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パンク・ラティーノ(2)
Mortorhead中南米の若者はパンクとヘビメタが大好き。

昨日に続いて、ななななんと、今日も地下鉄でミスフィッツのTシャツを着た若者を見た。大陸系ラティーノの間でミスフィッツ・ブームが再燃しているのか?

今日の彼は全身黒づくめ。Tシャツは昨日のジャーナルにアップしてあるのと同じドクロのデザイン、ただし黒地にシルバー。

そして、さらにはショルダーバッグにもイギリスが誇る超ベテラン・ヘビーメタルバンド、モーターヘッドのガイコツが。いや、これはガイコツじゃないか。


FYI: 私は個人的にはミスフィッツもモーターヘッドも聴きませんが、大昔にレンタルレコード屋さんでバイトしていたことがあり、なのでとても懐かしく感じた次第です。
author:堂本かおる, category:ラティーノ, 12:01
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パンク・ラティーノ
中南米の若者は、何故かパンクが好きだ。

以前、インタビューしたガテマラ人の青年はニルヴァーナの大ファンだったそうだ。それが高じて今はミュージシャン兼オーディオテクニシャンとなっている。

今日、地下鉄の中で見掛けた若者は、ななななんとミスフィッツのフーディーを着ていた。黒地に白で、バンドのトレードマークであるオソロシイ目付きのガイコツのイラストが描かれていた。彼はウォークマン(iPodではない)を聴きながら、軽く頭を振っていた。

ふと彼の足元を見ると、なななんと、スニーカーもミスフィッツだった。やはり黒で、ベロの部分にガイコツのタグが貼り付けてあった。ミスフィッツって、こんなグッズまで作っていたのか。

Misfitsウエブを見たら、ちゃんと売っていた。

ミスフィッツはいわゆるゴスパンクと呼ばれるジャンルの人たちで、今年が記念すべき結成30周年らしい。ニュージャージー出身だったのだね(笑)

←なんか、キュート。
author:堂本かおる, category:ラティーノ, 06:48
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ジャマイカ経由バビロン行き
小ネタ。

先日、ブルックリンのアトランティックアベニューという駅で友人と待ち合わせをした。

駅の入り口に立っていると、目の前に列車の行き先案内があった。液晶モニターなのでカラフルでヴィヴィッド。

そこにはネオンカラーで「ジャマイカ経由 バビロン行き」と書いてあった。

そうかぁ、アトランティックからジャマイカまで10分くらいかな。それから一気にバビロンまで連れていってくれるのか。

(※実はジャマイカもバビロンもニューヨーク市内/州内の地名)

そういえば、ジャマイカ生まれのレゲエシンガー、ジミー・クリフが「Rivers Of Babylon」という切ない曲を歌っていたな……などと考えていたら友人たちが「ごめん、ごめん、遅れて」と、やって来た。

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バビロン

Babylon
【名】 バビロン、捕囚の地、流刑地
【発音】bae'bэlэn、【分節】Bab・y・lon
【地名】 バビロン◆古代メソポタミアの都市。バビロニアの首都。

babylonia
【発音】bae`bэlo'unjэ、【分節】Bab・y・lo・nia
【地名】 バビロニア◆南部メソポタミアの古代王国。イスラエルを征服し(紀元前6世紀)、ユダヤ人はバビロンに追放された。

Babylonian
【名】 バビロニア人[語]
【形-1】 バビロニア人[語]の
【形-2】 悪徳の、華美な、享楽的な、豪奢な

by the rivers of Babylon
離れた故郷を痛切に思い出すときなどに使われる旧約聖書「詩編」からの引用◆ユダヤ人のバビロン捕囚より

SPACE ALC 英辞郎(www2.alc.co.jp/)より
author:堂本かおる, category:ニューヨーク, 06:05
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ハーレムとミシシッピの違い
ニューヨークタイムズに、アメリカ南部で黒人乳児の死亡率が再び上昇しているという記事があった。その理由はさまざまな事象の複雑な積み重なりなので、ここでは省く。

