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- アジアンパワー in ニューヨーク
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2009.10.04 Sundayアメリカでは毎年11月が選挙。2大政党制なので9月に予備選があって、それぞれの党の候補者が決まる。
今年は大統領選はないけれど、ニューヨーク市では市長選がある。さて、ブルームバーグ3選なるか。(なると思う。ハーレムから立候補している民主党のビル・トンプソンは勝てないだろうな。)
もうひとつ、会計監査役の選挙もあって、このポジションは市レベルの政治家にとって将来へのステップになる。
その監査役に民主党候補の座を勝ち取ったのが台湾出身のジョン・リウ。現在は市会議員(アジア系の多いクイーンズ区選出)で、もし会計監査役になったらアジア系初の全市域ポジションの政治家となる。
ジョン・リウは先日、テレビのインタビューで、こんなことを言っていた。
「不可能はないですね。そのうちに憲法が変わって、私だって大統領になれるかもしれないし」。
こんなことをサラリと言ってのける(そして、かなり本気で信じている)ところが、出世する人間の器というものなのかしらん。
ちなみにアメリカ、外国生まれの移民もアメリカに帰化すると大臣まではなれる。ただし、大統領だけはアメリカ生まれでなければならない。(だからアンチ・オバマの白人たちは「オバマはケニア生まれだ!」と騒いでいる。)
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ブラック・セレブにも養子を引き取る人、養子だった人の両方が存在する。彼らは養子・里子であるキッズをサポートするためにがむばっている。
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- カニエ・白人の怒り・オバマ・NY市長
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2009.09.17 Thursdayカニエ・ウェストが無茶苦茶しょうむないと言うか、情けないことをしている間にも、世間ではいろんなことが起こり続けている。(カニエは当分、謹慎処分。)
オバマに対する白人の怒りはますます燃え盛り、それを正面切ってスパっと語ってしまったカーター元大統領。「白人は黒人のこと、ダメだと思ってるし」……もちろん、こんな単純な言い方はしてないけれど、要約するとこうなる。
これ、多くの白人はそう思ってるし、多くの黒人は「白人はそう考えてるだろう」と思ってることだけれど、公の場では絶対に口にしてはいけないタブーなのだ。で、この発言が今ケンケンガクガクの論争を引き起こしている。
ちなみにカーター元大統領はそう思っているわけではなく、特に南部に根強い白人の黒人蔑視を憂えての発言。
そんなことを、ちょろっと書いた9/9のブログ
2009/9/9 オバマ暗殺とか、白人の暴動とか、本当に起こりそう。
一方、ニューヨークの市長予備選では、民主党はビル・トンプソン(左)が勝ち、11月の本戦で現市長で3期目を目指すブルームバーグ(右)と対決する。
私は市長としてのブルームバーグをかなり評価しているけれど、「大統領選に出られなかったから、もっと市長やりたい」と勝手に2期満了の法律を変えてしまって、そのゴリ押しが気に入らない。(大統領選、オバマには勝てないと踏んで諦めた模様。)
お金で何でも買えるわけじゃないんだよ、億万長者だからって。(これ以上お金いらないってことで、市長としての給料は年間1ドルしか取ってない。税金引かれて、たしか手取り77セントだったかな。それほどリッチだから、選挙のたびに自腹でものすごい物量キャンペーンを繰り広げる。対候候補は気の毒。)
方やビル・トンプソン、今は市の会計監査役で真面目な人なんだけど、顔付きからも分かるように押しが弱いんだな。ちなみにブルックリン生まれのカリビアン移民3世代目で、今は3人目の奥さんとハーレムに住んでいる。(大人しそうな顔して、実はけっこうやり手?)
さて、次期ニューヨーク市長は、どちらに。
どうでもいいけど、カニエは猛省して、人生考え直すように。
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- 黒人ニューヨーク市長が誕生?
