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トランプ:人間性崩壊の大統領〜ハリケーン被災で壊滅状態の米領プエルトリコ島民を放置
トランプ:人間性崩壊の大統領〜ハリケーン被災で壊滅状態の米領プエルトリコ島民を放置

 ドナルド・トランプはもはやアメリカと世界を破滅に追いやろうとしているとしか思えないが、すべての所業をここに並べる代わりに、ハリケーンで壊滅状態となった米領プエルトリコに関する2ツイートと、やはりハリケーン被災したテキサス州についてのツイートを転載する。

 この3つのツイートによってトランプが「金と票」にならない者はたとえ米国市民であっても見捨てること、人種差別主義者であることも含めていかに人格が崩壊しているか、および一国のリーダーになど決してなってはならない人物であることが十分にわかる。


10月12日
... 我々は(最も困難な状況下で)素晴らしい働きをしているFEMA(*)・軍・緊急要員を、プエルトリコに永遠に派遣しておくことはできない!
*米連邦緊急事態管理局




 カリブ海の米領プエルトリコは苛烈なハリケーン・マリアの襲来から3週間経った現在も全島の9割で電力の復旧がなされておらず、携帯電話もほとんどが不通のままだ。水も食料も極端に不足し、伝染病も出始めているが、病院は満足に機能していない。計1,100校ほどある小中高校のうち、開校にこぎつけているのは167校のみ。こうした状態にあるプエルトリコに対し、救援打ち切りの予告ともいえるツイートを大統領がおこなったのだ。

 理由はプエルトリコのかねてからの財政難と、島民には大統領選への投票権がないことに加え、島民が白人ではなく、ヒスパニックであることだ。

Wezzy: トランプが見捨てたハリケーン被災地「米領プエルトリコ」を救え!

 ハリケーンの襲来直後、トランプはプエルトリコにまったく関心を払わず、なんのコメントも発さなかった。それを非難されると「プエルトリコは財政難で負債がある」「復興には予算がかかる」「自分はよくやっている」「それを報じないメディアはフェイクニュースだ」を繰り返した。

 10月12日のツイートもそれを繰り返したに過ぎないが、当然、激しく批判された。すると翌日に以下のツイートをおこなったのである。


10月13日
比類なき精神を持つプエルトリコの素晴らしい人々は、ハリケーン以前(の島の状況)がいかに酷かったかを知っている。私は常に彼らと共にある!




 批判をかわすためとは言え、前日のツイートからの一転振りが逆に読む者を「ジキルとハイドか!」と驚愕させ、さらなる不信感を募らせたに過ぎないが、そこに気付かないところにトランプの恐ろしさがある。

 そして、以下は8月末にハリケーン・ハービーがテキサス州に甚大な被害をもたらした際のトランプのツイートである。


9月2日
テキサス:今日、我々はあなた方と共にあり、明日も我々はあなた方と共にあり、そして我々は復興、復旧、再建のために毎日どの日もあなた方と共にある!




 言うまでもなく、テキサス州は共和党が圧倒的に強い大票田なのである。






 



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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 13:54
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南軍リー将軍の銅像はなぜ撤去されねばならないか〜ヴァージニア州の騒乱と悲劇のルーツ奴隷制

南軍リー将軍の銅像はなぜ撤去されねばならないか〜ヴァージニア州の騒乱と悲劇のルーツ 奴隷制

 先週末にヴァージニア州シャーロッツヴィルで起こった事件(前回の記事へのリンク)の発端は、南北戦争時の南軍の将軍、ロバート・E・リーの銅像だ。市議会で決まった公園からの銅像撤去に反対する白人至上主義者が州外から大挙してシャーロッツヴィルに押しかけ、それに対する抗議グループ(カウンター)との間に非常に暴力的な衝突が繰り返され、死者、重軽傷者が出た。

 この事態を受け、全米各地にあるリー将軍を含む南軍由来の銅像や記念碑などが次々と撤去、または撤去の検討がなされている。理由は奴隷制を旗頭に挙げた南軍を英雄視することへの異議と、シャーロッツヴィルと同様の事態が起こることを避けるためと思われる。


奴隷市場でセリにかけられる奴隷一家(ヴァージニア州)
家族バラバラに売られることもあった



 今となっては到底受け入れることのできない奴隷制だが、アメリカの史実である。史実を象徴する銅像を撤去することへの疑問の声が漏れ聞こえてくる。

 南軍由来の銅像や南軍旗を撤廃しなければならない理由は、奴隷制が実はまだ終わっていないからだ。

 もちろん奴隷制自体は約150年前に終わっている。(逆に言えば、たかだか150年前までこの国に奴隷が存在していたことに驚かされるわけだが。)しかし、人間性を根底から覆す奴隷制が何世代にもわたって続くと、廃止されても当事者の人間性と社会的な地位を回復することは困難になる。しかも外観から容易に識別できる黒人種に限定されていることが重なり、アメリカの黒人は今も奴隷制の影の中に生きることを強いられている。


1619:ジェームズタウン(ヴァージニア州)に20人のアフリカ人が搬送される

  (↑244年間↓)

1863:奴隷解放宣言 1865:リンカーン暗殺 KKK結成

  (↑101年間↓)

1964:公民権法制定

  (↑53年間↓)

2017:ヴァージニア州シャーロッツヴィルの騒乱



 黒人奴隷制はカリブ海諸島でかなり早い時期に始まっているが、ここでは現在のアメリカ合衆国に限定して話を進める。

 240年間にわたる奴隷制が終わった途端にKKKが結成されているのである。目的は自由人となった黒人を抑圧、加虐し、白人の優位性を保つことだ。以後、黒人たちへの厳しい差別、リンチ、殺害が続き、黒人は差別から派生する貧困にもあえぎ続ける。そのため多くの黒人が南部を出て都市部に大移動。1950年代以降、黒人たちは人種による学校の住み分け、異人種間の婚姻禁止なども含め、黒人へのいわれなき差別を撤廃するための公民権運動を展開する。繰り返されるデモ、収監、嫌がらせ、暗殺などを乗り越え、1964年に公民権法が成立する。奴隷解放宣言から実に100年後のことである。しかし、その後も差別と貧困は解消せず、全米各地で黒人暴動が起こっている。



鞭打たれた奴隷


 以下は奴隷解放宣言から154年、公民権法制定から53年を経た現在の黒人と白人の格差。


大卒率(2年制含む)
白人ー62.0%(2010年に入学した163万人のうち)
黒人ー38.0%(2010年に入学した34万人のうち)



刑務所収監率(人口10万人あたり) 2010
白人ー385人
黒人ー2,304人



世帯年収中央値 2015(貧困率は2010-1011)
白人ー60,325ドル(貧困率10%)
黒人ー35,439ドル(貧困率26%)



