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- 『黒人史図書館のおばちゃんに仕切られる』の巻
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2007.06.30 Saturdayブラックヒストリーに関するリサーチの仕事で、ハーレムのションバーグ黒人史料図書館に行った。ここは一般的な貸し出し図書館ではなく、リサーチ専門センター。黒人史に関する古い写真やフィルム、新聞記事などが所蔵されていて、学生からプロまで黒人史に関わる人たちが足しげくやってくる場所。
さて、この図書館、写真部門やら映像部門やらに分かれていて、開館時間もそれぞれ異なっていたりする。話が長くなるのではしょるけれど、なんだかんだで1時間の空きができてしまった。すると、受付デスクの女性が:
「あなたたち、1時間つぶさなくちゃダメなのね。ちょうど館内で展示会を2つやっているから、それぞれを20分かけて見なさい。それからミュージアムストアで20分過ごしなさい。それからココに戻ってくればいいわ」(命令口調)
……いや、展示会もミュージアムストアも、私はすでにイヤというほど見ているんですよ。なので、おそるおそる「ありがとう。でも、いったん出て、1時間後に戻ってきます」と告げると、女性は
「ノープロブレム!」と、気持ちよく送り出してくれた。
ハーレム良いとこ、一度はおいで。
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「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」更新デーです。
ニューヨークは早くも夏休みに突入! はしゃぎまくる子供たち。でも、ちょっと待て! ゲットーのストリートには誘惑もあふれているのだ。
ルイール8月号も発売になってます。
今回は、楽しい楽しいブルックリンの「ダンスアフリカ」リポート。
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黒人史からヒップホップ、レゲエ、差別問題までストリートを歩きながらじっくり解説。ブラックカルチャーを100%体感できるスペシャル・ウォーキングツアー。
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- 宣伝:入魂のファイヤーファイター!(ハーレムの消防士、男前だ。)
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2007.06.29 Friday
渾身の消防士物語、発刊済みです。
なぜ、今、消防士なのか? 答えは単純で、消防士の仕事を知らない人はいないけれど、その実情や本人たちの心情まで知る人はほとんどいないから。どんな仕事にも、どんな人にも語るべき物語はてんこ盛りにあるのです。
さらに、世界中どこの国でも業務内容は同じ消防なれど、やはりアメリカのファイヤーファイターにはアメリカ人特有の精神性があり、さらにFDNY(ニューヨーク消防局)は9.11テロ/WTCという、とても特殊な歴史を背負ってしまったわけです。
ありがたいことに、さっそく読者の方から出版社にお褒めの電話があったとのことです。ライター冥利につきます。
U.S. FrontLine (U.S.フロントライン)6月第4週号
アメリカにお住まいの方は今すぐ入手してくださいませ。(ハワイ、アラスカ除く)
日本の方は、
U.S.フロントラインのサイト(クリック)
にもうすぐアップされますので、こちらからPDF でお読みいただけますわん。よろしくお願いします。
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- ハーレムのマクドナルド〜哀愁の爺さんたち
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2007.06.27 Wednesdayたまたまハーレムのマクドナルドに行くことが続いた。今日も仕事の時間つぶしで1時間ねばった。
ハーレムのマクドナルドは、日中は養老院の様相となる。お年寄りの茶飲み話の場なのだ。70代になろうがアメリカ人はアメリカ人だから、ハンバーガー大好きなのである。
特に日曜日の午後は、教会帰りのおばあさんたちが多くて、中にはきれいなチャーチハットを被った上品な人もいる。
けれど平日の昼間だと、クダ巻いている爺さんも多い。今日も旧式なCDジュークボックスの隣りの席には酔っぱらったような爺さんが座っていた。
こんな正体不明な爺さんを見るたびに、インタビューしたいなぁ…と思う。この年代の黒人男性だとサラリーマンだった人なんてほとんど皆無だし、そもそも人種差別の激しかった時代をやり過ごしてきたわけで、皆、かなりの苦労をしている。そして、そんな時代をサバイバルするために驚くような体験を重ねてきた人も珍しくはないのだ。
でも、普通ではない人生を送ってきた爺さんたちは、あまりクチを割ってくれない。思い出したくないことも多いのかもしれない。
一度、バーで話しかけてきた爺さんは、子供の頃のことを尋ねると喜んで話してくれたけど。「オレの子供の頃の話なんて、誰も聞いてくれたことないからさ」と言っていたっけ。
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- オーシャンズサーティーン Ocean's Thirteen
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2007.06.24 Sunday昨日、書き忘れたけれど、先週は映画「オーシャンズサーティーン」も観た。前作「オーシャンズ12」が目も当てられない失敗だったので「13」は無いだろうと思っていたから、かなり嬉しい。
今回は良いです。前回の失敗はジュリア・ロバーツが本人にバケる部分だったせいか、今回は女性抜きで男だけの物語。
それにしても、あの妙なエピソードは一体何だったんだろうといまだに不思議。凡百の監督ではなくて、シャープなセンスのソダバーグ監督なのに。
以前、映画関連のテレビ番組で、「同格の大物俳優が2人出る場合、出演場面の総分数を同じにしなければならない」と言っていた。本当? ジュリア・ロバーツとキャサリーン・ゼタ・ジョーンズを出しちゃったので、そういう事情でもあったのだろうか???
