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ヒップホップ殺人事件〜カーステがうるさいと射殺された17歳

危険な黒人の子どもたち

昨日、ツイッターで #DangerousBlackKids(危険な黒人の子どもたち)のハッシュタグが付いたものをいくつかRTした。

●ピンクのリボンを付けた女の赤ちゃんと、よちよち歩きの男の子が芝生の庭でカートに乗っている写真に「若い黒人の犯罪者が逃亡のための車に乗っている、気を付けろ!」

●ドレスアップした10代の女の子の写真に「疑わしい!真珠のネックレスもアイホンもバッグも盗んだものに違いない!」

●バイオリンを演奏中の小学生の男の子の写真に「私の息子がうるさいサグ・ミュージックを演奏している」

これはアメリカで黒人の子を持つ親たちが「大音量の音楽(ラウドミュージック)殺人事件」に抗議して始めたものだ。

#DangerousBlackKids の写真を紹介する記事
Black Twitter Shows Off The #DangerousBlackKids America Should Fear

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ラウドミュージック殺人事件


2012年11月23日。フロリダ州ジャクソンヴィルのガソリンスタンド。4人の黒人ティーンエイジャーが乗った車と、当時45歳の白人男性の車が隣り合わせに駐車。若者たちがカーステで鳴らしていたヒップホップに対し、男性が「うるさい」とクレームを付けたことから口論となり、銃を取り出した男性は車内の4人に向って10発を発砲。ジョーダン・デイヴィス(当時17歳)が死亡し、他の3人は負傷。犯人のマイケル・ダンは、ガソリンスタンドの売店で買い物中だった婚約者を連れて現場を後にし、翌日、宿泊中のモーテルで逮捕。



"サグ・ミュージック"がうるさいと射殺されたジョーダン・デイヴィス(当時17歳)

犯人は裁判で「ティーンエイジャーがショットガンを持っているように見えた」と証言したが、若者たちの車から銃器は発見されていない。しかし、フロリダ州には「Stand Your Ground Law」と呼ばれる自己防衛法があり、自身の身に危険が迫っていると「思う」だけで殺傷能力のある武器を使うことが可能。同じくフロリダ州で起ったトレイヴォン・マーティン事件(*)で争点となったのも、この法律だった。

*黒人の高校生トレイヴォン・マーティンが雨の日にキャンディとジュースを買うためにコンビニに出掛けた帰途、フードをかぶっていたために自称自警団のジョージ・ジマーマンに「あやしい」と射殺された事件。ジマーマンは無罪となった


今回の「ラウドミュージック殺人事件」(犯人はヒップホップを“サグ・ミュージック”と呼んだ)の裁判が先週結審した。ジョーダン・デイヴィスへの殺人罪については陪審員が判決を下すことが出来ず、無効裁判となってしまった。Stand Your Ground法は、たとえ相手が武器を持っていなくとも、本人が「銃を持っているように見えた」、もしくは持っていたのがたとえ鉛筆やチョコレートバーであったとしても「銃に見えた」から「身の危険を感じた」と言えば、それが嘘であると証明することはほとんど出来ないからだ。ただし、負傷させた3人への殺人未遂罪では有罪となり、懲役60年(1人につき20年)となった。若者たちは負傷しながらも車を発進させ、犯人は走り去る車に向ってさらに数発を発射。これが自己防衛ではなく、殺意であったと看做されたためだと言う。


殺人罪を免れたマイケル・ダン


犯人の年齢がすでに47歳であることから懲役60年は実質上の終身刑にも成り得るが、丸腰の17歳の黒人少年を「音楽がうるさい」という理由で射殺した人間が殺人罪を免れた事実は重い。被害者ジョーダン・デイヴィスの両親だけでなく、黒人の子を持つすべての親が、トレイヴォン・マーティン事件に次いで「またか」とショックを受けた。トレイヴォンやジョーダンに起ったことが明日、あさって、来年、3年後、10年後に我が子にも起こり得るのだ。最初に挙げた #DangerousBlackKids のハッシュタグと写真は、そうした親たちが、どうしようもない怒りに哀しくも辛いユーモアをまぶした、せめてもの抗議の策なのだ。

同時にフロリダ州では今、Stand Your Ground法の改正が叫ばれている。



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author:堂本かおる, category:アメリカ文化・社会, 18:37
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-, 2014/04/01 6:20 AM









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