記事を読んでいて、あることに改めて気付かされた。同じように貧しい黒人コミュニティといえども、都市部と南部の郊外や田舎では人の生活の在りようが全く違うということ。

記事中、20代前半の若い妊婦は、「車がないから低所得者用の健康保険の申し込みにも行っていない」と言っている。同じく車がないので、自宅から60マイル(96km)も離れている産婦人科には行けない妊婦もいた。9ヶ月間、医者の診断を受けずに子どもを産むのだ。(アメリカでは妊娠期間は10ヵ月ではなく9ヵ月と言う。)

どこでも地下鉄で行けてしまうニューヨークでは、こういった事象は在り得ない。あまりにも狭い面積に、あまりにも雑多な人々が詰め込まれていて、だからこそフラストレーションを溜め、爆発してしまう人間もニューヨークには多い。けれど、「車がないから」自宅に閉じこめられるということは起らない。その代わり南部の田舎であれば、どれほど貧しくともニューヨークのアパートメントのように狭くて暗い空間でおしくらまんじゅうのように暮らす必要はないだろう。

その一方、ミシシッピの若い女性たちの肥満はとどまるところを知らずにどんどん進み、今や300〜400パウンド(136〜181kg)も珍しくはないらしい。

健康教育の欠如と貧困、そしてアメリカの経済システムのせいで、ひたすらにジャンクフードを食べ続けていることに加え、移動はどんな短距離もすべて車で行い、車がなければどこにも行かない(行けない)生活様式のためだろう。

ニューヨークでは地下鉄が発達しているがゆえに、逆に人は歩くことを強要される。自宅から駅、駅から勤務先。目的地が2駅の中間地点にあったりすると、結構な距離を歩くことになる。また古い建物が多く、5階建てでもエレベーターのないアパートメントがあって、毎日、息を切らしながら階段を上っている人も少なくない。だからニューヨーカーにも肥満は多いのだけれど、他州に比べると少ないという。

ニューヨークと南部の田舎。どちらが良い悪いの問題ではない。世界のリーダーを自負するアメリカという経済大国は、その内部に無数の第三世界を抱えている。

author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 15:25
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リッチー・スパイス in NYC
Richie Spice SOBsいつものようにコーンヘッドなニットキャップを被り、「ナナナナナナナ〜」とお得意のフレーズで歌い出したリッチー・スパイスの目は、見事なまでに真っ赤に充血していた。……あぁ、最後までちゃんと歌えるのだろうか。いくらレゲエ業界の人であっても、お仕事の前には少々控えるべきでは……。

S.O.B.'sは小さなクラブなのでステージ近くに立っていれば、シンガーの白目部分までばっちり見えてしまう。けれど地階にある楽屋はなぜか広くて、座り心地の良さそうな大きなソファまで、で〜んと置かれている。出番前のリッチー・スパイスは、そこでリラックスし過ぎたに違いない。

ステージは果たして予想通りの展開となった。ご本人はいたって良い気分で歌っていたのだけれど、あぁ………。

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過ぎたことは忘れて。

この日のライブのもうひとつのトピックは、前座&リッチーのバックバンドをつとめたドレッドロックス版ジャクソン5、もしくは2007年版ミュージカルユース。(ラスタ版ジャニーズと言えるかもしれん) 全員10代。というか、キーボードは中学生? 4人揃ってルックス良し。かわいい。年齢を考えると、演奏も及第点だと思う。真面目に練習しているのもよく分かる内容だった。あと5年も経てば良いバンドになるだろう。

リッチー・スパイスがクールな理由のひとつは、彼が“ひとり青少年擁護団体”であること。ジャマイカのゲットーに暮らす子どもたちの現状・未来を語った歌詞が多い。自分のステージにティーンバンドを使うのも、彼らにチャンスや経験を与えるためだと思う。良い話だ。