そういえば、今回の「13」のポスターには微妙なデザインのものがある。ジョージ・クルーニーの方が大きく写っているんだけれど、手前に立っているのはブラッド・ピット。2人の力関係、人気度、ギャラのバランスのせい? 映画も政治的なのだな。それとも深読みしすぎ?
それはさておき、今回はアル・パチーノとアンディ・ガルシアの対決が、ちょっとフフフな気分。「ゴッドファーザー3」以来の共演だと思う。
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- 宣伝:黒人男性はなぜタクシーに乗車拒否される?
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2007.06.23 Saturdayしばらくのご無沙汰でした。ブルックリンのクラフトフェアに行ったり、iMacを買い替えたり(当然のように、なぜかインストールできないアプリケーションがあったり)、原稿料を払ってくれない出版社に督促状を出したり、ハーレムのいなたいローカルTV局の社長に会いにいったり、VH1という音楽専門TV局に勤める女性のインタビューをしたり、アッパーウエストサイドというエリアにあるレストランバーでコスモポリタンを飲んだり(これも仕事)と、今週はハーレムを出ることが多かった。
その間、ニューヨーク市長のブルームバーグが、いよいよ大統領選に出馬か?な行動を起こしたり、ヒラリーとビルのクリントン夫妻が「ソプラノズ」最終回をパロディにしたキャンペーンCMを作ったり、ブルックリンでは23歳の消防士が消火活動中にビル4階から転落して亡くなったりと、世間も忙しかった。
ブルームバーグは果たして優れた大統領になり得るのか? 外交経験ゼロ。でも市長に立候補した時も「政治経験ゼロ」と同じことを言われたけれど、フタを開けてみると政治家としての手垢のついてないところが市長として有効に作用している。ふむ。
「ソプラノズ」最終回の暗転エンディング、物議をかもしたけれど、私は良かったと思う。それにしてもジャーニー「Don't Stop Believing」と来たか。もし私が選曲担当者なら絶対に使わない曲だ。1980年代当時、ジャーニーってダサい。と思っていたから。でも、トニー・ソプラノは40代半ばくらいという設定だろうから、若い頃はジャーニーとか、REOスピードワゴン(!)とか、聞きまくっていたはずで、そう考えるとうまい選曲だ。
さて、「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」更新デー。
今回はタクシーの黒人男性乗車拒否について。まだ起こるんですな、これ。でも、運転手にもそれなりの事情があるわけで。。。。いやはや、難しい問題です。
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- ハーレム・ヒジャブ・ベビーカー
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2007.06.18 Mondayハーレム135丁目の地下鉄駅への下り口で、アラブ系の女性に呼び止められた。小柄な若い女性で黒づくめ。頭からすっぽり被るタイプではないけれど、黒いヒジャブに黒い衣装。赤ちゃんを乗せたストローラー(ベビーカー)を押し、3歳くらいの男の子も連れている。
おそらく、ハーレムの食料品店に勤めている男性の奥さんだろう。ハーレムのボデガ(食料品店)はドミニカ系か、アラブ系の経営。だからヒジャブ姿の女性もそれほど珍しくはない。
その女性が、まだあまり上手くない英語で「マンハッタンはどっちデスカ?」と聞いてきた。これはよくある質問で、ハーレムはマンハッタンの一部だと思わない人が多いのだ。
「ここもマンハッタン。マンハッタンのどこに行きたいの?」と聞き返すと、「25丁目」とのこと。
「じゃあ、ここから降りて地下鉄に乗れば行けますよ」と言って、はたと気付いた。彼女の押しているストローラーは折り畳み式の軽いものではなく、かなりガッシリした重いタイプ。いくら「母は強し」と言えども、150センチもない痩せた女性で、しかも足首まで届くドレス。さらに3歳児もまとわりついている。これではストローラーを担いで階段を降りるのは至難のワザだ。
珍しく駅の下り口には誰もいなかった。いや、正確には20歳くらいの若者がひとり立っていたけれど、携帯で話し込んでいて、こちらを見ないようにしているのが見え見え。役立たず。
仕方なく、久々にストローラー担ぎを手伝った。たいていは男性が自ら声を掛けてお母さんたちを助けるので、女性にはあまり出番がないのだけれど。
もっとも、そもそもは全駅にエレベーターを付けろということなのだけれど。
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- ファストフードの店でタダなもの
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2007.06.18 Mondayグラフィックデザイナーである友人と私でハーレムのマクドナルドに行った。その近所での取材・撮影のための時間つぶし。1時間半くらい、コーヒーを飲みながらうだうだしていた。
途中で小学生の男の子4人が店内に入ってきた。全員10歳くらい。何も買わずに何をしているのかと思えば、ケチャップのタダ食い(!)
