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- 黒人社会で仕事をするということ。
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2007.09.30 Sunday9月後半はそこそこ忙しかった。特集記事のためのインタビュー、リサーチの仕事、ハーレムをテーマにしたミュージカルの裏方の(さらに裏方の)仕事、他の細かい仕事が重なったから。
ダウンタウン(にある会社)や日本からハーレムに関するリサーチや取材アレンジの仕事を引き受けると、二者のテンポというか、リズムの違いに未だに困ることがある。
ハーレムの、特に昔から住んでいる人たちには特有のリズムがあって、ビジネスライクに「これは今日、あれは明日でお願いします!」ではコトが運ばないのだ。彼らのリズムをダウンタウンや日本と同じに“矯正”しようとしても到底無理で、こちらが向こうに合わせるしかない。こちらのテンポを押し通しても良い結果は出ないし。
……というわけで、昨日もこんなことが。午後にハーレム在住女性のインタビューを予定していたので、朝一で相手に念押しの電話。すると、「あらまぁ〜、あなたに電話するつもりだったのよ! 今日はね、●●が##で、■■が@@で、▼▼が**で、そんなわけだからインタビューは延期できないかしら?」 こんなことも時々あるので、特に怒ることもせず、「いいですよ」と延期に同意する。いちいち怒っていてはキリがないのだ。
インタビューが無くなったので、午後、他の仕事のためにハーレムの街に出る。すると、通りで私の名前を呼ぶ声が。振り向くとインタビューをするはずだった女性が! 彼女は全く臆する風もなく、「じゃ、来週ね〜!」と手を振った。私も笑顔で振り返した。
……ハーレムだもん、ここ。
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白人生徒を殴った黒人生徒が懲役22年? 「ジーナ6」事件のそもそもの発端とは?
「ジーナ6」とビリー・ホリデイの哀しくも美しい名曲「奇妙な果実」の関係は?
携帯サイト「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」更新してます。
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黒人史からヒップホップ、レゲエ、差別問題までストリートを歩きながらじっくり解説。ブラックカルチャーを100%体感できるスペシャル・ウォーキングツアー。ラティーノカルチャー満喫コースもあり。
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- 『マザファッカ! アイスティーおかわり!』続き
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2007.09.27 Thursday前日の続き
うちから徒歩7〜8分の場所にある老舗ソウルフードレストラン、シルヴィアズでは誰も「マザファッカ!」と叫んでないし、クレイジーでもなかったわけだけど、昨夜、うちのアパートでは「ビッチ!」と叫んでいた人がいた。おかしいなぁ、ここはまともな住人が多いはずなんだけど。
11時くらいだったか、駐車場側から
「ドアを開けろ、ビッチ!」
「オレを中に入れろ!」
「じゃないと窓を破るぞ!」
と叫ぶ声が。
彼はいったい何をしたんでしょうねぇ、そんなに彼女を怒らせるなんて。
とはいえ、怒りまくってたわりには4〜5分であっさり消えて行った。近所の人か警備員に見つかったのかも。ここに住んでいるわけだから、かっこわるい話だ。
でも、こんなささやかなエピソードは黒人の街じゃなくても、どこでもあるしね。
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- 『マザファッカ! アイスティーおかわり!』by ビル・オライリー
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2007.09.27 Thursday「こないださ、ハーレムの有名なソウルフードレストラン、シルヴィアズに行ったんだよね。そしたらさ、『マザファッカ! アイスティーおかわり!』なんて誰も叫んでなくて、郊外の白人地区のイタリアンレストランなんかと同じように落ち着いてるだんよね。全然クレイジーじゃないんだよ、オーナーも客も黒人なのにさ」
「人種に関係なく、皆、同じなんだよ! これがアメリカなんだよ!」
「だってアニタ・ベイカーのコンサートに言った時も、黒人は皆、ちゃんとした格好してたんだよね。バンドはタキシード着てたしさ」