 貧しさゆえに良い教育が受けられず、すると進学が難しくなる。学歴がないと良い職に就けず、貧困のままとなり、犯罪率も上がる。そうした若者や大人から生まれた子供たちも貧困の中で育ち……黒人は何世代にもわたって、この負のサイクルにはめ込まれてしまっている。

 鍵となるのは教育だが、教育は文化と直結する。貧困地区に生まれ、教育や勉強の文化も習慣もなく育った子供に、のちになって奨学金を与えても手遅れなことが多い。「家庭の貧富の差により、3歳までに耳にする単語の総数に3000万語の違い」が発表され、教育界に衝撃を与えたが、4歳でPre-K(幼稚園)に入園した時点ですでに存在するこの違いを克服することがいかに困難か。白人と黒人の小中学生の読み書き能力には4学年分の差があるとも言われている。

 また、人種別に居住区が分かれるため、黒人地区に生まれ育った子供が通う学校の生徒はほぼ黒人のみである。白人の大人も黒人居住区を訪れる必然性がないため、黒人社会の実情を知る機会はほとんどない。

 現在、黒人の全米人口比率は13%(4,300万人)。国家的にみて決して少なくない人口の年収が白人の6割に満たず、4人にひとりが貧困。貧困率は子供に限定するとさらに高くなる。この事態は当事者の黒人だけでなく、白人もふくめて国全体にマイナスの影響を及ぼしている。しかし人種間の断絶から、その実態はなかなか理解されずにいる。

 断絶、無理解は警官や政治家、司法制度にも及ぶ。だからこそ今も黒人が警官に射殺され続けている。警官は無罪となり続けている。そしてまた、警官による新たな黒人射殺事件が起こる。

 それを見て高揚しているのが白人至上主義者だ。今回のヴァージニア州の事件を時系列でまとめた以下の映像を見ると、白人至上主義者は「必要とあれば俺たちはファッキン・ピープル(黒人、ユダヤ系、移民など)を殺す」「俺たちがコトを成し遂げるまでに、さらに人が死ぬだろう」と語っている。


Charlottesville: Race and Terror – VICE News Tonight on HBO




 こうした現状の根にあるのが奴隷制だ。奴隷制が大国アメリカの経済基盤を作ったことは事実だが、修復しようのない大きな禍根を残した。アメリカは今も過去の奴隷制ゆえに揺らぎ続け、市民がお互いを傷付けあっている。だからこそ南軍由来の銅像は公共の場から撤去されるべきなのだ。人々が平和に集う公園に置かれるべきではない。博物館と教科書の中にのみ存在すべきものなのである。

 

 

 

 



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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 09:43
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ハーレムを歩く(ハーレムツアー、ゴスペルツアー、ラティーノツアー)
ハーレムを歩く(ハーレムツアー、ゴスペルツアー、ラティーノツアー)

 ひさしぶりにハーレムの魅力について書いてみる。

■ハーレム

 ハーレムの魅力とは、要するに「一言では語り切れない」複雑さにある。再開発が進んだ今も黒人の街であることは確か。過去100年間、黒人の街だっただけあり、あちこちに濃厚な黒人文化がある。昔はジャズクラブだった古い建物とか、マルコムXが演説をした交差点とか、刺されたキング牧師が搬送された病院とか、ヒップホップの歴史を描いた大きなグラフィティとか。

 そうしたものを見て回るだけでもハーレムの、アフリカン・アメリカンの、文化と歴史に驚き、感銘を受けて、ため息が出ることと思う。けれどハーレムの魅力、本質は今、生きて、暮らしている人たちなのだ。



 私のハーレム・ウォーキング・ツアーは3時間、ハーレムを歩く。途中、いろいろな人たちとすれ違う。若者、お年寄り、親子連れ、電動車椅子の人、アフリカの民族衣装を着た人、道を歩きながらラップする人、ツアーで歩いている私たちを迷っているのかと心配して声を掛ける人。稀には私の友人や知人とばったり会い、挨拶をすることもあるけれど、ほとんどの人は通行人であり、私はその人たちを知らない。けれど、それぞれの人にそれぞれの物語がある。そのひとつひとつの物語は、先に挙げたハーレムの、アメリカの、黒人史と大きく関わり、織り成されている。

 ハーレムを3時間も歩くと、ここを初めて訪れる人であっても、最後にはなんとなくそうしたことを感じてくれているように思う。



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■ゴスペル

 ゴスペルは教会の日曜礼拝で歌われる神への賛歌だ。黒人音楽としての素晴らしさは歌詞がわからずとも、クリスチャンでなくとも、必ず味わえる。それどころか感動で鳥肌さえ立ってしまう。

 けれど、礼拝に参加して得られるのはそれだけではない。教会と地元信者のつながりが、なんとなく見えてくる。



 この人たちはなぜ、こんなに熱心なキリスト教信者なのだろう? なぜ毎週、教会に通ってゴスペルを歌い、聴くのだろう? アメリカ黒人の圧倒的多数がクリスチャンなのはなぜだろう? オバマ大統領もクリスチャンだし、日本でも人気のあるR&Bシンガーやラッパー、黒人俳優も多くはクリスチャンだ。

 アメリカという国の歴史、ハーレムというユニークな街の歴史、黒人音楽の歴史、そして個々のアフリカン・アメリカンたちの歴史。それらが渾然一体となっての黒人教会とゴスペルなのだ。



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■スパニッシュハーレム

 スパニッシュハーレムとは、黒人の街ハーレムの東側に広がるラティーノ/ヒスパニックの街。カリブ海にあるプエルトリコからの人々と、その二世、三世、四世が暮らしている。

 アメリカのラティーノの過半数はメキシコ系だ。けれどニューヨークに住むラティーノの最大多数派はプエルトリカン。彼らはニューヨークになくてはならない存在であり、彼らの早口なスパングリッシュ(英語+スペイン語)はニューヨークというリアル・ダイヴァーシティ都市のサウンドの一部。



 さらにプエルトリカンがいなければ、サルサもヒップホップも生まれなかった。そんなプエルトリカンの街、スパニッシュハーレムは巨大な壁画の宝庫でもある。まさに音楽とアートの街なのである。



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■ワシントンハイツ

 「ここ、本当にニューヨークなの?」初めて訪れる人が必ず口にするセリフだ。ハーレムの北に位置する街ワシントンハイツは、ドミニカ共和国系の街。ガイドブックの地図から完全に排除されているこの街は、誇張でなく「スペイン語しか聞こえてこない」街。



 観光客が足を運ばないことから、店もレストランもすべてがスペイン語で回されている。けれどこの街で生まれ育った子供たちは、相手によってスペイン語と英語を見事に切り替える。

 街はカラフルだ。ヨーロッパからの移住者が建てた巨大で壮麗な建物があり、夏はそこにトロピカルフルーツやジュースの屋台が出る。どこに行ってもパイナップルやマンゴがある。あちらこちらからバチャータやレゲトンが聞こえてくる。

 古い欧州とカリブ海の空気が共に漂う街なのである。



ワシントンハイツ・ツアー(ここがNY?! スペイン語の街)