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2009.09.13 Sunday
レイバーデイ・パレード。民主党の候補者たち
アメリカでは毎年11月が選挙で、9月はその予備選。今年は15日(火)。
ニューヨークでは市長、その他のポジションが選ばれる。
さて、ごり押しルール破りで3期目を狙うブル−ムバーグ市長の、民主党からの対抗馬がウィリアム・トンプソン。アフリカンアメリカン。(写真中央)
会計監査役に立候補しているのが、ニューヨーク市で唯一のアジア系市会議員のジョン・ルー。(写真左) アジア系としては驚くほど外交的でメディアの使い方も上手い新世代だと思う。「外交的」というのは個人の性格のことではなく、中央社会に出て行くという意味。ニューヨークでの歴史が長い中国系なのに、彼以前はほとんど政治家いなかったことからもニューヨークに於けるアジア系の特殊性が分かると思う。
Advocate というポジションの候補がビル・デ・ブラシオ。(写真右) 名前も顔も思いっきりのイタリア系。ところが奥さんが黒人。このフライヤーを見た時の、うちの夫の驚きようと言ったら(笑)。黒人男性+白人女性のカップルはわりと多いけれど、逆のパターンはとても少ないのだ。
同じ民主党から他にも候補者がいて、ニューヨークという土地柄、やはりユダヤ系も多い。でも今回の選挙、どのカテゴリーも圧勝しそうな人がいなくて有権者の関心も薄いし、投票する人も人種に固執はしていない。だから上記3人も同盟を結んでいる。さて、15日の結果はいかに。
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サウスブロンクス。かつて「ブロンクスは燃えている」と言われた、全米最悪のゲットー。そこにオープンしたグラフィティ・ショップ。
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- オバマ暗殺とか、白人の暴動とか、本当に起こりそう。
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2009.09.09 Wednesdayなんか、白人がキレてる。これまでは白人を「白人」という括りで話をすることに些かの抵抗があったけれど、最近の「黒人大統領は国を滅ぼすと本気で信じてます」派の白人は、かなりコワい。もう、キレまくってる。
今日はニューヨークも含めて各地で学校の始まる日だった。なのでオバマはヴァージニア州の高校で、生徒たちに向かって演説をした。全米で生中継されたので、各地の小中高で授業中に子どもたちに見せている。ところが「こんな演説を子どもに聞かせられるか!」と本気で怒りまくる白人が続出。子どもに見せなかった学校もかなりあった。
事前に企画されていた、子どもに書かせる手紙「大統領をヘルプするために何ができるか考えてみよう」が、保守派アンチ・オバマの逆鱗に触れたらしい。
……でも ↓ この演説のどこがダメなのさ。
「中退せず、がんばって勉強しよう。そうすればなんだって成りたいものになれる。それは自分自身のためだけではなくて、国のためにもなるんだよ」
「坊主憎ければ袈裟まで憎い」だ、これ。
「リベラルのプロパガンダ」って???
オバマがやることは何でも絶対にダメ。
もうもう、絶対にダメ。すべて国の滅亡に繋がる。
医療保険改革なんてもってのほかだし、そもそもケニア人じゃないか!
……赤ら顔をくしゃくしゃにして拳を振り上げる地方都市の白人の様子、本当に怖い。
白人をおちょくってるんじゃなくて、これがアメリカ合衆国の歴史が育んだ白人のメンタリティーなのだ。ニューヨークのような多民族都市、移民都市に住んでいるとなかなか実感できないアメリカ白人のメンタリティーというものが確実にあって、それは驚くほど強固で頑固なものなのだ。50年前に黒人の生徒を白人の学校に通学させるにあたって州兵隊による護衛が必要だった国なのだ、この国は。
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- 黒人・女性・インディアン・ラティーナ(白人男性はどこへ?)
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2009.08.13 Thursdayオバマ大統領による「自由勲章」の授与式をテレビで見た。
民間人に贈られるなかでは最高位にある勲章らしい。
サンドラ・デイ・オコーナー(白人女性)女性初の最高裁判事
シドニー・ポワチエ(黒人男性)俳優
ツツ主教(黒人男性)南ア・リーダー
ジョセフ・メディシン・クロウ(アメリカ・インディアン男性)人類学者 羽飾りがお見事!
ビリー・ジーン・キング(白人女性)テニス選手
チタ・リベラ(ラティーナ女性)ダンサー役者
他………
と、16人もいる候補者はマイノリティばっかり。白人男性は皆無?