ははは。かなり笑えるコメントだけど、これはフォックスニュースの有名なコメンテイター、ビル・オライリーの発言。(意訳、短縮バージョン)
自分のラジオ番組で発言して、さっそく、あちこちで「人種差別発言!」と非難されてる。でも本人はいたってリラックスしていて、「ラジオの聴視者からのクレームもなかったし」とか言ってる。そりゃそうでしょう、多分、白人しか聴いてないから。
逆にワザとの発言なのでは? 黒人との付き合いのない白人聴視者へのウケ狙い。「へー、そうなんだ。黒人にもきちんとした人、いるんだー」みたいな。だとすると、自分のマーケットを知っていて賢いとも言えるか。
その日、ビル・オライリーはハーレムの暴れん坊(←差別発言? ハーレムの黒人リーダー)、アル・シャープトンとシルヴィアズで食事していたとかで、アル・シャープトンはさっそくコメントを求められている。「食事中は別に問題なかったけど……」と、巻き込まれてなんだか迷惑そう。
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- 究極の美醜エログロ映画「イースタン・プロミス」Eastern Promises
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2007.09.25 Tuesday←「イースタン・プロミス」Eastern Promises 公式サイト
グロくて、エロくて、怖くて、静かで、美しい映画。
黒人俳優は1人も出てないし、ブラックムービーの対局にある作品ではあるけれど、観て損はなし。
クローネンバーグ監督の新作。前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」A History of Violence と同じくヴィゴ・モーテンセンが主役なので続編かと思ったら、全く別の、イギリスに根を下ろしたロシアンマフィアのお話だった。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は秀作だったし、ヴィゴ・モーテンセン好きだし。でも、最近は暴力モノに本当に辟易しているので、「ちょっとな〜」ではあったのだけれど、親戚が観たいというのでお付き合い。マンハッタンを出て、日曜にホワイトプレインズという郊外の街まで映画館詣出。(滅多に行かないニューヨーク郊外の街並にちょっと感動。)
結果的には、やはりとても良い作品だった。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の主役は他の役者にも出来たかもしれないけど、今作の特殊なキャラクターはヴィゴ・モーテンセンにしか出来なかっただろうなぁ。この人はお父さんがオランダ人とかで、アメリカ人なのにとてもヨーロッパ的な雰囲気で、しかもどこかキレてる感じ。
彼を初めて知ったのは、ショーン・ペンの初監督作品「インディアン・ランナー」(91)だったと思う。「インディアン・ランナー」も暴力的な役だったけれど、あっちは素朴でセンシティブで、自分で自分をもてあましている男。今回はクールで、「自分が何をしているのか熟知」していて、なおかつスーパーバイオレントな男。
そしてですね、今作の全裸の死闘シーンは一見の価値有り。鍛えてあるのにスレンダー、タトゥーで埋め尽くされた身体はお見事。トレイラーではイマイチな写りだけど、本編だとじっくり堪能できます。(殺し屋2人を相手に全裸で暴れまくるのに局所が写らない、なんとも微妙な撮影アングルにも注目だ。)
でも、あまりの残虐グログロに正視できず。
なお、エッチなシーンはほとんどなし。全体がイギリスの寒々しいトーン。
でも、とてもエロチック。
クローネンバーグだから。
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- ジーナ6と、雪かきの話。
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2007.09.22 Saturdayアメリカのメディアは今、「ジーナ6」の件で持ち切り。ルイジアナ州の高校で白人男子生徒による黒人差別行動があり、その報復として白人生徒を殴る蹴るした黒人男子生徒6人が逮捕され、一人は当初、第2級殺人未遂(懲役22年)で起訴された件。
抗議デモの様子は盛んに報道されているけれど、ティーンエイジャーに22年? 殴った方にも非があるとは言え、「殺人罪」??? 検事、陪審員、判事はいったい??? ディープサウスの土地柄・・・・この辺りが、とても気になる次第。
さて、ジーナ6とは無関係に、ニューヨークでも以前から警察による黒人市民への横暴、暴行は繰り返されていて、それに対してひたすら抗議を続けている団体がある。
←それは理解するんだけれど、警官による暴行を「ポリス・テロ」と名付けて9月11日に抗議集会を開くって、どういうセンスよ?
