わらず、人種(問題)の国アメリカでは、結局そこが最大の焦点になってしまう。


これも一昨日、「黒人大統領なんてとんでもない」系の田舎白人は、直接メディアには登場しないと書いたけれど、今日のニューヨークタイムズは総力取材で、そういう人物が本名&写真入りでインタビューに答えていた。(大手メディアは、こういうことが出来てしまうところが凄い。)


「黒人大統領なんてとんでもない」系については、その存在はよく知られているところなのだけれど、「黒人と白人のミックスなんてワケわからんからイヤだ」系には驚かされた。つまり、黒人については「あいつらはダメだ」とはっきり意見(ていうか偏見だけど。)を持っていても、多人種な都市部と違って混血が稀な土地柄ゆえに、見慣れない混血を「薄気味悪い」「出所がはっきりしない」と感じるらしい。


さらに驚いたのは「聖書には混血してはいけないと書かれている」と主張する年寄り。


そういう背景のある南部でオバマのボランティアをしている人たちは、黒人ダメだ系の有権者には「でもね、彼は半分白人なんです。(タチの悪い)アメリカ黒人とは違うんです」と説得するらしい。この話を聞いた黒人有権者は、そりゃ怒るわけです。でも南部の事情を考えると仕方ないのかもしれない。選挙は勝ったもの勝ち。まともな認識を持たない有権者を詭弁で丸め込むのも戦法としてはアリなのかも。(倫理的に難しい問題だ。)



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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 20:07
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