とは言っても、良い音楽を聴くためにわざわざやって来た身としては少々辛かった。前座の時は微笑ましく眺めることも出来たけれど、リッチーのバックバンドとして再度出てきた時には、正直「そ、それはないでしょ……」となった。4人ともがんばってはいたけれど、音の厚みとか、グルーブ感とか、まだまださっぱりなのである。

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それにしても、お子様バンドのギタリスト君はボブ・マーリィの大ファンだった。ギターを弾く時のガニマタ具合までコピーしていた。

ギタリスト君が17歳だとすると1990年生まれ。ボブ・マーリィが亡くなったのは1981年。生身では見ることの出来ないボブ・マーリィを、ビデオを見て勉強したのだろう。

ボブ・マーリィの影響力とはすごいものなのだな。


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<お知らせ>

NYブロガーズにてインタビューをしていただきました。

isee NY.comにハーレムのレストラン3軒を紹介させていただきました。
author:堂本かおる, category:レゲエ, 15:23
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ヴァージニア工科大〜銃が買えたから。
ローラ・ブッシュはスマイルしていた。

ヴァージニア工科大学で今日、無差別銃撃事件で亡くなった32名の追悼式があった。たまたまテレビを付けると、追悼式を終えた直後らしいブッシュ大統領がニュースキャスターのインタビューに答えていた。

場が場だけに当たり障りのないことを喋っていたのだけれど、その横に控えていたローラ・ブッシュが微笑み続けていたのは何故だろう。 「ジョージったら、今日はマトモに話せているわね、よしよし」とでも思っていたのだろうか。

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問題のキーは銃規制だ。
共和党が何が何でも阻止する銃規制。

残念ながら、何らかの理由で精神的に追い詰められる人間を無くすことはできない。これほどプレッシャーの多い社会に生きる以上、おかしくなってしまう者が出て当然だとすら思う。

けれど、そういった人間も銃を持たなければ30人もの人々を巻き添えにすることは出来ない。銃がなければナイフを手にするかもしれない。これも恐ろしい想定だけれど、現実問題としてナイフで30人は殺せない。

犠牲者の数が多ければ大惨事、少なければ、まぁ仕方ないか、という問題では当然ないのだけれど、それでも32人が亡くなり、それぞれの犠牲者の家族、友人、そして地域社会、全米に大きな衝撃と打撃を与えてしまった。

問題ははやはり、銃規制なのだ。



author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 09:17
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フォクシー・ブラウンを見掛けたのだけれど……
先週、ハーレムのソウルフードレストランでフォクシー・ブラウンを見掛けた。

「こんなところで何してるんだ」と思った。ジェイルにいるんじゃないのか。そうか、有名人だから小額の保釈金でとっとと放免されたのね。

フォクシー・ブラウンは2004年、マンハッタンのチェルシーにあるネイルサロンで暴れて逮捕された。料金で揉めて携帯電話をネイリストに投げつけたりしたのだ。

アンガーマネージメントクラス(怒り抑制講座?)に通うことを条件に執行猶予になった。

なのに今年2月、今度はフロリダのヘアケア製品の店で、またもや暴れて逮捕された。店の商品(それが何かは不明)をトイレで髪に付けている時に、「閉店時間だから帰ってくれ」と言った店員に怒ってヘアグルーを投げつけ、ツバを吐いた(!)のだ。

店員が警官を呼ぶと、警官に向って腕をブンブン振り回して抵抗したらしい。

1度ならず2度もこんなことをして、それでもシャバを歩いていられるのは、やはり有名人だから? いや、州が違ったのが幸いしたのかも。

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アーティストとしてのフォクシー・ブラウンにモンクはない。彼女の芸能人としての資質とこの問題はまったく別モノ。