JUGEMテーマ:地域/ローカル

author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 15:14
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何故、セリーナ・ウィリアムスは「ミルク入りチョコレート」に憤ったか。
何故、セリーナ・ウィリアムスは「ミルク入りチョコレート」に憤ったか。

 「どんな色になるか見ものだな。ミルク入りのチョコレートか?」

 テニスのスーパースター、セリーナ・ウィリアムスが妊娠を発表するや、テニス界の大物、ルーマニアのイリ・ナスターゼが発したセリフである。セリーナは黒人、フィアンセのアレクシス・オハニアンは白人だ。

 セリーナは瞬時に反撃に出た。以下のコメントをインスタグラムにアップしたのだ。

 イリ・ナスターゼのような人間がこんな人種差別発言を私や、まだ生まれてもいない子に、そしてセクシストな言葉を私の仲間に投げ付ける社会に生きているなんてガッカリ。

(中略)世界はここまで来た。けれどまだ先に行かねばばらない。イエス、私たちはたくさんのバリアを打ち壊してきた。けれどバリアはまだまだある(中略)

 あんたみたいに私は恐れてなんかいない。分かると思うけど、私は卑怯者ではない。私の無礼さが気に障る?どうしてその根暗さで人を悩ませるの? その言葉で私を撃てるかもだけど、憎悪で私を殺そうとするのかもだけど、私は空気みたいに立ち昇ってみせる。




フィアンセのアレクシス・オハニアンのインスタグラム


 ナスターゼは1970年代に活躍したテニス・プレーヤーだ。グランドスラムを2度達成し、ルーマニアでは体操のナディア・コマネチと並ぶ伝説的アスリートとなった。しかし現役当時から口と態度の悪さで「バッド・ボーイ」と呼ばれていた。

 現在70歳のナスターゼは今年のフェドカップのルーマニア・チーム・キャプテンだったが、わずか数日の間に試合中の女子選手を「ファッキン・ビッチ」と呼び、セリーナに対して上記の発言を行い、女性ジャーナリストに「スチューピッド」を繰り返した。さらにイギリス・チームの女子選手(アジア系英国人)が既婚で妊娠中であるにもかかわらず「ホテルの部屋番号を教えろ」と迫った。あまりにも酷い素行が祟り、ナスターゼはフェドカップから既に放り出されている。


■肌の色のバラエティ

 黒人自身は肌の色をさまざまに例える。人によって色合いと濃淡にかなりの幅があり、それぞれオートミール、ハニー、キャラメル、カフェラテ、ブラウンシュガー、チョコレートなどと呼ぶ。

 アメリカの黒人の肌の色に幅があるのは、奴隷制時代に黒人女性が白人にレイプされたためだ。その後、多くの逃亡奴隷がネイティブ・アメリカンに匿われた時代があった。さらに時代が進むと白人、ヒスパニック、アジア系など他人種・他民族との異人種カップルも出始めた。その結果の肌の色のバラエティなのである。

 そもそもは奴隷制という悲劇に基づき、今も肌の色が濃いほど社会的なスティグマがある。だからこそ自らの美を意図的に自覚し、同時に自分とは異なる色の同胞の美も肯定する。そのためにあらゆる色を讃える。実際、それぞれの色がそれぞれに美しいのである。

■ミルク入りチョコレート

 セリーナ・ウィリアムスの赤ちゃんが生まれた時、もし本当にミルク・チョコレートのような肌の色であれば、周囲は「なんときれいなミルク・チョコレートのような色!」と言えたはずだった。しかし、セリーナの赤ちゃんにこのフレーズを使う人はもういないだろう。明らかな人種差別主義者であるナスターゼがこのフレーズを口にしたからだ。

 ナスターゼは自身もテニス選手でありながら時代を切り開いたテニス・プレーヤー、セリーナへの敬意はなく、人間としてのセリーナへの敬意もなく、何より出自は一切関係なく、誰からも祝福されて生まれてくるべき赤ちゃんを、生まれる前から単なる色の混合物として「ミルク入りチョコレート」と呼んだ。さらにナスターゼは後日、ルーマニアのメディアに対し、以下のコメントを発した。

 「赤ん坊がミルク・チョコレートだと言ったのがレイシズムなのか?もしセリーナが醜く黒い子を生むと言ったら、それがレイシズムだろう」

 テニス界の風土には全く疎いが、ナスターゼは永久追放されてしかるべきだろう。

 しかしセリーナの赤ちゃんについては心配ない。皆、とてもクリエイティブだ。赤ちゃんを可愛いと思い、美しいと思い、最大級に褒める言葉なら、両親はもとより家族親戚友人たちから無限に繰り出されるに違いない。-end-


連載「ヒューマン・バラク・オバマ・シリーズ」
第15回「オバマ大統領が書いた絵本『きみたちにおくるうた―むすめたちへの手紙』 」+(バックナンバー)






ハーレム・ツアー(ブラックカルチャー100%体感!)
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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 17:10
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書評『禁断の英語塾 WORD is YOURS』押野素子(著)
書評『禁断の英語塾 WORD is YOURS』押野素子(著) 丸屋九兵衛(編集)

 先日、押野素子氏がツイッターで「Nワード」に触れていた。ネットフリックス『The Get Down』の1シーンの画像が使われていた。白人エリート青年たちが図に乗って黒人をNワードで呼び、トイレでボコボコにされるシーンだ。

(『The Get Down』は1970年代のブロンクスを舞台にヒップホップ誕生の瞬間を再現した、非常に貴重かつおもしろいドラマ。ヒップホップやブラックミュージックに関心ある人はぜひ。)

 素子さんはブラックミュージック関連の翻訳が本業であり、スラングの達人だが、だからこそ日本人に対してNワードの使用を戒めている。そういえば素子さんの本『禁断の英語塾 WORD is YOURS』でもNワードについて書いていたなと思い出し、久々にパラパラとめくってみた。

 うん、面白いのだな、この本。



 本書は黒人音楽雑誌『bmr』(ブラックミュージックレビュー)に2006年から2011年にかけて素子さんが連載した「WORD is YOURS」68回分を一冊にまとめたものだ。連載時のキャッチコピーは「歌やラップで耳にする気になるフレーズを徹底解剖」。ブラックミュージック・ファンが歌詞を聞いても、読んでも、なんとも理解し難いフレーズや単語、スラングを文化的背景まで含めて解説する内容だ。

 例えば、こんな項目がある。それぞれの項目におもしろく&納得の解説がみっちり書き込まれている。

16) R Kelly's Word Greatest - Chapter 1
この男なしに、この講義は成立しない。
アメリカ音楽界が誇る性の巨人の軌跡!

02)Laffy Taffy
日本人よ、現実を直視せよ(いろんな意味で)。
「胸より尻」が、この世界の常識だ!

