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トランプ阻止にメディアの “暴言” は許されるのか〜「プッシー」「ブタ」「毒性の菌類」

トランプ阻止にメディアの “暴言” は許されるのか〜「プッシー」「ブタ」「毒性の菌類」


映画『ザ・バース・オブ・ア・ネイション』を観た。1800年代のアメリカ南部。奴隷の子として生まれ、奴隷ながらキリスト教の説教師となり、やがて奴隷による叛乱を企てて多くの白人を殺し、その罪で縛り首となった実在の人物、ナット・ターナーの物語だ。

とても重い内容ではあるが、重要な問い掛けがあった。

民主主義が通用しないのであれば、殺人は最終手段として許されるのか。

話し合い、陳情、選挙といった民主主義的な解決が不可能な状況にあれば、そしてそれが自分たちを生まれてから死ぬまで奴隷という一切自由のない立場に押し込め、時には拷問され、レイプされ、一歩間違えればいとも簡単に殺されてしまうというものであれば、相手を殺すしか道は無いのか。他に道が無ければ、そうすれば "究極の解決策" は許されるのか。

■国と国民の死を招くであろう大統領

現在、少なくとも先進国ではナット・ターナーほど極限の状況に置かれている者はあまりない。しかし、今のアメリカではドナルド・トランプが大統領になろうとしており、反トランプ派にとっては何がなんでも阻止しなければならない死活問題だ。トランプの度を遥かに超えた言動〜女性、人種的、宗教的マイノリティ、移民、障害者への徹底的な差別と抑圧、倫理観の欠落、政治知識の欠落、司法制度の無視〜を見ていると、トランプが大統領になれば人が死ぬと予想できる。女性への性的暴力を咎めることはしないだろう。トランプは自身の集会に抗議のためにやってくる黒人を自分の支持者が殴ることを止めない。したがって警察による黒人への暴力をシステム的に止める気もないだろう。シリアからの難民をイスラム教徒という理由で入国させない。自身を含む富裕層優遇策を採り、貧困層は極貧に陥るかもしれない。誰にも根拠が理解できない戦争を始めるかもしれない。すると多くの兵士が命を落とすだろう。

投票日まであと3週間。この間に出来うる限りのことをしてトランプを阻止せねばならない。メディアや識者たちも通常の、まともな方法ではもう無理だと感じ、いわば追い詰められ、これまでなら有り得ない言葉のチョイスを行っている。

■CNN朝の7時に「プッシー」

CNNコメンテイターのアナ・ナヴァロは共和党員でありながら徹底的なアンチ・トランプだ。例のロケバス内でのトランプと番組司会者との録音された会話がリークした後、やはりCNNコメンテイターでトランプ支持者のスコッティ・ネル・ヒューズがトランプを擁護し続けることに対して烈火の如く憤り、スコッティをぐうの音も出ないほど “言葉” で叩きのめした。

アナ「女性のプッシー(女性器のスラング)をワシ掴みにすると吹聴する男をどう思うの!」

スコッティ「その言葉を使わないで!私の娘も観ているのよ!」

アナ「私がこの言葉を使ったからといって気分を害することはないでしょう!あなたは自分が支持する男がこの言葉を使っても気分を害さないのだから!私は大統領に立候補していない、しかしトランプは大統領に立候補しているのよ!」


最後は怒鳴り合いとなったが、このやり取りによってアナは一躍 “スター” となってツイッターには賛辞が並び、他局のトーク番組のゲストに招かれた。ちなみにアナは普段から忌憚の無い物言いで知られるが良識派でもあり、トランプには品性がないことから大統領の資格無しと訴えている。今回の選挙後、アナがプッシーという単語を電波上で再び使うことはおそらくないのではないかと思われる。

■トランプは「毒性の菌類」

ニューヨークタイムスのコラムニスト、チャールズ・M・ブロウも強烈なアンチ・トランプ・コラムを書き続けている。時にやや難解なボキャブラリーを使いながらも生活体験に則した分かりやすい文を書くライターだが、トランプの人間性を語る最新のコラム『アメリカの最悪、ドナルド・トランプ』では驚くほどたくさんの過激な言葉を使っている。

・ブタのように振る舞う
・奇人の妄言
・テレビドラマ『マッド・メン』に出てくる狂人
・下劣な男
・毒性のマッチョ
・環境的ミソジニー(女性蔑視)
・拡散した人種差別主義
・拝金主義
・蔓延する反知性主義

こうした言葉を羅列し、結論として「トランプはアメリカの最悪」であり、「毒性の菌類のように拡散している」と結ばれている。

もちろん、単に「トランプはアホバカ間抜け」と言っているわけではない。トランプがこのような人物であることは既に知れ渡っているが、当選を食い止めるために再度分析し、列挙し、念を押しているのだ。万が一にも当選すれば国と自分自身の生活の崩壊に繋がる。それを阻止するためには常識的にみて妥当とされる政敵政策批判ではもう拉致があかないと判断し、自身のコラム史上もっとも過激な言葉を意図的に多数並べたに違いない。そしてニューヨークタイムスはこれを掲載した。

現代の政治コメンテイターやコラムニストを200年前の奴隷と比較することにはもちろん無理がある。しかし『ザ・バース・オブ・ア・ネイション』を観終わり、アナ・ナヴァロ、チャールズ・M・ブロウ、他のジャーナリストの “普通ではない” トランプ批判を聞いた時に、今、アメリカが如何に危機に瀕しているかを思い知らされたのである。---END---


The Birth of a Nation トレイラー
(1915年の同名映画(邦題:国民の創世)とは異なる新作)

 

 

 

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author:堂本かおる, category:大統領選, 18:54
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