「リスペクト」ってヒップホップ用語みたいになっているけど、ネイリストや店員にリスペクトは無用なのか。

追記:フォクシー・ブラウンはネイルサロン事件の前にも3回、似たような事件や無免許運転事故で逮捕されている。ああ!
author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 13:02
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ナッピー・ホー! ドン・アイマスの行方
数日前に書いたドン・アイマスの件、興味のある方が多かったようなので続報を。

結局、世論に負けてラジオ局はドン・アイマスをクビに。もっともCBSラジオはズルかった。超人気DJを失いたくなかったのだろう、当初は2週間の謹慎で済まそうとしたものの、スポンサー企業がどんどん降り、結果としてクビにせざるを得なくなったのだ。

ついでに悲惨な巻き添え事故まで起きた。ドン・アイマスに「ちりちり頭のあばずれども」と呼ばれたのはニュージャージー州にあるラトガーズ大学の女子バスケ部。一昨日、ニュージャージー州知事官邸でドン・アイマスがバスケチームに謝罪することとなり、自分の官邸に向ってSUVをすっ飛ばしていた州知事が交通事故を起こして一時は危篤状態に。(シートベルト着用は守るべし。)

それはさておき、ドン・アイマスのクビが決定して今回のメディア騒動も一段落すると思ったけれど、話は別の方向に向いつつある。最初のブログに書いた「社会的議論」が盛り上がっているのだ。

昨夜もコメディアン、ビル・マーの番組にアル・シャープトンが登場して議論となった。ビル・マーはアル・シャープトンに「黒人侮蔑語のダブルスタンダード(二重基準)」について議論を振った。

分かりやすく言うと「黒人同士で『nigga』『ho』と呼び合っているのに、白人が黒人を『nappy』『ho』と呼ぶのはダメなのか」ということだ。

ビル・マーにしては珍しく突っ込み不足だったこともあり、満足なやり取りにはならなかったけれど、興味深いテーマだ。

実はビル・マーはこの問題の答えをすでに知っている。使い方と状況次第なのだ。

ビル・マーは先週の番組で、黒人の幼稚園児の写真を見て「black ass」と言った。black ass(黒いケツ)=黒人。白人が番組でこの言葉を使ったことは、実は驚くべきことなのだけれど、ゲストの黒人コメディアンも含めて皆が大笑いし、批判は一切起らなかった。

理由は、ジョークのターゲットが黒人の女児ではなく、一緒に写っていたブッシュであったこと。black assを含むジョークのフレーズがとても良く出来ていたこと。そして何より、それがビル・マーであったこと。普段からすべての人種・宗教・ストレート/ゲイ……を等しくネタにしているビル・マーであるからこそウケこそすれ、非難されなかった。他の白人芸能人には到底出来ないワザだ。

対して、ドン・アイマスは自分の番組のスポーツコーナーで大学のバスケチームという、非難すべき点が何もない対象を、人種差別+性差別の用語で呼んだ。私自身は番組を聞いていたわけではないのでネットで引用文を探したところ、面白くもなんともなく、不快感だけが残る使い方だった。

"some rough girls from Rutgers. They got tattoos," and then went on to call them "some nappy-headed hos."
http://radioequalizer.blogspot.com/

そりゃスポーツ選手なんだから、女子ったってタフだろうし、今どきの大学生だからタトゥくらい入れてるだろう。それをジョークにすることは問題ないけれど、nappy-headed hos は、やはりダメだと思う。本来「スポーツ選手」として描写すべき相手を「黒人」「女性」として捉え、それを理由に意味なく貶め、傷つける言い回しだ。いや、そんな理屈よりも、英語を話す者なら誰でもギョッとする呼び回しなのだ。

この「何がOKで、何がダメなのか」「キツい言葉でネタにしても、相手が無垢な場合、根底に尊敬や愛情があるか」 トークのプロなら、このセンスやニュアンスを身に付けておくべきなのだ。