03)Fiend
フレンドじゃないよ、フィーンドだよ。
映画字幕でも混同される要注意単語について

↑ブラックミュージックに「セックス」「ドラッグ」は欠かせない。音楽ファンにはこうした項目は有り難い

05)Going Down
ダウンなのに盛り上がるのがパーティの掟。
思わぬベッドルーム用法にも開眼せよ!

09)Give It Up, Part 2
「一線を超える」だけでなく。
非ベッドルーム用語も伝授しよう

↑単語自体は基本中の基本。でもフレーズになると意味がさっぱり分からない。日本人には、これが結構ツラいのだ

19) Got Your Back
黒い同士愛、ここに開花!
背後をかばいあうのが仲間ってもんよ

↑おぉ、私が好きなフレーズもある! これを聞いたり、言われたりすると、じわっとくる

27) Run One's Mouth
「トークはチープ」が世界の真理。
おしゃべり野郎には鉄拳制裁だっ!

↑これってスラングだったのか! ひたすら喋り続ける息子を「Stop running your mouth!」と叱っていたよ……。非ネイティヴ英語話者の弱点。標準語とスラングの違いを知らずに耳で覚えたものを使ってしまう

18) How to deal with slang
若者たちよ、押野先生の経験から学べ。
黒人英語、そしてスラングとの接しかたを

68) The N-Word
最終回に収まり切らない超難題!
数百年のアメリカ黒人史が生んだ、あの言葉。

↑素子先生、実は真面目なのだ

 こうした言葉を日本人が用法ばかりか微妙なニュアンスまで理解し、日本語で解説するのがどれほど骨の折れる仕事か、素子さんと同様にアメリカに暮らす私にはよく分かる。いや、素子さんは日本で英検1級、TOEFLとTOEICほぼ満点を取った上でワシントンD.C.の名門黒人大学、ハワード大学に留学し、そのままD.C.に暮しながら翻訳業を続けている英語の専門家だ。加えてブラックミュージックへの愛情はそれこそ海よりも深い。『WORD is YOURS』はこうした背景を持つ素子さんだからこそ書き得た連載なのだ。かつ、素子さんは英語やスラングに関して強い信念を持っている。

 Nワードを含むスラングを日本人がどう使うか、あるいは使うべきでないかに関し、私は素子さんと近い考えを持っているが、異なる部分もある。各人考えが違うことは素子さんも本書の中で述べている。それは読者も同じだ。この本を読む人は素子さんならではの可笑しいエロ話に大笑いしながら知らずしらずのうちに黒人文化の背景も学んでしまえる。そこには黒人社会に於けるスラングの存在の意味・意義も含まれる。そこからブラックミュージック・ファンとして、非英語話者として、個々の人がそれぞれにスラングについての考えを巡らせてみてほしい。

※最後に出版社へのクレーム:68のフレーズの索引が無いのは何故だ!



以下は押野素子さんが翻訳を手掛けた本










連載「ヒューマン・バラク・オバマ・シリーズ」
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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 13:08
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書評:黒人ハイスクールの歴史社会学 アフリカ系アメリカ人の闘い 1940-1980
書評『黒人ハイスクールの歴史社会学 アフリカ系アメリカ人の闘い 1940-1980』

初出:週刊読書人2017年1月13日号

 本書はまず、21ページもある「訳者あとがき」から読むといいかもしれない。本文はタイトルが語るように、アメリカに於ける黒人ハイスクールの1940年代から1980年代にかけての歴史と社会事象との関係であり、理解には多少のアメリカ史が必要となる。

 言うまでもなく、アメリカの黒人は400年前に奴隷としてアフリカから強制連行された人々であり、奴隷解放から150年経つ今も人種差別の対象のままだ。差別には直接的なもの以外に“社会構造的分離”も含まれ、これがハイスクール事情と密接にかかわっている。したがって黒人史や当時のアメリカの事象にあまり詳しくない読者はあとがきを先に読むことにより、本書の内容の背景が掴めるはずだ。

 ただし、3人の訳者のうち本書の邦訳版出版を企画したメインの訳者、石倉一郎氏によるあとがきは単なる背景解説ではない。本文はカンザス大学の教育学部および歴史学部のジョン・L・ルーリー教授と、社会学部のシェリー・A・ヒル教授の共著による、当時者へのインタビューやデータからなる緻密な研究書だ。訳者は教授たちの黒人教育問題への真摯な取り組みと驚くべき当時の事情をひたすら忠実に訳している。

 しかし京都大学大学院の人間・環境学研究家准教授である石倉氏もまた、日本で長年、部落や在日といったマイノリティへの教育問題にひとかたならぬ情熱を傾けてきた人物である。訳文では抑えていた自身の知識と熱意があとがきに満ち満ちている。このあとがきを読むことによって、マイノリティ教育の専門家である石倉氏が本書をどれほど高く評価しているかが分かる。

 1940年代当初、多くの黒人は南部諸州の田舎に暮しており、ハイスクールへのアクセスが無かった。やがて白人の学校とは比べ物にならないほどつつましいながらも黒人用のハイスクールが徐々に作られ、通学する生徒も増えた。後に多くの黒人が都市部に移り、貧しいマイノリティ・コミュニティを形成。都市部でも白人と黒人の学校はきっぱりと分かれていたが、黒人のハイスクール進学率は格段に上がった。学歴を得たことによって収入が上がり、その後も白人と黒人の格差は相変わらず存在するものの、学校の人種統合も進み、1980年代までに格差は驚くほどに縮小した。



 本書はこの50年間に亘る一連の流れを生徒の性別、親の職業や学歴、持ち家の有無、母子家庭か否かなど数多くのデータと、黒人が白人の学校に通おうとすると激烈な反対運動が起り、連邦部隊が出動しなければならなかった事例、黒人が平等の権利を求めて繰り広げた公民権運動など、数値からは知る由もない当時の人種事情を付き合わせ、最終的にはハイスクール教育の浸透が黒人の生活向上にいかに貢献したかを解明していく。

 ニューヨークの黒人地区ハーレムに暮し、7年生(中学2年生に相当)の息子を持つ筆者には非常にリアリティのある内容だった。現在の黒人の生活環境は本書の終末1980年代に比べてもさらに向上しているが、白人と黒人の生徒の学力、親の経済力にはまだ大きな格差がある。

 ニューヨーク市では改善しない学校を閉校し、小規模校を開校して生徒を分散させるなど大胆な策も採られたが、それでも縮まらない学力格差を縮めるために、今はチャータースクールという壮大な実験のまっただ中だ。公立として授業料は無料、入試もないが、カリキュラムを民間に任せる半官半民の学校だ。従来の公立校より長い授業時間と厳しい規律で生徒を大学まで進学させることを目的としている。また、ある地域では隣接する公立校の一校は黒人とヒスパニックの生徒のみ、他校はほぼ白人となっており、成績格差が凄まじい。そこで二校の生徒を混ぜる策が発表されたが、今、白人の学校の保護者が強硬な反対運動を繰り広げている最中である。