……と思ったら、いた。
ただし、エドワード・ケネディは病床にあって欠席。
ゲイの活動家だったハーヴェイ・ミルクと副大統領候補にもなった共和党議員のジャック・ケンプは共に故人。
授与式に唯一、出席していた白人男性はスティーブン・ホーキング博士(イギリス人)だった。
白人男性は16人中4人。
出席者は1名のみ、非アメリカ人で車イスの人。
1人はゲイ。
1人は民主党議員。
共和党員だったケンプは故人。
共和党の白人男性諸氏は、さぞかし仰天しただろうなぁ。
彼らがイメージする、「強くて明朗快活な世界のリーダーたるアメリカ白人男性」がいなかったのだから。
この人選って、オバマ、意図的なのかしらん。と邪推してみたり。
それにしてもサンドラ・デイ・オコーナー(79歳)。
女性初の最高裁判事となった人。1950年代に一流ロースクールを3位の成績で卒業したにもかかわらず、当時、どの法律事務所も女性弁護士を雇わず、やっと得た仕事のオファーはタイピストだったという。なのに最高裁判事という、法律家としてのトップの地位まで昇り詰めた人。その後を継いだのがギンズバーグ判事(ユダヤ系)と、オバマに任命されて正式に宣誓したばかりのソトマイヨール判事(プエルトリコ系)。
女性の歴史。
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- 「感情的で性的な」ラティーナ、感動のヒスパニック判事誕生!
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2009.08.09 Sundayプエルトリコ系2世の最高裁判事がついに誕生した。
ソーニャ・ソトマイヨール判事。ブロンクスのプロジェクトで育ち、オバマ大統領の指名を受けて、いまやアメリカ合衆国最高裁判所判事。
「経験豊かで賢いラティーナ女性は白人男性よりも優れた結論を出す」発言が逆差別主義者と批判され、一時はどうなることかと思った。黒人大統領にヒスパニック最高裁判事って、アンチ・マイノリティの白人にとっては悪夢らしい。公聴会では共和党議員が驚くほどヒステリックになって、「そんな質問、答えられないに決まってるでしょ」なむちゃくちゃな質問責め。
それでも無事就任。そんなこんなで大事(おおごと)だったので、宣誓式は史上初のテレビ中継となった。
スパニッシュハーレムのカフェで中継を見て感激していたプエルトリカン女性たちがインタビューされていた。中の一人が「ラティーナ女性は感情的でセンシュアル(性的)というステレオタイプで見られるでしょ」と言うからそれに怒っているのかと思ったら、「確かにそうだけど、聡明で思いやりもあるって証明できたわ」と続いた。
うーむ、潔いな。
ちなみにソトマイヨール判事の就任を防ぐことは無理と分かったあたりから、オバマの医療保険制度改革への反対運動が急速に広まった。フロリダでは町内ミーティングで反対派が暴れる事件が発生。警官から会場の外に出されたらしい人たちが怒鳴りまくってドアをガンガン叩き、50代くらいの白人女性が顔を真っ赤にして何やら叫んでた。
医療保険を公的なシステムにすると、アメリカならではの人民の自由が損なわれると信じているらしい。けれど私が思うに、単に医療保険の問題ではないのだな、これ。民間保険企業と癒着議員は、もちろん莫大な売り上げ減を恐れて反対しているわけだけど、一般人は「医療保険改革=アメリカが黒人(オバマ)に牛耳られる」のが我慢できない」と感じているのだ。
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ヒップホップ発祥の地、サウスブロンクスの公園でのオールドスクールなDJイベント! すでに子持ちとなっているヒップホップ第一世代が子連れで参加。
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- KYな白人 in ハーレム。ある意味、他人の家に土足か?