ただし、この団体は公平な視点も持っていて、抗議の対象は人種差別ではなく、警察の横暴。フライヤーには何かのデモの参加者を取り押さえようとしている黒人警官の写真も使われていて、「人種差別」の文字はどこにも書かれていない。
とにかく、黒人と NYPD の仲は悪い。特に若い黒人男性にとって警察署は何があっても駆け込まない(駆け込めない)場所。彼らには、「自分が何かの被害者であっても、逆に加害者扱いされるかもしれない」という恐怖があるし、犯人をチクルことは、黒人コミュニティーでは絶対にしてはいけないという掟もあったりする。
そんな背景があるからこそ敢えて配属するのか、ポリスアカデミーを卒業したての若い白人警官は黒人コミュニティーをパトロールしていることが多い。ハーレムにも「こんなに若くて、小柄で、人の良さそうな新米白人警官、大丈夫なのか?」みたいなお巡りさんが、よく歩いている。
このあいだ、ダンキンドーナツに行くと、向かって左のテーブルに、それこそ私でもつねって泣かせることが出来る?みたいな若い白人警官がコーヒーブレイク中。反対側のテーブルには黒人のお母さんと、ティーンの娘2人。
驚くなかれ、この2組が「雪かき」について、おしゃべり中だったのだ。警官はクイーンズ辺りの一戸建てに住んでいるのかも。冬場の雪かきをどんな風にするか、母娘に説明していた。ハーレムも含めてマンハッタンの住人の多くはアパート暮らしだから、一戸建てに住む人の雪かきは「ご苦労なことだなぁ」と思う。母娘も「ふーん」という感じで聞いていた。
なんだか平和でいい光景だな、と思った。
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今回は「オバマを求めてゴミ漁り」の巻き。「ライターなんて、かっこいいですね」などと言われることもあるのですが、いやいや、現実はこんなもんです。ってことで。
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- 兵士とメディア〜イラク戦争の真実
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2007.09.18 Tuesday以下は今日、メルマガとして発行したものです。
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6年目の9.11
兵士となる若者〜変わりつつあるメディア〜イラク戦争の真実
ハーレムの空き地に貼られた海兵隊のリクルートポスター
今年も9.11が過ぎた。
あれから6年。イラク戦争はいまだに続いている。アメリカは今も戦時下にあり、兵士たちは今日もバグダッドで戦死し続けている。
今年の夏、ハーレムウィーク(毎年恒例のストリートフェスティバル)にアメリカ軍のリクルートブースが初めて出店した。長引くイラク戦争と増える戦死者に若者たちが恐れを成して入隊者が激減、兵士不足を招いているのだ。ハーレムに隣接するラティーノ・コミュニティー、スパニッシュハーレムやワシントンハイツのフェスティバルにも、やはり米軍ブースは出店し、パンフレットを配っていた。
今日9月17日のニュースに、ハーレムの北に広がるラティーノ街、ワシントンハイツ出身の兵士の悲報があった。ホワン・アルカンタラ(戦死時22歳)はドミニカ共和国からニューヨークに5歳で移住。米軍入隊時にはグリーンンカード(アメリカ永住権)保持者で、アメリカ市民権は持っていなかった。米軍はグリーンカード保持者が入隊すると市民権をスピード配布しており、これが「アメリカ国籍を持たない米兵」が2.1万人も存在する理由。
アルカンタラ兵士は8月に戦死。本来はそれ以前に帰還するはずだったのに、兵士不足からイラク駐留の延長を申し渡され、6月に長女が生まれた際の帰国願いも却下されたと言う。若き父親は生後6週間の娘に会うことなく、バグダッドに近い町で爆死し、死後、念願の市民権を授けられた。
昨年、ある雑誌の記事のために私がインタビューを申し込んだイラク帰りの元州兵(ブルックリン在住、アフリカンアメリカン)は、大学への奨学金を得るために入隊し、イラクに派兵された。彼は「イラクで何度も戦闘を体験し、帰還後はPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされている」と言った。(このインタビューは雑誌編集サイドの意向により却下された。)
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先日、ケーブルTV局HBOが『生存の日の記憶〜イラクからの帰還』ALIVE DAY MEMORIES: HOME FROM IRAQと題されたドキュメンタリーをオンエアした。イラクで重傷を負い、障害者となった元兵士たちへのインタビュー集で、聞き手はドラマ『ソプラノ』の主役だったジェームズ・ガンドルフィーニ。