 人種が原因のこうした事象はアメリカ特有に見えるかもしれないが、人種を「所得」に置き換えると日本でもすでに起きていることだ。したがって数十年前の黒人ハイスクールの成功を綿密に研究した本書は、今の日本の教育者の必読書と言えるのである。




連載「ヒューマン・バラク・オバマ・シリーズ」
第15回「オバマ大統領が書いた絵本『きみたちにおくるうた―むすめたちへの手紙』 」+(バックナンバー)






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ワシントンハイツ・ツアー(スペイン語の街 "In the Heights"はここで生まれた!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 10:16
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『ルポ トランプ王国〜もう一つのアメリカを行く』金成隆一(著)を読む。
『ルポ トランプ王国〜もう一つのアメリカを行く』金成隆一(著)を読む。

 この本は「アメリカ人こそ読むべき」だ。昨年11月8日の大統領本選でトランプが勝利を収めた瞬間から全米はもちろん、世界中が「なぜ???」を連発した。アメリカの大手メディアが戦況をまったく読めていなかったことにメディア自身がショックを受け、改めて様々な分析が行われた。その結果、「貧しい白人」がトランプを勝利に導いたという結論が出され、そこに落ち着いた。

 本書は朝日新聞ニューヨーク支社勤務の記者、金成隆一氏が大統領選の1年間、2015年の12月から本選日まで、その「貧しい白人」が集中するラストベルト(中西部のさびれた工業地帯)とアパラチア地区(全米きっての貧困地区と言われる)に通い詰め、なんと150人を優に超える人々をインタビューしたリポートだ。朝日新聞のサイトで連載されて評判となり、大幅加筆の上、新書化された。



■150人へのインタビュー

 アメリカのメディアが完全に見落としていた巨大なうねりを、ひとりの日本人記者が黙々と追い続けていたのである。

 本書には、すでに閉鎖された製鉄所や炭坑に勤めていた男性たち、潰れてしまったホットドッグ・レストランに勤めていたり、今はバーで働いている女性たちが登場する。彼らが生活の窮状や将来への大きな不安を語る。

 皆、真面目に働き、家族を大切にし、愛国心の強い、白人のクリスチャンたちだ。

 金成氏はニューヨークから6時間も7時間も車を運転してオハイオ州やペンシルバニア州に通い、可能な限り多くの人の話を聞いた。ニューヨークやロサンゼルスのような都会ではなく寂れた田舎町に暮らすこうした人々は、自分たちの声など誰も聞いてくれないと思っている。だからこそ、どこからともなくひょっこり表れた日本人ジャーナリストに自分の人生、心情、行き詰まった現状を打破してくれると信じているトランプへの熱い思いの丈をいくらでも話し続けた。自分の言葉が日本の新聞に載ることによって暮しが良くなったり、トランプが有利になるとはさすがに思っていなかっただろう。それでも話さずにはいられなかったのだ。とは言え、これは誰にでもできることではなく、金成氏のインタビュアーとしての天性の資質と鍛錬の賜物でもある。本書を読めば分かるが、インタビュー相手に「話したい」と思わせるインタビュアーなのである。

 そうやって聞き集めた中から、似たような話がいくつも出て来る。そこがキーだ。同じエリアで、多くの人が、驚くほど似た「良い時代」と「凋落の時代」を経験している。それぞれの話は個々人の個別の人生なのだが、背後にはアメリカの大きな歴史の流れが潜んでいる。彼らは歴史に翻弄された人々なのだ。同じ時代に同じ背景の中で生きてきた人々が同じ理由で同じ苦労・不安・絶望を背負わされた。だからこそ彼らが見い出した解決策も同じだった。それがトランプだった。

 この本は私たち日本人が読んでもおおいに役立つ。近い将来の備えになるだろう。しかし、今トランプに翻弄されているアメリカ人こそが読むべき内容だ。英訳してアメリカでこそ出版すべき書籍なのである。





■トランプ支持者と"人種"

 ここから先、『ルポ トランプ王国』の内容そのものからは逸脱する。

 オバマ大統領の初戦、2008年に対立候補ジョン・マケインの選挙キャンペーンを追った『Right America: Feeling Wronged』というドキュメンタリー映画がある。タイトルは「正しい(はずの)アメリカだが、不当な扱いを受けていると感じる」といった意味だ。ドキュメンタリー映像作家のアレクサンドラ・ペロシ(民主党下院院内総務ナンシー・ペロシの娘)がマケイン本人ではなくマケイン支持者、つまりアンチ・オバマの有権者たちにインタビューを行っている。

 カメラは『ルポ トランプ王国』と同じく、白人しか住まない小さな町に分け入って行く。カメラの前で悪びれもせず「黒人には投票しない」と言い切る者がいる。さらには「Nワード」さえも飛び出す。当時、米国初の黒人大統領が誕生しそうな気配に心底怯え、怒り、動顛していた人々だ。彼らがオバマ大統領当選後の8年間に抱えた憤怒は、多くの日本人には到底理解できないレベルのものだった。

 このドキュメンタリーに登場した人々の多くが、今回の選挙ではトランプに票を投じたはずだ。

■1950年代の白人と黒人

 『ルポ トランプ王国』を読んでいて、あることに思い当たった。ナフタ(北米自由貿易協定)によって仕事を無くしたと言う、製造業に携わっていた高齢者たち。彼らは1950年代のアメリカ華やかなりし頃を懐かしむ。今、彼らは「エスタブリッシュメント(既得権層、富裕層)が自分たちを搾取している」と考える。

 彼らが経済的に頂点を極め、豊かなアメリカ中流ライフを満喫していた1950年代に、彼らは黒人の生活状況を考えたことがあるだろうか。黒人の権利獲得のための公民権運動は1950年代半ばから盛り上がり、1964年にようやく公民権法が制定されたが、その後にキング牧師もマルコムXも暗殺されている。

 今年のアカデミー賞で話題となった実話に基づく映画『ラビング 愛という名前のふたり』(原題:Loving)も1950〜60年代が舞台だ。当時、南部では黒人と白人の婚姻は違法であり、夫妻は逮捕、勾留さえされた。2人の間に生まれた赤ん坊は、生まれてはならない子だった。やはり黒人と白人の両親を持つバラク・オバマは1961年生まれであり、ラビング夫妻の子どもたちと同世代である。幸いなことに、バラク・オバマが生まれたハワイ州では異人種間結婚は違法ではなかったのである。

 当時、白人しか住まない小さな町の住人であれば、黒人と接する機会は無かっただろう。公民権運動が盛り上がってメディアが取り上げ始めると、最初は何やら不穏なことが起こっていると不安に感じ、やがて憤りを感じた者もいたことだろう。中には、自分の子どもが通う学校に黒人を入学させないために怒号を飛ばした者もいるだろう。