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2009.07.12 SundayKYな白人
↓
↑
ムッとしながら話を聞くおじさん
ちょっと面白い光景に出くわした。ハーレム125丁目のドーナツ屋でラズベリーコーヒーを飲み終えて外に出ると、街宣カーみたいなのが停まっていた。車体に「REVOLUTION(革命)」のバナーが貼ってあって、白人の若者2人が何やら演説していた。
2人は、オバマ大統領は人権的見地からすると働きが不十分だと主張していた。アフガン戦争、イラク戦争はいつまでも終わらないし、みたいな。
若い黒人女性がかなり気を悪くした様子で「ハーレムでこんなこと、するべきじゃないわ!」と2人に向かって言った。周囲を見渡して両手を広げ、「ここにはオバマ支持じゃない人なんていないのよ!」と続ける。
2人も負けずに、「みんなブッシュに辟易してたからオバマに投票しただけなんだ!」とやり返す。その後も女性と2人の間でかなり激しい論争が続いた。
そのやり取りを見ていた通行人のうち、年配の黒人男性がいかにも「くだらない」というニュアンスで周りの人たちに「さぁ、帰った、帰った!」と言った。「こんな奴らの言うことを聞いていても仕方ない」ということか。
街宣カーの真ん前で教団発行の新聞を売っていたネイション・オブ・イスラムのスーツに蝶ネクタイの男性が「白人! 白人!」と怒鳴った。ネイション・オブ・イスラムとは、かつてマルコムXが属していた教団だ。
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アメリカは言論の自由が(一応)保証されている国である。どこでどんな主張をしようと、他者に危害を加えるというメッセージが含まれていない限り、OK。たとえば「黒人を殴る」「ユダヤ人を殺す」と発言すると犯罪だけれど、「アジア人が嫌い」は個人の感情や思想の発表に過ぎないので違法行為とはならない。
そもそも街中オバマ支持者だらけのハーレムだからこそ、革命2人組はあえてやってきたのだろう。「盲目的にオバマを信じている黒人たちを覚醒させる」とかそういう意気込みで。それはそれで良いことだと思う。ハーレムの人だって、そういう思想を持ったグループが存在することは知っておくべきだと思う。
……と言いながらあの2人組、なんだか他人の家に土足で上がり込み、勝手に激しく騒ぎまくって迷惑な足跡だけタタミに残して帰っていった……そんな印象だったなぁ。なんなんでしょ。態度が一方的過ぎたのか。立ち止まって聞いていた人たち、皆、不愉快そうだったし。(我関せずで子どもに屋台のアイス買ってるマミーもいたけど。)
うん、ネイション・オブ・イスラムの新聞売りが「白人!」と怒鳴った気持ち、分かる気がする。「なぜお前たち白人は、いつも私たち黒人に指図するんだ!」ってことだ。
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- オバマ就任式を、ブロンクスの裁判所で見た。
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2009.01.21 Wednesday就任式の瞬間、またもやブロンクスの裁判所にいたんですなー。裁判所といっても家庭裁判所なので、待ち合い室にはテレビが設置してある。(刑事裁判所だとテレビなど当然置いてない。)
結構、広い待ち合い室が、あの瞬間はかなり混んでいた。ブロンクスという土地柄、ラティーノと黒人が圧倒的に多くて、弁護士には白人も多いけれど、アジア系はほぼ皆無。
11時45分頃、画面にオバマが登場すると、拍手が起こった。宣誓が終わった瞬間には、さらに大きな拍手が巻き起こって、「オバマ!」の掛け声もあった。ふだんはこんなふうに騒げないし、大声を出したりしたら廷吏(というより、コートオフィサーといって法廷専門の警官とも言える。銃を持っているし、防弾チョッキを着ている者も。)に注意されるはず。ところが今日はコートオフィサー自身が画面に見入っているのだ。ちなみにコートオフィサーもほぼ全員が黒人かラティーノ。弁護士や裁判所職員も分厚いファイルを抱えたままテレビを見つめている。
演説が始まると、あちこちから「シーッ!」の声が上がった。オバマ大統領の言葉に無言でうなずきながら聞いている人も多い。
そんな中、複数ある小さな法廷ではそれぞれ裁判が進行中で、一件終わるたびにドアが開いて、廷吏が「イサベラ・モラレス!」とか、次の件の当事者(家庭裁判所なので「被告」ではない。)の名前を叫ぶ。それでも他の人たちは画面のオバマを見つめ続ける。
オバマが「責任」という言葉を出した時も人々は真顔で聞き入っていた。横にいた夫がささやいた。「ここにいる人たち、家族に対する責任感がないから(問題になって)、呼ばれてるんだよね」。
オバマのスピーチの最中、わたしの横でテレビを眺めていた若いラティーノの女性のところに官選弁護人らしき年配の女性がやってきて、ちょっとした打ち合わせをしていた。話の内容から、若い女性は自分の子供に対する親権を放棄するらしいことが分かった。