http://www.hbo.com/aliveday/
10人の兵士が義手、義足、義眼姿でカメラの前に座り、爆撃を受けた当日の記憶、その後の肉体的、精神的な苦しみ、現在の心境を赤裸々に語った。戦争批判や政治的な意見は一切はさまず、個々人の心情のみが語られた。入隊の動機は「愛国心」「不良仲間との縁を切るため(女性兵士)」などさまざまだった。
医療技術の飛躍的な向上に伴い、ベトナム戦争時なら間違いなく死亡していたであろう重傷者が、今は『生存』することが可能なのだ。ただし、吹き飛ばされた手足を再生することは現在の技術をもっても出来るはずはなく、精巧に作られた義手や義足を装着することとなる。
彼らが義手、義足でスポーツやダンスを楽しむ映像も流され、その肉体と精神の強さに驚かされる。その一方で、右腕を肩から無くした元女性兵が「将来、子供を生んでも両腕で抱いてやれない」と絶句するシーンは、深く静かな衝撃を視聴者に与える。
「市民権」「奨学金」「愛国心」「人生のやり直し」……。さまざまな動機で入隊する若者たち。市民権と奨学金に関しては、それをエサに軍が移民や貧困層の若者を釣っていると言えるかもしれない。けれど、最終的に選択をするのはあくまで本人。ただし、入隊を考える若者と家族に戦争の真実を伝える義務が政府・軍とメディアにはある。
イラク戦争(2003年3月〜)
米軍 戦死者 3781人(連合軍全体では4080人)
米軍 負傷者 27279人
イラク民間人死亡者 7.2万人〜7.9万人
アフガニスタン侵攻(2001年10月〜)
米軍 戦死者 437人 (連合軍全体では677人)
米軍 負傷者 1567人
データは以下より抜粋(2007/9/17付)
http://www.cnn.com
http://www.iraqbodycount.org/
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上記『生存の日の記憶』によって、政治的な視点では無く、客観的な視線で戦争の実態を描こうという報道が、ようやく始まった。同時に、「イラク戦争の理由を根本から考えよう」という番組もあった。
CNN『神の戦士たち』God's Warriors は、気鋭のジャーナリスト、クリスチャン・アマンポーラが三大宗教:キリスト教、ユダヤ教、イスラム教をそれぞれ徹底取材し、各2時間、計6時間のドキュメンタリーとした大作。
http://www.cnn.com/SPECIALS/2007/gods.warriors/
それぞれの宗教の歴史から現在の在り方、多様性(異なる宗派、地味な信者から過激派まで)を紹介し、他の信仰を持つ(あるいは信仰を持たない)者が純粋に「なぜ?」と思う部分を追求する。三大宗教を“勉強”するには良い教材かもしれない。
やはりCNNの『ヴェールをめくり上げて』Lifting The Veil は、アフガニスタンでいまだに異常に低い地位に置かれたまま、虐待され続ける女性たちを取材。これも女性リポーターが批判的な視線ではなく(ただし女性たちに深く同情的に)、事実を事実として描写。タイトルは、女性たちが被っているブルカ(頭からつま先まで全身を完全に覆う衣装)をめくり、素顔を見せ、現状や心情を語っていることから。
http://www.cnn.com/CNN/Programs/siu/shows/lifting.the.veil/
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- 『エル・カンタンテ』 JLo & マーク・アンソニー
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2007.09.16 Sunday『エル・カンタンテ』
サルサ界のスーパースター、エクトル・ラボーの伝記映画
主役はマーク・アンソニー&ジェニファー・ロペス
click 公式サイト(トレーラーが見られます)click
この映画、ジェニファー・ロペスが妻役を演じてるけど、彼女がプロデューサーでもあって、ぶりぶりに仕切ってる。演技に関しては JLo の方が上手いので仕方ないか。テレビのトークショーに出ていたマーク・アンソニーは「実生活でも仕切られてます」(She's the boss!!)と言ってたけど。でも歌のシーンはマーク・アンソニー、さすがの歌いっぷり。
とはいえ正直なところ、映画作品としては、よくあるスターのドラッグ凋落物語。大枠でいえば『ローズ』や『ドアーズ』と同じ。ただし、1970年代のサルサ界、当時のニューヨークの風景やファッションがは大いに楽しめる。( JLo のつけまつ毛!)