 しかし、彼らは皆 "真面目に働き、家族を大切にし、愛国心の強い、白人のクリスチャン" だった。

 その彼らが今、経済的に凋落し、将来を憂えてトランプに投票した。トランプも "自称" 真面目に働き、家族を大切にし、愛国心の強い、白人のクリスチャンなのである。実のところ、トランプはニューヨークという大都市に生まれ、親の代から極めて豊かであり、労働者階級の生活など知る由もない「エスタブリッシュメント」なのだが。

 つまるところ、経済の凋落が「貧しい白人」を引き付けたと言われる今回の選挙も、その根底にはアメリカの根深い人種問題が横たわっているのである。



連載「ヒューマン・バラク・オバマ・シリーズ」
第14回「オバマ大統領は私にも『同胞なるアメリカ人』と呼びかけた」+(バックナンバー)





ハーレム・ツアー(ブラックカルチャー100%体感!)
ゴスペル・ツアー(迫力の歌声を全身にあびる!)
スパニッシュハーレム・ツアー(ラテンカルチャー炸裂!)
ワシントンハイツ・ツアー(スペイン語の街 "In the Heights"はここで生まれた!)

 

 

 

 

 

 

 

 

author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 11:53
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トランプが観るべき難民ミュージカル『ア・マン・オブ・グッドホープ』

トランプが観るべき難民ミュージカル『ア・マン・オブ・グッドホープ』



ニューヨークのブルックリンにて5日間限定で上演されたミュージカル『ア・マン・オブ・グッドホープ』を観た。南アフリカ共和国の劇団による、あるソマリア難民の人生を描いた作品だ。

マリンバを多用した南アフリカの牧歌的な音楽
足を踏み鳴らすダンス
独特の「アルルルルル!」という掛け声
アフリカの歌唱とオペラの融合

段ボールを切り抜き、ダクトテープを巻いただけの機関銃
男が抱えるタイヤと運転ハンドルはトラック

ドア枠だけで表す国境の入管
皺だらけの黒いビニールシートをくぐるのは不法入国

凹んだバケツとたらいは貧困の象徴
アメリカの豊かさを表すのは「GOLD」と書かれたプラカード


A Man of Good Hope
Isango Ensemble / Young Vic





この作品は南アフリカ共和国の作家ジョニー・ステインバーグが実在の人物アサド・アブダラヒへのインタビューを元に書き上げた小説「A Man of Good Hope」を原作とする。

アサドはソマリア人。1991年の内戦時、8歳の時に目の前で武装集団に母親を殺され、命からがらケニアへ逃亡。幸いにも親戚に巡り会い、その女性が母親のように面倒をみてくれる。しかし、その女性もやはり混乱の中で重症を追い、幼いアサドは動けなくなった女性の下の世話、生理の始末まですることになる。なぜなら天涯孤独のアサドにとって、この女性が唯一の頼れる大人だったからだ。

その後も幾多の苦難があり、アサドと女性は離ればなれになる。以後、アサドはエチオピア、タンザニア、ジンバブエ、南アフリカ共和国と移動し続ける。国から国へと、時にはパスポートを持って合法移民として、時には不法入国者として密かに国境を渡る。

だが、アサドが幼い頃から常に夢見ているのは「世界一でっかいトラックがある」豊かな国、アメリカだ。幸運な同胞は飛行機に乗り、渡米して行くが、アサドにそのチャンスは巡って来ない。アサドは成長し、アメリカ行きの希望を捨てないままエチオピアで結婚し、南アでは商店を経営するに至る。

だが、南ア人は「外国人ヘイト」を吹き出し始め、「外国人は我々の仕事を奪う」「移民は犯罪を犯す」と呪う。アサドも店員を殺され、身を粉にして得た商店と大切な搬送トラックを無くしてしまう。

この後、アサドは果たしてアメリカ行きのチケットを手にすることが出来るのか……



非常に重い物語だが、全体のトーンは沈鬱でも重厚でもなく、むしろ軽やかで、コミカルにすら感じるシーンも。傾斜を付けたステージの両脇にマリンバと他の楽器が置かれ、俳優は複数の役をこなし、楽器の演奏も行う。歌は時にオペラ調となり、アフリカ音楽との違和感のない融和に驚く。セリフは英語。アフリカ人の英語は日本人には聞き取りやすい。

主人公アサドは年齢に応じて子ども、若者、成人と4人の俳優が演じるが、一人は女性だ。実在の主人公も原作者も男性だが、女性の生理、女性割礼のエピソードが出ることにやや驚いた。



親を亡くした幼いアサドに祖国に残る道は無かった。命を賭けて何ヶ国を渡り歩かなければならなかった。落ち着いた生活を手に入れたと思った国も安住の地では無かった。

アサドがアメリカに渡っても幸福になれる確証はない。しかし、少なくとも死ぬことはほぼ無くなるだろう。人間が「明日にでも死ぬかもしれない」国から、「死ななくて済む」国に渡りたいと願うのは自然なことだろう。

人間としての生きる権利。
国境を守らねばならない国家の義務。
どちらが優先されるべきなのか。




連載「ヒューマン・バラク・オバマ・シリーズ」
第14回「オバマ大統領は私にも『同胞なるアメリカ人』と呼びかけた」+(バックナンバー)





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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 15:06
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黒人の街ハーレムとゴスペル教会〜映画『ザ・バース・オブ・ア・ネイション』

黒人の街ハーレムとゴスペル教会〜映画『ザ・バース・オブ・ア・ネイション』

 ハーレムには教会が約180軒ある。密集度は日本のコンビニどころではない。ハーレム中のあちこちで教会が向かい合わせに、または隣り合わせに建っている。規模も建築様式もいろいろだ。大きく美しく荘厳で「これぞまさに教会!」という外観ゆえに映画のロケに使われるものもあれば、“ストアフロント・チャーチ”と呼ばれる、店舗だったところを借りて教会として使っているささやかなものもある。

 こんなふうだから日曜の朝のハーレムは世界中からやってくるゴスペル教会目的の観光客で文字どおりに溢れてしまう。優れたゴスペル・クワイアを持つ大きな教会の前には長蛇の列ができる。観光シーズンの夏には並んでも入り切れないことすらある。


写真:K. Domoto

 ゴスペル教会にやってくる観光客は圧倒的にヨーロッパ人で、近年は特にフランス人が多いように感じる。クリスチャンも少なくないはずだが、黒人教会のゴスペル、そして礼拝そのものが自分たちの教会のそれとは全く異なるゆえに観光として成り立ってしまうのだ。

 ゴスペル歌唱は日曜礼拝の一部であり、礼拝の最重要部分は牧師による説教だ。しかし黒人教会の場合は音楽、つまりゴスペルも非常に重要であり、長い時間が割かれる。日本から訪れる人が驚くことのひとつが、ゴスペル・クワイアのバックバンドにドラムがあることだ。カトリック教会の静謐にして壮麗な聖歌をイメージしている人は不思議がる。だが、黒人教会の多くはカトリックではなくプロテスタントであり、そして黒人音楽はジャンルを問わず、リズムこそが命なのである。いったん演奏と歌が始まれば、あとは説明不要なのだが。

