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ハイチ:アメリカ人による「人さらい」事件
予想どおり、「ホープ・フォー・ハイチ・ナウ」のオンエアと共にハイチ報道が減ったけれど、その前から CNN が熱心に(しつこく)追っていたのが、養子問題。少し前に書いたけれど、地震以前に養子をもらう手続きを始めていて、どの子どもを引き取るかも決まっていた養親の元には速攻で子どもがやってきた。非常時ゆえに、いちばん最後の手続きをすっ飛ばし、子どもを軍用機に乗せてアメリカに連れてきたのだ。


それをニュースで観たたくさんのアメリカ人が「ハイチの孤児を養子にしたい!」と申し出た。けれど混乱の極みにある今のハイチでは、地震で親を亡くした子、親とはぐれただけの子、孤児となってはいても親戚が引き取るかもしれない子……がいっしょくたになっている。つまり、どの子が本当に養子に出るべき境遇か分からないので、新規の申し込みには対応していない。(状況が整理され、養子に出るべき子どもが早く出られるようになれば良いとは思う)


……このネタを、CNNはやたらとしつこくやっていた。ちょっと嫌な言い方だけど、地震直後の「10日振りにガレキの下から救出されました!」系の感動ネタが終わった時、かわいい子どもネタに飛びついた感がある。それをさらに煽る事件が起きた。


アイダホ州にある、ある教会のメンバー男女10人がハイチにやってきて、「孤児」33人を隣国のドミニカ共和国に連れ出そうとした。ところが政府の許可は取っていない、子どもたちの多くは孤児ではなく親がいる、本人たちがドミニカにあるという孤児院はただのモーテル……つまり、災害時の支援、孤児の扱いに関してまったく知識のない一般個人が勝手に子どもを外国に連れ出そうとしたわけで、誘拐罪で逮捕されてしまったのだ。


本人たちいわく、可哀想な「孤児」を救いたかったとのことだけれど、実際には極貧の村に行き、「ちゃんとした施設で、きちんと育てるから」と親を説得して子どもを手放すように仕向けたと言う。インタビューされた親の一人は「食べる物すらない生活だから、辛いけど子どもの幸せのために承諾した」と言っていた。


この事件、「善意でしたことだから許してあげれば」とはいかない。おそらく本人たちは自覚できていないと思うけれど、とても深刻にして重い罪を犯したのだ。彼らは子どもの将来を確約できる法的立場も、施設も、資金も、知識も持ち合わせていない。しかも国内ならまだしも、外国に連れ出そうとしたわけで、子どもたちは「不法滞在者」となってしまう。そもそも実の親にウソをついて子どもを連れ出している。


これ、「アメリカ人」であること、「クリスチャン」であることの、それぞれ最悪の部分が組み合わさった行動だ。大国と宗教の、まさに「上から目線」なのである。「貧しく可哀想な子どもたちを、豊かで博愛な私たちが救ってあげる」。理性のカケラも見当たらない。


彼らは今、ハイチの刑務所にいる。ハイチ政府は当初、地震で司法制度も機能不全となっていることから10人をアメリカに返すことを検討していたけれど、最終的に自分たちで裁くことに決めた。今のところ、オバマ大統領はこの件に関して発言していない。(てか、「とほほ、ただでさえ忙しいのに」とか思ってるんだろうな。いや、ほんと、彼は今、おしりに火がついているので)




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author:堂本かおる, category:ハイチ地震, 19:50
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