「ソウルトレーン/ニューヨークの壷」更新してます。
今回は上記『エル・カンタンテ』と、その舞台にもなったスパニッシュハーレムについて。
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- スパニッシュハーレム・ツアー開始
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2007.09.12 Wednesday宣伝です。
新しく <スパニッシュハーレムツアー> を始めました。以前からリクエストがあると、なんとかルートをやりくりして催行していたのですが、ついにラティーノカルチャーを満喫できるツアーを作りました。
最近、プエルトリコ出身の女性をインタビューし、スパニッシュハーレムのエスニシティに関する本を読んだり、スパニッシュハーレム育ちのマーク・アンソニー(&JLo)の映画を観たり、かなり以前にショートインタビューさせてもらったスパニッシュハーレムのお店を再訪したりと、なかなかスパハ(と呼ぶのは止めてほしいけど。)づいていたのです。
セントラルハーレム同様、いや、それ以上に社会的な問題をいろいろ抱えてはいるものの、独特のフレーバーがあって、やはり魅力的な街なのです。
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- ブラックミュージシャン写真展〜フォトリズム
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2007.09.11 Tuesdayハーレム在住のフォトグラファー Mio Tobiyama(飛山未生)さんが
ハーレムにあるジャズのお店で個展を開きます。
Photorhythm by Mio Tobiyama
9/16〜10/11 4pm-8pm
Mio Tobiyama ブログ
"Black is Beautiful"
@ Big Apple Jazz
2366 Adam Clayton Powell Jr. Blvd. (aka 7th Ave.)
Bet.131st & 132nd Sts.
phone: 212-283-5299
Big Apple Jazz ウエブサイト
←ジャズライブ、ジャズ関連グッズの販売
以下は個展に寄せる飛山未生さん本人からのメッセージです。
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どうしてアメリカ?どうしてニューヨーク?
日本を脱出してまだ8ヶ月少し。イスタンブル、トルコに永住するつもりだった。トルコ語を話すあたしには、選択の余地がなかった。でも写真家として、何を撮っていけばいいのか目標を見つけられなかった。
2007年3月、4年振りにストレス解消にニューヨークへ。たった3週間の間に、何故かたくさんの出会いが。たまたま音楽を聴きに行ったクラブなんかのオーナー、多くのミュージシャン、プロモーター。イスタンブルで希望を失っていたあたしは、さっそくニューヨークへ引越し。
でも、ここでチャンスを作れなかったら、イスタンブルに戻るつもりだった。ブラックミュージックを学び、寝る時でさえ音楽かける。そして、ひたすらクラブでブラックミュージシャンを撮影する。アーティストとして目覚めた。ミュージシャンから情報が来れば、ブルックリン、ダウンタウン、ハーレム・・・どこでも行く。個展は1年後と考えてた。ただ、ポートフォリオとカメラを持ち歩いてただけ。
クラブであたしをよく見かけてた第一回目の個展のチャンスを与えてくれたBIG APPLE JAZZのCARL、彼はあたしが見えるって。あたしは緊張しない。主張する。作り笑顔はしない。一日、一回しか食事しない。(ベジタリアン)。ただ、他の誰のためでもなく、自分のためにクリエイトする。
巨匠、アンリ・カルティエ・ブレッソンが生んだ言葉。決定的瞬間。あたしはブレッソンファンではない。でも‘決定的瞬間’という言葉、ライブ・ショウでのミュージシャンの撮影において、いつも感じる。一晩で1000枚撮影しても、これだ!と思える作品なんて、わずかで、たまに一枚も使えない。
音楽にリズムがあるように、写真にもリズムがないといけない。それがまだまだ・・・