昨夜、ビル・マーはその辺りを白人である自分ではなく、黒人の人権活動家であるアル・シャープトンの口から引き出したかったのだと思う。

実はこの問題、かなりディープ。3分で議論できるものではないのだけれど。

※ビル・マー:イラク戦争開戦後、米軍を非難して番組降板となった経歴あり。強烈なアンチ・ブッシュで、私のフェイバリット・コメディアン
author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 08:16
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ジャマイカ人ラスタのアフリカ渇望
Richie Spice←リッチー・スパイス「In The Streets to Africa」(アフリカへと通じる道)のライナーより


今、ちょっとばかりマイブームのリッチー・スパイスなのだが。

この人はジャマイカ人で、真剣なラスタ。だからアフリカ回帰思想を持っていて、それはアルバムタイトルにもばっちり表れている。

ゆえに、この写真。

背景はアフリカの地図。
腰に巻いているのはマッドクローズと呼ばれる西アフリカ製の布。
ドレッドロックスを束ねているのはラスタカラーのヘアバンド(タオル生地製?)
首にぶらさげているのはネイティブアメリカンのものでは?
そして、手にはヤリ。

うーむ。アフリカ人は、ジャマイカ人がこんな格好をすることを歓迎するのだろうか。

体型があまりにも素晴らしいので、私は許しますが。
author:堂本かおる, category:レゲエ, 01:08
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黒人のナッピーヘア・アジア人の吊り目
↓に書いた「nappy-headed(ちりちり頭)」「Chinky-eyed(細い吊り目)」が人種差別語である理由は、実は興味深い。

黒人の髪が縮れていること、アジア系の目が細くて目尻が上がっていること、これらは単に人種による身体的特徴であって、それ自体は良いことでも悪いことでもないし、意味なく誇ることでも卑下することでもない。それが何故、侮辱語に成り得るのか。

それは、ある人種グループが他グループを見下し、ゆえに他グループの身体特徴を「醜い」と見なすから。

白人やアジア系は自分たちの優位性を信じ、黒人を劣等人種と見なす。ゆえに自分のストレートな髪を「標準」「美しいもの」と断定し、だから黒人の縮れた髪を醜いと判断する。

白人や黒人はアジア系を、合衆国に後からやってきて、カチャカチャとヘンなコトバを喋る人種だとバカにし、だからアジア系の特徴である細い吊り目や身長の低さを笑いものにする。

黒人やアジア系、ラティーノも含めて、アメリカのマイノリティは、何だかんだ言いながらも白人をアメリカの基本人種と見なしているので(無意識かもしれないけれど)、白人のルックスをバカにすることは少ない。
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ある意味、ほぼすべての人間は人種差別的思想または感情を持っている。それを完ぺきに無くすことは不可能だと思う。

では次善策は何かというと、他人種に対する差別感情(もしくは違和感)を、少なくとも相手の面前で表さないという社会的ルールを守ること。こう書くと「実際は差別主義者なのに、それを隠す偽善者」に聞えると思う。でも、これが出発点なのだと思う。

以前、日本に住む姪っ子にブラックバービー人形を贈ったことがある。後日、姪っ子は「あのお人形、なんかヘンだね」と言った。当然の感想だと思う。黒人も、黒人の人形も見たことがないのだから。だからこそ、このセリフを、黒人と会う機会があったとしたら、その人の前では言ってはいけないということを教える必要がある。なぜなら「それは相手を傷つけるから」という理由と共に。

幸い、うちの姪っ子は生まれて初めてホンモノの黒人(私の夫)に会ったとき、このセリフを口にはしなかった。11歳という年頃のせいか、かなりはずかしそうにしていたけれど、好奇心ありありで夫を見つめていた。

年の小さな甥っ子たちは、最初から人種の違いなど存在しないかのように、夫にまとわりついて遊んでいた。

私の叔父や叔母たちは、夫を「ボブ・サップに似てるねー」と言った。夫とボブ・サップ、実は全然似ていないのだけれど、まぁ、叔父や叔母もナマ黒人と接するのは初めてだったのだろうし、仕方ないか(笑)。
author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 00:15
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