ナプキンやストローを置いてあるカウンターにケチャップ・ディスペンサーもある。ポンプ式になっていて、トップ部分を押せばケチャップが出てくる。それを備え付けの直径2〜3センチの小さな紙カップに入れるのだ。
アメリカ人はフレンチフライ(フライドポテト)にケチャップを付けないと食べられないから、ファストフードから、そこそこ高級な店まで、ケチャップは飲食店の常備品。
少年たちはカップのケチャップを舐めながら、ワイワイと店を出ていった。
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かなり以前、やはりハーレムのスタバで見た光景。
ある客がバリスタに頼み、プラスチックカップに氷だけを入れたものをもらった。その女性はミルクやシナモンパウダーのカウンターに行き、カップにミルクをナミナミと注いで飲み始めた。アイスミルクだ。
そういう手があったか。
大人も子供も、ハーレムの住人って、あたま良いなぁ……(違うって?)
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- 宣伝:ユニオンスクエアのダンスサークル
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2007.06.16 Saturday
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今回は真夜中のユニオンスクエアのアフリカン・ダンスサークル。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損!損!と、まさにそんな感じでした。
いやぁ、ニューヨークって本当に良いですね!(c)水野晴郎
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- ハーレムでヘビメタ
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2007.06.15 Friday今、お昼の1時過ぎ。けだるいハーレムの昼下がり。
30分ほど前から、近所の誰かがヘビーメタルのギターを練習しているのが聞こえている。曲名は分からないけど、エフェクトたっぷりの、紛う事無きヘビメタ・ナンバー。ただし、弾いているのは出だしのフレーズのみ。
それだけの事なんだけど、ハーレムでは初めてのことだったので。ヒップホップやソウル、ゴスペルはいやっちゅうほど聞こえてくるんだけどね。
とかなんとか書いているうちに、音が聞こえなくなった。同じフレーズの練習に早くも飽きたか。
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- ギャング200人逮捕!
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2007.06.14 Thursday↓のジャーナルに書いたプエルトリカン・デイ・パレード当日、208人が逮捕された。大きなパレードがあると必ず事件が起きる。大抵はケンカで、エスカレートすると刺す、撃つとなる。けれど208人は、ちょっと前例がないのでは。
先週のパレードでは大きな問題はなかったものの、主宰者側がマーチさせなかったギャング「ラテンキング」のメンバーがやって来ることをNYPDが察知し、待ちかまえていたらしい。で、ちょっとやんちゃなことをした208人を逮捕、うち198人がギャングだったと発表。
逮捕されたティーンエイジャーの一人は「自分はギャングではない。ラテンキングのチームカラー、黄色と黒のスニーカーを履いていたから誤認逮捕された」と言っている。
ふーん、である。ニューヨーク在住のプエルトリカンでラテンキングや、そのチームカラーを知らない者はいないと思うけど。一般人であれば、その色は避けるものだけど。
ハーレムでも以前は「ブラッズ」のメンバーをたまに見掛けた。全身赤づくめで、赤のバンダナが必須アイテム。さすがに、すれ違う時に良い気分はしなかった。
2〜3年前、当時14歳くらいだった姪っ子が髪をまとめるのにバンダナを欲しがった時、赤は止めさせ、ピンクを買ったことがある。ダウンタウンに住んでいたり、黒人でなければ問題はなかったと思う。けれど今よりもブラッズを見掛けることが多い時期だったし、ゲットーに住む黒人のティーンなら、やはり避けるのが賢明だと思ったのだ。
犯罪者のために一般人が好きな色を着られないのはおかしいけれど、無用のトラブルに巻き込まれることを考えると、致し方なし。
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