 それでもゴスペルとは、つまり賛美歌であって、歌詞はすべて神への賛辞。どの曲でも「神を讃えよう」「神は素晴らしい」「神は万能」「神は他の何ものにも代え難い」といったフレーズが繰り返され、合間に「ハレルヤ!」「エイメン!」の声が挟まれる。

 ちなみに日本に於けるカトリック教会と黒人教会ゴスペルの混同は、映画『天使にラブソングを!』によってもたらされた。あの映画はウーピー・ゴールドバーグ演じる黒人キャバレーシンガーが白人ばかりの厳格なカトリック教会の尼僧たちに黒人教会式のゴスペルを歌わせ、思いっきりの開放感を与えるという物語だった。


■映画『ザ・バース・オブ・ア・ネイション』

 私自身はクリスチャンではない。しかし黒人教会の在り方を知ることは黒人文化と黒人社会を理解するための大きな助けになると考えている。

 昨年、アメリカでは黒人とキリスト教のなれそめを描いた『The Birth of a Nation』という優れた映画が公開された。ナット・ターナー(1800-1831)という実在の奴隷の伝記映画だ。幼い頃から聡明だったターナーは黒人奴隷でありながら聖書を学んで熱心なクリスチャンとなり、奴隷たちにキリスト教の教えを説いた。奴隷主がターナーに説教をさせた目的は、「奴隷主の言うがままに働けば天国に行ける」と信仰を利用して奴隷を使うことだった。自身の意思とは異なる目的で説教を続けざるを得なかったターナーは、やがて白人への謀反を企てる。奴隷たちを組織し、大量の白人を殺害する。だが奴隷たちも瞬く間に殺され、ターナーも処刑されてしまう。

 劇中、ターナーの説教がどんどんと白熱するシーンがある。白人に命じられ、銃を持った白人の前で奴隷を奴隷のまま繋ぎ留めておくための説教だった。ターナーは黒人を苦しめ続ける悪魔のような白人たちへの報復の闘いの物語を祈りの言葉に忍ばせた。

 「私は祈り、あなたは歌う。神への新しい歌を!」

 奴隷たちはターナーの言葉に呼応し、精神を高揚させ、両手を天に差し出し、涙を流し、足を踏み鳴らして祈る。現代の黒人教会の祈りのシーンと全く同じだ。200年も昔のことであり、録音や記録が残っているわけでもなく、この祈りのシーンが実際のターナーと奴隷たちの様子にどれほど忠実なのかは知る由もないが、黒人教会特有の祈りのスタイルがこうして出来上がっていったであろうことは想像に難くない。黒人たちは奴隷解放後も現在に至るまで延々と続く人種差別と、それに基づく貧困などさまざまな困難を抱えている。信仰と教会は今も精神の寄りどころとして無くてはならない存在なのだ。



※『The Birth of a Nation』はサンダンス映画祭で絶賛されてアカデミー賞の呼び声も高かったたものの、主役・監督・原作・脚本のネイト・パーカーの過去のレイプ事件が報じられたことにより2016年10月の公開時には広告もほとんど為されず、興行成績も不振。賞レースからも漏れ、国外公開もキャンセルとなった。KKKを描いた1915年の映画『The Birth of a Nation』(邦題:国民の創世)と同じタイトルなのはパーカーの意図による。


■大統領からラッパーまで

 現代の黒人教会に足を運んでみると、当然だが至って平和的だ。教会員同士は笑顔で挨拶し、ハグや握手が繰り返される。ゴスペルが熱く、ソウルフルに、朗らかに、歓喜をもって歌われ、時にはシニア教会員によるダンスや子どもの合唱もある。牧師の説教があり、教会員へのお知らせもある。聖書の勉強会やイベントの告知だけでなく、教会員やその家族が亡くなったり、若い教会員が大学進学のために地元を離れるといったことが報告される。教会員たちはお互いを「ファミリー」と捉えている。

 牧師の話の内容は多岐に亘る。ある日、女性牧師が聖書の中の物語〜夫に先立たれた未亡人が息子まで亡くしてしまう〜を語った。牧師はこの話を現代の女性に置き換えた。

 「夫がアテにならなくて、息子までダメになっちゃって、そんな時に他人に『大丈夫よ』なんて言われてもどうしようもないですよね!でも、イエスは貴女を見ているのです!」

 ナット・ターナーと同じ手法だ。神の話、聖書の話を生身の信者に置き換え、リアリティをもって訴えかけていく。

 こうした礼拝中に気付くのが、幼い子どもたちの存在だ。親に抱っこされた赤ちゃんもいる。歌詞の内容は分からずとも、ゴスペルのリズムに合わせて身体を揺らしている。リズムを楽しんでいることが顔付きから分かる。そのうちに少しずつ言葉が分かるようになるとゴスペルの歌詞、牧師の話を理解していく。家庭でもクリスチャンの親からクリスチャンとしての価値観を日常生活の中で教わる。こうして子どもたちは自然とクリスチャンに育っていく。ある程度年齢が上がると教会に通わなくなる子どもも多いが、その時点ですでにクリスチャンだ。アメリカでは大統領バラク・オバマからラッパーたちまで、圧倒的多数の黒人がキリスト教徒なのである。(続く)



写真:K. Domoto



ハーレム・ツアー(ブラックカルチャー100%体感!)
ゴスペル・ツアー(迫力の歌声を全身にあびる!)
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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 18:37
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アメリカのセレブは移民だらけ。政治家からラッパーまで
アメリカのセレブは移民だらけ。政治家からラッパーまで

日本で生まれ育ったタイ国籍の高校生、ウォン・ウティナン君(16)のタイ強制退去の判決が覆らずのニュース。

アメリカは国籍について出生地法を採っており、アメリカで生まれた子どもは親の国籍や米国滞在資格の有無を問わず、アメリカ国籍を取得する。言わずもがなの移民国家であり、移民から生まれた二世たちの人口は膨大で、あらゆる分野で活躍している。もっともよく知られているケースはオバマ大統領の父親がケニアからの留学生であったこと。トランプ次期大統領の母親も、実は18歳でスコットランドからニューヨークに移民としてやってきた女性だった。

アメリカ人でありながら他国の文化も受け継ぎ、広い視野を持つ二世たち。今、アメリカを支え、まさにアメリカをアメリカたらしめている二世たちを数え上げようとするとキリがない。そこで、その世代の親、外国からやってきた移民一世の中で格段の活躍をしている(していた)人たちをリストアップしてみた。

