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黒人オバマ vs. 牧師ハッカビー/アメリカ大統領戦
以下は1月6日にメルマガとして発行したものです。

民主党
Obamaオバマの勝利演説、キング牧師が乗り移ってた(笑)。
これまでと口調が全然違う。選挙ハイ? 大統領ハイ?


大統領選は長い長い道のりだから候補者は肉体的にも精神的にもかなりキツく、勝つと誰でもああなるのかもしれないけれど、オバマの場合は「人種差別の歴史を今に引き継ぐアメリカで、果たして黒人が大統領になれるのか?」という特殊な事情があるので、なおさらかも。


解説:
1月3日、アメリカ大統領選の予備選・党員集会の第一弾がアイオワ州で行われ、民主党はバラク・オバマ38% ジョン・エドワーズ30% ヒラリー・クリントン29%でオバマが勝利。以後6月まで各州で予備選・党員集会が行われて民主党、共和党の大統領候補が選ばれ、11月4日の本戦で一騎打ちとなる。(ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグが無所属として立候補しそうな気配なので、そうなると3者の対戦となる。)なお、最大の山場はニューヨーク州を含む20州以上で予備選・党員集会が行われる2月5日。


話を元に戻して:
とはいえ、オバマのことは実はコクジンと捉えない方がいいと思う。彼は黒人/アフリカンアメリカンを代表して立候補しているわけではなく、自身を大統領にふさわしい能力を持ったアメリカ人と考えてのことなので。生い立ちも典型的なアメリカ黒人とはかなり異なる。


それが、オバマの支持者に若い白人層が多い理由のひとつになっている。ブッシュ政権に飽き飽きし、something new(何か新しいモノ)を求めるリベラルな白人層にとって、若くてハンサムでフレッシュなオバマはニューヒーローなのだ。ただし黒人であることに間違いはなく、「黒人に投票する」ことはリベラル度数を上げる体験となる。だけどアル・シャープトンみたいにファンキー過ぎる黒人はおっかない。その点、スマートなオバマはツボなのだろう。(これはリベラル白人への皮肉ではなく、アメリカが良い方向性に向かっている証拠だと私は思う。)


ヒラリー・クリントン:
アイオワ州でのオバマ勝利はある程度予測されていたけれど、僅差とは言え、エドワーズ候補にすら負けたのはイタかった。けれどヒラリーもタダ者ではない。これから巻き返す能力とガッツとネットワークを十分に持っているので、オバマも油断は禁物。

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共和党
Huckbee共和党アイオワ州の結果:
マイク・ハッカビー34%
ミット・ロムニー25%
フレッド・トンプソン13%
ルディ・ジュリアーニ4%


こちらもハッカビーvs.ロムニーの対決となってハッカビーが勝つ事も予想されていた。さて、日本ではおそらく知名度ゼロであろうマイク・ハッカビー(←)とは何者なのか?

キリスト教右派の牧師で、2007年までアーカンソー州の知事。目がクリクリしていて、いつもスマイル。きっと、すごく「良い人」なのだと思う。牧師だけあって「信仰は私の人生」と言い切っている。


ハッカビーの人気が高いのは、こういった彼のキャラクター故だ。4年前はブッシュを支持したアイオワの共和党員たちでさえ、今では戦争に明け暮れるブッシュに辟易し、疲れ切っている。郊外の街や田舎のこじんまりとした村で、地元コミュニティーと信仰を大切に生活している「普通のアメリカ人」たちは、ハッカビーの発する「皆でのんびり、楽しく、でも真面目に暮しましょう」オーラに惹かれているのだと思う。ほとんど「癒し」を求めていると言えるかも。だからこそ、本来、大統領候補者が持っているはずの強力な組織力も資金もないハッカビーが、草の根的に人気を広げることが出来たのだ。……ブッシュの害がいかに甚大かを物語る話だと思う。


ところが、ハッカビーは稀に見る外交オンチなのだ。パキスタンのブット元首相が暗殺された時も、パキスタンの場所も知らなければ、「アメリカはパキスタンからの違法移民だらけ」と丸っきり間違ったことを言い、突っ込まれると、「以前、新聞にそう書いてあったから」と謝る。一国の大統領を目指しているのに、知識と情報収集源が一般人レベル。


さらなる問題は、ハッカビーの信仰心。彼は南部バプティスト福音派、ライバルのロムニー候補はモルモン教徒。ハッカビーはロムニー候補自身への攻撃は控えているものの、モルモン教を揶揄している。ある雑誌のインタビューで「モルモン教徒ってキリストと悪魔が兄弟だと信じているんだよね?」と言い、これも速攻で「ごめんなさい」と謝っている。政治を語る場で、信仰が語られてしまっているのだ。


牧師であること、キリスト教徒であること自体は問題ではない。どのみち、大統領候補者は今のところ、全員クリスチャンだ。(イスラム家庭に生まれたオバマは成人してからキリスト教に改宗している。) 問題は、同じキリスト教同士であっても異なる教派の存在を認めることが出来ない人物が、大統領となってイスラム世界と折り合いを付けていくことが出来るのだろうか、ということ。(近い関係にある者同士こそ、うまくいかない例なのか。クリスチャンの中には「モルモンはカルトであってキリスト教ではない」という者もいる。)


アメリカはこれから先、方向性はどうあれイスラムとの付き合いを続けざるを得ないし、アメリカ国内にもイスラム教徒は存在する。なのにキリスト教アメリカ人だけでのんびり仲良くやろうというハッカビーが大統領になったら……。ブッシュのように外国に出張ってまでイスラム退治+民主主義伝道をするとは思えないので、マシと言えばマシなのか?


次の予備選は8日のニューハンンプシャー州。

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author:堂本かおる, category:2008大統領選・政治, 05:50
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