極度の貧困(が原因の育児遺棄)や犯罪、またはアルコールやドラッグなど何かしらの問題を抱えて子育てが出来ない親は、家庭裁判所にひっぱられて親権を剥奪されることがある。裁判への出廷命令が出て、どう考えても親権保持の可能性がないと思われる場合、自ら親権放棄を申し出ることがある。
その若い女性は新しいおもちゃの箱を抱えていた。きっと子供への最後のプレゼントなのだろう。子供自身は裁判には出廷しないけれど、関係者に頼めば渡してもらえるはずなのだ。
彼女は、いったいどんな思いでオバマのスピーチを聞いていたのだろう。
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- オバマ就任式 ハーレムも今からうきうき
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2009.01.20 Tuesday雪。降る、降る。
でも、雪くらいじゃ明日のオバマ大統領就任式に対するみんなの期待感はうすれない。今日、ハーレム125丁目を歩いたら、すでに明日の屋外中継にそなえて NYPD のフェンスが積まれていた。(就任式はD.C.でおこなわれるのに、ハーレムにも警察の柵が必要になるのだな・笑)
相変わらず、オバマ・バッジやTシャツ、カレンダーが売れていた。そうそう、息子にオバマの伝記絵本を買わなくちゃと思って書店に行ったら、すでに売り切れだった。「午後には再入荷するわよ」「明日はきっともっと売れるから」ということなので、1冊、取り置きしてもらうことに。
ミュージック・マガジン2月号(本日1月20日発売)に、「オバマ大統領就任で促進される米国各部ニャでのマイノリティーの登用」という記事を書いた。
ホワイトハウスのスタッフにも劇的にマイノリティーが増えたと書いたら、今週号のニューヨークタイムズ・マガジンにスタッフのポートレイト集があった。しみじみと眺めてしまう顔ぶれだった。
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ニューヨークタイムズ・マガジン「Obama's People」(ホワイトハウス・スタッフと内閣メンバー)
ところで、ミュージック・マガジンの記事のタイトル、わたし的には「オバマ世代の子供たち〜変化するアメリカの人種観」なのだった。読んでもらえれば分かるけれど、ポイントは現在の大人ではなく、オバマ・ジェネレーションとして育つ子供たちが将来、築いていくであろうアメリカなのだ。
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- 週末はオバマ・イベントだらけ
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2009.01.17 Saturday←オバマ・イベント@ハドソンリヴァーカフェ in ハーレム
毎日にようにオバマ、ミシェル、副大統領バイデンに、その妻からメールが来る。もちろん本人が書いたメールじゃなくてオバマの事務所からだけど、ほぼ毎日。オバマがいかにネットを有効に使っているかの証拠だな。
最近ではミシェルから「19日のキング牧師デーには地元で恵まれない人のためにボランティアをしましょう。私たち一家もワシントンD.C.でおこないます」という内容。
昨日は大統領就任式の総責任者(弱冠31歳!)から「今週末のイベント情報」。
●18日(日曜)
リンカーン記念公園で無料コンサート「the We Are One concert」
ウィル・アイアム、ジョン・レジェンド、ボノ、ブルース・スプリングスティーン、ビヨンセ、他
HBOにて中継 2:30pm
http://www.hbo.com/weareone/
●19日(月曜)キング牧師デー
地元ボランティア・デー
http://usaservice.org/page/content/calltoservice/
ミシェル主宰 キッズ就任式コンサート
Miley Cyrus, the Jonas Brothers, Bow Wow and others
(バウワウはまだ子供向けライブやるのか)
●20日(火曜)
大統領就任式 生中継 10:00am
タイムズスクエアやハーレムにビッグスクリーン設置
アレサ・フランクリン、ヨーヨー・マ
全米各地で The Neighborhood Ball
ABCチャンネルにて中継 8:00pm
musical performances by Beyonce, Mary J. Blige, Mariah Carey, Faith Hill, Jay-Z, Alicia Keys, Shakira, Stevie Wonder and Nick Cannon (as DJ).
http://www.pic2009.org/page/content/neighborhoodballparty
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こちらも、ついにやって来るオバマ大統領就任式と、そのプレ・フィーバー振りについて!
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