古い世代はナチスの迫害やキューバ危機を逃れた亡命者だ。貧しい祖国から経済的な理由でやって来た者もいる。俳優や野球選手など、プロとしての活躍の場を求めて来た者もいる。たとえばラッパーのニッキー・ミナージはカリブ海のトリニダードに生まれ、母親が経済移民としてニューヨークに移ったためにニッキーも子ども時代にやってきている。同じ世代のシンガー、リアーナもカリブ海バルバドスの出身だが、中流家庭に育ち、シンガーとして見初められてアメリカに渡っている。

こうしたセレブ移民は国籍もまちまちだ。アメリカ国籍を取得し、祖国との二重国籍になっている者、米国籍を取得せず、祖国籍だけの者、アメリカ国籍のみとなっている者もいる。

法に於ける国籍はさておき、こうした人々がアメリカを形作っているのである。

■政治家

マデレーン・オルブライト
出生国:チェコスロバキア
本名または出生時の名前:Marie Jana Korbelová
※国務長官(クリントン政権)
※初の女性国務長官


ヘンリー・キッシンジャー
出生国:ドイツ
本名または出生時の名前:Heinz Alfred Kissinger
※国務長官(ニクソン政権)


テッド・クルーズ
出生国:カナダ
本名または出生時の名前:Rafael Edward Cruz
※上院議員。今回の大統領選に立候補した際、カナダ生まれであることから大統領の資格を問われた


イレイン・チャオ
出生国:台湾
本名または出生時の名前:Elaine Lan Chao
※労働省長官(ブッシュ政権)
※運輸省長官(トランプ政権)


カルロス・グティエレス
出生国:キューバ
本名または出生時の名前:Carlos Miguel Gutiérrez
※商務長官(ブッシュ政権)


エイドリアノ・エスパリアート
出生国:ドミニカ共和国
本名または出生時の名前:Adriano D. Espaillat Cabral
※下院議員(2017〜)
※初の元違法移民下院議員


■俳優

ハリウッドでは実に多くのカナダ、イギリス、オーストラリアといった英語圏他国からの俳優が活躍しており、アメリカ人映画ファンもアメリカ人俳優だと信じているケースが多々ある


キーファー・サザーランド
出生国:イギリス(カナダ系)
本名または出生時の名前:Kiefer William Frederick Dempsey George Rufus Sutherland


ドナルド・サザーランド
出生国:カナダ
本名または出生時の名前:Donald McNichol Sutherland


アーノルド・シュワルツネッガー
出生国:オーストリア
本名または出生時の名前:Arnold Alois Schwarzenegger
※元カリフォルニア州知事


ミラ・クニス
出生国:ウクライナ(ソ連)
本名または出生時の名前:Milena Markovna Kunis


ナタリー・ポートマン
出生国:イスラエル
本名または出生時の名前:Neta-Lee Hershlag


キアヌ・リーヴス
出生国:ベイルート(カナダ国籍)
本名または出生時の名前:Keanu Charles Reeves


シャーリーズ・セロン
出生国:南アフリカ共和国
本名または出生時の名前:Charlize Theron


■ミュージシャン

特筆すべきはヒップホップ・ミュージシャンにカリブ海諸国からの移民が多いこと。カリブ海系移民からアメリカで生まれた二世のヒップホッパーになるとノトーリアスB.I.G.を筆頭に無数におり、リストアップはもはや不可能


ジーン・シモンズ
出身国:イスラエル
本名または出生時の名前:Chaim Witz
※ハードロック、KISSメンバー


グロリア・エステファン
出生国:キューバ
本名または出生時の名前:Gloria María Milagrosa Fajardo García
※ラテン


ヨーヨ・マ
出生国:フランス(中国系)
本名または出生時の名前:Yo-Yo Ma
※クラシック


シャナイア・トワイン
出生国:カナダ
本名または出生時の名前:Eilleen Regina Edwards
※カントリー


リアーナ
出生国:バルバドス
本名または出生時の名前:Robyn Rihanna Fenty
※R&B


ニッキ・ミナージ
出生国:トリニダード・トバゴ
本名または出生時の名前:Onika Tanya Maraj
※ヒップホップ


DJクール・ハーク
出身国:ジャマイカ
本名または出生時の名前:Clive Campbell
※ヒップホップ


グランドマスター・フラッシュ
出身国:バルバドス
本名または出生時の名前:Joseph Saddler
※ヒップホップ


ダグ・E・フレッシュ
出生国:バルバドス
本名または出生時の名前:Douglas E. Davis
※ヒップホップ


ワイクリフ・ジーン
出生国:ハイチ
本名または出生時の名前:Wyclef Jeanelle Jean
※ヒップホップ


ペパ(ソルトンペパ)
出生国:ジャマイカ
本名または出生時の名前:Sandra Denton
※ヒップホップ


リック・スリック
出生国:イギリス(ジャマイカ系)
本名または出生時の名前:Ricky Martin Lloyd Walters
※ヒップホップ


J・コール
出生国:ドイツ(米軍基地)
本名または出生時の名前:Jermaine Lamarr Cole
※ヒップホップ
※大統領候補だったジョン・マケインも含め、米軍兵士の子として海外の米軍基地で生まれるアメリカ人は多く、このケースは「移民」ではない


■その他

オスカー・デ・ラ・レンタ
出生国:ドミニカ共和国
本名または出生時の名前:Óscar Arístides Renta Fiallo
※ファッションデザイナー


イマン
出生国:ソマリア
本名または出生時の名前:Zara Mohamed Abdulmajid
※モデル、デヴィッド・ボウイ未亡人


■スポーツ

プロ野球は最も外国生まれの選手が多いスポーツと思われる。2015年、868選手中、27%にあたる230人が外国人。最多のドミニカ共和国83人、ベネズエラ65人、国交の無かったキューバ18人を含むカリブ海中南米がほとんど。日本人も9人。ニューヨーク・ヤンキースは特に外国人選手の多いことで知られる


ロビンソン・カーノ
出生国:ドミニカ共和国
本名または出生時の名前:Robinson José Canó Mercedes
※NBLプロ野球選手


パトリック・ユーイング
出生国:ジャマイカ
本名または出生時の名前:Patrick Aloysius Ewing
※元NBAプロ・バスケットボール選手


上記の移民セレブはほんごく一部。テクノロジー、医療、ビジネス、アカデミックなど他の分野にもまだまだいる。さらに重要なのは、世間に名を知られるほどの人物は移民のごくごく一部であること。多くの移民は名も無き市井の人としてアメリカの一部を成し、アメリカを支えているのである。

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ヒューマン・バラク・オバマ
第1回:父親としてのオバマ大統領〜「私はフェミニスト」
第2回:バラク・オバマは「黒人」なのか〜人種ミックスの孤独
第3回:マイ・ブラザーズ・キーパー〜黒人少年の未来のために
第4回:“二重国籍疑惑”の大統領候補たち〜「生まれつきのアメリカ人」とは?
第5回:ドナルド・トランプを大統領にしてはいけない理由
第6回:大統領はクリスチャン〜米国大統領選と宗教





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author:堂本かおる, category:ブラックカルチャー, 07:18
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