ひたすら吹き込もうとしてる。
また、写真と映像の共通点。フランス映画作家、ジャンーリュック・ゴダール。彼の妻でもあった女優、アンナ・カリーナとジャンーポール・ベルモンドが出演した1960年代の多くの映画にはリズムがある。ゴダールの映像のカットのタイミング、音楽の使い方。ゴダールから多大な影響を受けたレオス・カラックスもまた、ALEX3部作では、すばらしいリズムを映像と音楽を利用して、あたしをぞっとさせる。
あるプロモーター、親友でもある人が、MIOはゴダール映画の‘勝手にしやがれ’のジーン・セバーグみたいだと・・・(決して外見ではない)
やっと自分の家をみつけたけど、ニューヨーク、ハーレムでいつまで生きるかなんてわからない。写真家として、さらなる目標を見つけた時は、きっとまたどこかの国に飛ぶ。
10年前、初めてトルコでいれたTATOOはバタフライ。どんどんバタフライのTATOOが増えていった。ハーレムでは、‘バタフライ’って呼ばれてる。
そう、あたしは蝶のように生きてる。
随分、長い文章になってしまいましたが、撮影に協力してくれ、すばらしいコメントまでくれた多くの、ミュージシャン、BIG APPLE JAZZの方々に感謝します。
飛山 未生 (MIO TOBIYAMA)
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- オバマ in カリビアン・パレード
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2007.09.08 Saturday
9月3日のウエストインディアン・パレードにて。
近寄り過ぎて、よく分からないと思うけど、これは小浜候補の選挙キャンペーン・トラック。荷台に DJ がいてソカをガンガン鳴らし、トラックの周囲にはバナーを貼り付けてある。赤丸のオバマは実物ではなく写真。ソカの超大物、マイティ・スパローと一緒に写っていて、ちょっと驚いた。オバマのターゲットはジャマイカ人ではなく、トリニダード人? この日、オバマ本人はどこか他所の州で選挙活動をしていたそうだけど。
そんなわけで、携帯サイト「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」、今回はこのパレードについてです。以下はこぼれ話。
このパレード、毎年200万人は参加するので、ニューヨークのおもだった政治家はだいたい顔を出す。カジュアルな格好でカリブ界の旗を降りながらニコニコ行進するのだ。ただし、パレードが異常に盛り上がる前の午前中に来る事が多い。
午後になると、必ず銃撃やら刺した刺されたの事件が起こるのだ。なのにオバマ、本人不在とはいえ、午後にこんなトラックを出しちゃって。
私も今回はオバマ・トラック周囲で、ちょびっと怖い思いをした。
オバマ・トラックの後ろを行進していたDJトラックの取り巻き陣が、一斉に沿道の見物人の群れに突っ込んできたのだ。警察によって設置されていたバリケードは一瞬にしてなぎ倒され、何人かの見物客(私のことよ。)や露天のテーブルも巻き添えになって倒れたのであった。
見物人たちはとっさに周囲に停めてあった車の陰などに避難。私も地面に転がっているバアイでは無いので、起き上がって避難。
何が起こったのかは誰にも分からない。というより、何も起こらない。数分後にはトラックは再度のろのろと動き始め、見物人も「もう大丈夫」と立ち上がり、パレードは再開された。この立ち直りの早さ。そもそも避難せずにジャークチキンを食べ続けていた人たちもいたし。(何考えてるんだ?) でも、車の陰にしゃがみ、ふたりの小さな女の子を抱き抱えて「大丈夫よ」となだめていたお母さん。あの一家はもう二度とパレードには来ないと思う。
ちなみに、見物人の中でも地元民らしき人々は事が起こる寸前に異様な空気を察したらしく、すぅーっとバリケードから離れていった。私と友人、他の見物人たちが「???」と思った次の瞬間に暴徒が突っ込んできたのだ。
やはり、あれですね、地元民にしか分からないコード(暗号)や空気が、どこにでもあるものなのですね。
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