プエルトリコ系2世の最高裁判事がついに誕生した。
ソーニャ・ソトマイヨール判事。ブロンクスのプロジェクトで育ち、オバマ大統領の指名を受けて、いまやアメリカ合衆国最高裁判所判事。
「経験豊かで賢いラティーナ女性は白人男性よりも優れた結論を出す」発言が逆差別主義者と批判され、一時はどうなることかと思った。黒人大統領にヒスパニック最高裁判事って、アンチ・マイノリティの白人にとっては悪夢らしい。公聴会では共和党議員が驚くほどヒステリックになって、「そんな質問、答えられないに決まってるでしょ」なむちゃくちゃな質問責め。
それでも無事就任。そんなこんなで大事(おおごと)だったので、宣誓式は史上初のテレビ中継となった。
スパニッシュハーレムのカフェで中継を見て感激していたプエルトリカン女性たちがインタビューされていた。中の一人が「ラティーナ女性は感情的でセンシュアル(性的)というステレオタイプで見られるでしょ」と言うからそれに怒っているのかと思ったら、「確かにそうだけど、聡明で思いやりもあるって証明できたわ」と続いた。
うーむ、潔いな。
ちなみにソトマイヨール判事の就任を防ぐことは無理と分かったあたりから、オバマの医療保険制度改革への反対運動が急速に広まった。フロリダでは町内ミーティングで反対派が暴れる事件が発生。警官から会場の外に出されたらしい人たちが怒鳴りまくってドアをガンガン叩き、50代くらいの白人女性が顔を真っ赤にして何やら叫んでた。
医療保険を公的なシステムにすると、アメリカならではの人民の自由が損なわれると信じているらしい。けれど私が思うに、単に医療保険の問題ではないのだな、これ。民間保険企業と癒着議員は、もちろん莫大な売り上げ減を恐れて反対しているわけだけど、一般人は「医療保険改革=アメリカが黒人(オバマ)に牛耳られる」のが我慢できない」と感じているのだ。
↓ 今日のブログ、面白かったらバナーをクリックお願いします!
**************************************************
携帯サイト「ソウルトレイン/ニューヨークの壷」更新!
ヒップホップ発祥の地、サウスブロンクスの公園でのオールドスクールなDJイベント! すでに子持ちとなっているヒップホップ第一世代が子連れで参加。
**************************************************
★ハーレム・ウォーキングツアー
★スパニッシュハーレム・ウォーキングツアー
今だけ割引 一般 60ドル → 50ドル
ブラックカルチャーを100%体感できるスペシャル・ウォーキングツアー。ハーレム在住9年のガイドが黒人史からヒップホップ、レゲエ、差別問題までストリートを歩きながらじっくり解説。ラティーノカルチャーツアーもあり。
●詳細はここをクリック
★ハーレムYMCAゲストルーム
ハーレムのど真ん中にリーズナブルなホテル。シングル50ドル、ダブル66ドル!
●詳細はここをクリック